【岡潔の思想】

【岡潔の思想】119岡潔先生と語る (2)西洋文明の限界

【岡潔の思想】119岡潔先生と語る (2)西洋文明の限界

 この講演は、1971年4月11日に、やはり半年前に行われた奈良大安寺での講演内容に続き、横山賢二さんのホームページ【数学者 岡潔思想研究会】において6月2日に立ち上げていただきました。まずは横山さんの「まえがき」から紹介いたします。

横山 賢二
まえがき
 この冒頭にある岡先生一連のお話「はじめに」は、どこかで読んだという記憶がある方もいるのではないだろうか。実はこのホームページ第2弾「2つの心」で既に取り上げたものである。
 これは「2つの心」世界観最終的結論篇といえるものであって、非常にまとまりがよくわかりやすいと思われたから、先ずはこの「岡潔先生と語る」から抜粋して発表したのである。

 そして、その他の部分はすべて岡先生との質疑応答であるから、岡先生が当時我々に何を訴えたかったかをジックリと読んで考えて頂きたいものである。
 とにかく21世紀にはいって20年以上が過ぎた今、我々がまだ必死にしがみついている西洋文明日本だけでなく全世界がそれに汚染されている ― を根底から正確批判しなければならない時である。

 それというのも西洋文明世界覆い尽くした時期と、人類自滅危険性急速に高まった時期と時を同じくしていることを考え合わせると、これはにでも想像できることではないだろうか。
 少なくとも我々過去何百年何千年戦争平和をくり返してきたことに間違いはないのだが、この地球上から人類消え去るほどの危険性はかつてなかったのである。

 また環境問題では、人類地球上に住めなくなるような危険性もまた今日まで皆無であったと、素人なりに断言できるのではないだろうか。
 一方、我々の日本文明であるが、縄文時代従来定説のごとく地球上で唯一戦争痕跡が見つかっていないのであるが、それは日本人心の構造(第10識、情の世界)を見てもうなずけることであるし、他方で我々は「情の民族」であるから自然の「情緒」にまれながら、自然に逆らわず順応して生活をつづけてきたのも想像くないのである。
 だから今は人類存亡をかけた一大転換点であって、第7識「意志の文明」である西洋文明本質徹底的批判し、東洋思想8識9識を飛ばして第10識「情の世界」である日本文明日本人自身再認識し、それを全世界に広め真の世界平和実現していくべき時なのである。

 にいわせれば、これから150年をかけて「意志の文明」から「情の文明に、この地球という惑星「常識」転換していくことが、今の日本人に課せられた使命であるといえるのである。これが達成されなければ、人類に未来はないと断言する。
 なお、西洋文明本質解明については、「横山講演録」の(6)西洋の心の根底に潜む「意志」で取り上げている。

※典比古
 赤字で記しました箇所は、横山賢二さんの素晴らしい解説が述べられておりますので、是非ここをお読みになってください。

🔷岡潔講演録(2):「2つの心」
🔷西洋の心の根底に潜む「意志

  あわせてこのブログ2020年4月20日記事んでいただくと、うれしいです。
🔷【近代科学というパンデミック】(小林秀雄の肉声) -
 
 次回は【岡潔の思想】120岡潔先生と語る (2)西洋文明の限界「はじめに 其の一」記事にいたします。

      三人展が昨日盛況のうちに幕。搬出のお手伝いです。
          

 



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