どさ

詩を投稿しはじめました。
そのうち、紀行文も予定しています。
落ち着きに欠けたものが多くなりますがそれしかありません。

晩夏

2019-09-17 22:09:15 | 
起き上がり
庭に呼ばれ
晩夏でした

低い果樹に
果実は結び
私たちはもう
青一色に染まっていました。

ペットボトルで風車を造り
樹の上に飾り
それがこころだなどと
ずいぶんと
無茶をいう

晩る夏の陽
醒めた色の
各々よ


おだやかな陽だな

2019-09-15 07:01:44 | 
タニシも水草も
おおかた透けて
みな底にゆらゆら
うっすら
目があいている

温度があって
たおやかな水もゆらいで
誰もいなくて
いい日だな

うっすらな水草から
ぷぷ一粒の酸素
誰もいない あなた
知らない

ゆえにわたくしどもは
そんなぼんやりと
底にいたわけです

タニシも水草も
暦の底で
みわけつかずに ぷぷ

ぷぷぷ
ふふ いる あなた
わけです

この穏やかな日にあって
数条の光は
みな底を探り続ける
ゆらゆら
タニシと
水草は互いに
知らない