スリランカ津波災害への支援

津波によるスリランカへの災害に関する情報を記載し、支援の輪を広げる事が目的。

<Independence Day(独立記念日)>

2005-02-04 07:37:18 | Weblog


先日久しぶりにモラトゥワの被災地を訪れた。モラトゥワは被災直後われわれがボランティア活動を行なっていたところである。
すでに一ヶ月の時が経過していたのだが、なんだかつい最近まで通っていた錯覚におちいった。
次々と懐かしい顔を見つけた。中にはこちらが覚えていなくとも向こうから声をかけてくる人もいた。

以前と比べるととても活気が戻ってきているように感じる。その一つの理由は子どもにあるように思う。
だんぜんに子どもの数が多い。いたるところに子どもがいて、子どもの世話におわれる親達がいて・・・。
以前は完全に瓦礫の山だったため子どもや母親の多くは避難所にいたようである。
今少しずつ被災地域に戻ってきている家族が多い。掘っ立て小屋みたいな家、
半分残っている壁を利用してシートを屋根代わりにしている家などで暮らしている。

以前この通信に登場したニハルおじさんの家も壊れかけた以前の壁を利用して、
板切れを張り合わせた『小屋』だった。
奥さんと子ども二人がそこで生活している。「いつ崩れるか分からないから寝るときは外なんだ」と彼は言う。
なんだかとても大変な状況下にいるのに彼と話しているとそういう感じを受けない。

彼は漁師であると以前も書いた。もう漁も再開しているとのこと。
「今日はこんなでかいサメを捕まえたんだ」と大きく手を広げにこやかに語ってくれた。
仕事があるから収入もある。家はひどい状況だけど何とか食べていく事は出来る。
家族もいて、仕事もあることが彼の『やる気』を継続させているのだろうか?
それだけではないような気がする。彼の中にある『プライド』が大きいのではないだろうか。
同じ状況下にいても『モノ』をもらう事に懸命な人もいる。

家が無い、家族を失った・・・色々な状況があり、色々な理由がある。
被災者に向かって「強く生きろ!」なんて言えるわけがない・・・。

しかし、時間がかかるにせよいつか必ず自分の足で立ち上がるしかないと思う。
周りの人々(関係機関)は、被災者が立ち上がるための助けをするべきであり、
彼らのやる気を消すような援助は早く止めるべきである。

今日は2月4日。
スリランカのIndependence Dayである。

『Dependence』ではなく『Independence』への方向へ進む事を願いつつ

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1 コメント

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スリランカへ旅行するなら (Sudath Travels)
2011-01-24 21:56:09
1948年2月4日はスリランカの独立記念日です。1948年2月4日、セイロンがイギリス連邦から離脱して共和国となりました。その後、1972年にスリランカと国名を改め、1978年に現在のスリランカ民主社会主義共和国となり現在に至ります。
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