スリランカ津波災害への支援

津波によるスリランカへの災害に関する情報を記載し、支援の輪を広げる事が目的。

1月14日

2005-01-16 13:05:36 | Weblog
今回は『被災地』を離れ、少し考えた事を書いてみたい。

日本のNGOのスタッフと会う機会があった。
第一次隊と入れ替わりで来て約一週間滞在する予定との事。
彼らの話を聞いていると、やはりNGOは「お金」の確保に苦労しているんだなと感じた。

スリランカに支部を持たないNGOがこの国で活動するには、
どうしてもスリランカの“大きな”NGOらと協力するしかない。
彼らの場合、大使館を通して聞いた所そのNGOを紹介されたらしいのだが、
大使館が何故そのNGOを紹介したのかはよく分からない。
そもそも大使館がNGOの情報に詳しいとは思えない。結果、“大きな”NGOが紹介されたようだ。

話を「お金」に戻す。
かれらはお金を集めるためには、『営業』活動をしなくてはいけない。
こんな事をやるのでこれだけのお金が必要だと言う事を訴え、
援助側の人々または企業などからお金を受け取る。
「援助側にうける援助 : 受益側にうける援助(援助側にはうけない)」=「7 : 3」?
何だそれは?と思う方も多いかも知れないが、
それが今全世界で繰り広げられている援助の現状かもしれない。
数字の信頼性はいまいち低いが、こんな事を考えながら活動を行なうNGOのスタッフも大変なものである。

例えば、『学校が壊れました』、それを直すのに『100万円必要』です。
『学校を直しました』→『~NGOによって直されたというボードを作り』→『テープカット』→『写真』
こうなると、非常に“分かりやすい”援助で、援助側に好まれるものである。

被害を受けた生徒に対して高等教育が終わるまでの一定の資金援助や
精神的ダメージを和らげるためのプログラムなどは、
援助側には“成果”が見えにくい=援助側にはうけない=お金が集まらない。
というような構図が出来ているのかもしれない。

そんな中、NGO(特に日本の)はどう活動していくのか?これは、非常に難しい課題であり、
NGO自体の問題だけではなく、それにかかわる(募金などをする)人々全てに関わる問題である。
本当に、良い方向へ進めたいなら“援助側の自己満足”は避けなくてはならない。


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1 コメント

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GreenMovement (安部 直子)
2005-01-19 01:37:25
隊員の岡村さんより紹介され、読ませていただきました。私はスリランカOG(61-2)の安部と申します。現在は東京で中学校の教員をしています。英語の教員の仲間で津波被害の支援プロジェクトを立ち上げました。今は石川さん同様、やはり資金援助だ、という結論に皆で達したからです。又、相手が見えにくい大手ではなく、顔の見える所、又特に一番手をさしのべるべき所を支援したい、という思いは皆共通で、確かな支援先を探しております。

石川さんのホームページ、全部読みました。又、GreeeMovementのホームページも斜めには読みましたのでだいたいの感じはつかめていると思います。が、より詳しく知りたいと思い、石川さんはどのようにこのNGOとかかわっていらっしゃるのかを教えていただければ、と思いメールしました。

よろしくお願いします。
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