をりをりそそぐ秋の雨 2015-10-24 | 路傍の神仏 午後から冷たい雨降り、ときどき音して降ってくる、ついに日中もストーブが必要になる。 山に先んじて色がつき始めた街路樹のサクラは、山の紅葉より長持ちしていたがいよいよくすんできた。 紅葉が終り、里に雪が降ってくるまでの楽しみは、市内各所に点在する石碑、それも庚申塔をメインに、 見てまわること。 この愛嬌ある庚申さまは、丸舘の集落下の分れ道脇に天明6年(1786)に建立されたののである。
誰かを呼ぶ手に 秋がある 2015-09-17 | 路傍の神仏 大館市内にはよくニンギョウというのを祀っているが、別所集落の出入り口には赤い置物がある。 大日神社の鳥居の側に根元の近くから3本に分かれた三本マッカがあり、そこの祠に祀られている。 以前来たときはこれがなんだかわからなかったが、解説板に「赤鬼様」とあった。 3年前の強風で壊れ、急遽作ったという、そういえばもう少し丸みがあったように記憶する。
野辺の里 2015-09-16 | 路傍の神仏 昨日よりももっと素晴らしい青空が一日中広がる。 花輪と大館に用事があったので、久しぶりに花輪から尾去沢・別所を経て十二所の道をぬけてゆく。 この道はけっこう面白い。温泉がある別所、広い道も出来ているが、わざわざ集落内の細い道を通る。 集落手前の草原の中に、庚申さまが2基隠れていた、今まで気づかなかった。
知らぬ他国を 2015-08-27 | 路傍の神仏 船越から大潟村への道に入りそこねて、辺りをぐるり廻ってしまった。 どこを走っていても寒風山はよく見えているし方向はあっているはずであったが…。 集落に入ると、各種の石碑が祀られており、太平山・三吉神社の碑はいかにも秋田らしい。 五庚申・七庚申と刻まれている庚申塔は、鹿角ではないように思える。 この道を行けばどうにかなると感じ、適当に進むと八郎潟の水門が見えてきた。 日頃見慣れない風景、フナや鯉が釣れそうな水路、道端にたつ石碑、 時間はだいぶロスしたものの、けっこう面白いところだった。
山の精だと脅されて 2015-08-12 | 路傍の神仏 60日を1周りとする庚申がやってきた。 庚申の文字が大きく刻まれた碑と、庚申信仰が仏教に取り入れられた青面金剛の碑が並んでいる。 このように庚申にまつわる石碑は市内の道端や神社の境内に130あまり報告にされているが、 集落内では庚申さまだと伝わる道祖神の中に数えられているものや、未掲載のものも見られる、 また確かにあったと記録があり、移動してどこに行ったか不明になっている石碑のことも聞かれる。 総数では、160基をこえるのではないかと思う。 体の中の三尸が告げ口するなら、庚申の日に起きていればいいのだが、 近隣住民や組織の誰が密告者なのかわからない風通しの悪い国や地域では、 三尸もどきがあることないこと吹聴しまくり、さぞや生きづらいことであろう。