臍曲がりの独り言

行動記録と私見

増田俊男著・日本経済大好況目前

2006年02月19日 | 書籍紹介・評
この本は約半年前に出版された物ですが、私はエンジニアで株をするには余り知識がありませんが、証券会社の人に勧められて多少の売買を一昨年より始めました。自分が知っている会社であれば OK を出して売買をした結果、結構銀行預金などに比べると格段に利益を得ましたが、今年になって今日まで余りよい結果が出てません。
そこでこの本の(今こそ今こそ株式投資を始める千載一遇のチャンス)という題目から図書館から借り出して読み始めた次第ですが、チンプンカンプン分からない単語(例えば PBR とか PER、ネットキャシュ等々)が出てきて、理解するのに苦労しました。
ともあれ、我が国の GDP は米国の二分の一だが東京証券取引所とニューヨーク証券取引所の時価総額の差は5倍以上あり、不良債権問題も解決し、公示地価も下げ止まって、資産デフレの時代もおわり、個人消費も伸び日本経済大好況目前という事だそうです。
最近は外人による投資が凄く多く、日本企業にも資産株と成長株とがあるが外人は圧倒的に資産株を狙っており、例えば特許などは資産の一つであり日本は最大の特許国であるが、残念ながら基本特許が少なく応用特許が多く、特許収益性では米国の1/3で最下位で、潰れたホテルやゴルフ場の資産は多々外資に買い占められている実情です。
この本の終わりに、外資に買収された企業の未来は、短期は買いで長期は売りと述べられており、例として日産が取り上げられております。
ゴーン改革は短期的にV字回復し株価は上昇しゴーン氏は「理想のリーダー」と持て囃されているけれども技術力は同業他社に後れを取ってしまっている。「エンジンの回転センサー」の不具合により2003年10月256万台にのぼるリコールを届け出て嘗ての「技術の日産」といわれていた時代には考えられない失態を演じ、昨年の鉄鋼不足が起きた時日産のみ3万台の減産を強いられたのも、自分だけ良ければ良く下請け業者と共にという姿勢の欠如に起因していて、斯様に技術力の衰退を招くような場合は長期的に「売り」ということになると結んでいます。



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