ずいぶん昔のことだが、オーディオを買い換えてから、この曲をがしっくりこなくなった。CDでも、LPでも買い直して聴いてみたのだが、やっぱり少年期にAMの、深夜放送から流れてきた音の記憶にはかなわない。あのS/N比の低いくぐもった音でも魅了された音楽っていったいなんだったんだろう? ドンシャリでハイコンプレッションが当たり前の最近のヒット曲では、このガーゼを何枚もかぶせたような音を想像することもできないだろう。
スカボローはヨークシャーの港町。アランセーターで知られる漁師の町だ。この町で昔市が開かれていて、それが「スカボローフェア」というわけ。「スカボローフェアに行くのか? パセリ、セージ、ローズマリーとタイム。そこに住むあの人に、私を思い出すように伝えて欲しい。私の本当に愛した、あの人に」
イギリスの歌はどうも比喩が多くてわかりづらいのだが、パセリ、セージ、ローズマリー、タイムといったハーブは報われない愛を遂げるための薬草であるらしい。もっともハーブの香りは田舎の匂いそのものなのかも知れない。漁村であり、たぶんいろんな土地から船で渡ってくるものの多かったスカボローの町には荒くれ者も多く、犯罪者は裁判後すぐ吊されてしまったという話も残っている。曲調からは考えられないほど、ヤクザな土地だったらしい。もしかして歌い手はこの町に住めなくなった男かも知れない。
さて、昔のあの音を再現するために、今度オーラトーンのスピーカーでも買ってみようか(笑) たしか最初に聴いた番組は、「馬場こずえの深夜営業」だった気がする。
スカボローはヨークシャーの港町。アランセーターで知られる漁師の町だ。この町で昔市が開かれていて、それが「スカボローフェア」というわけ。「スカボローフェアに行くのか? パセリ、セージ、ローズマリーとタイム。そこに住むあの人に、私を思い出すように伝えて欲しい。私の本当に愛した、あの人に」
イギリスの歌はどうも比喩が多くてわかりづらいのだが、パセリ、セージ、ローズマリー、タイムといったハーブは報われない愛を遂げるための薬草であるらしい。もっともハーブの香りは田舎の匂いそのものなのかも知れない。漁村であり、たぶんいろんな土地から船で渡ってくるものの多かったスカボローの町には荒くれ者も多く、犯罪者は裁判後すぐ吊されてしまったという話も残っている。曲調からは考えられないほど、ヤクザな土地だったらしい。もしかして歌い手はこの町に住めなくなった男かも知れない。
さて、昔のあの音を再現するために、今度オーラトーンのスピーカーでも買ってみようか(笑) たしか最初に聴いた番組は、「馬場こずえの深夜営業」だった気がする。