スリランカ津波災害への支援

津波によるスリランカへの災害に関する情報を記載し、支援の輪を広げる事が目的。

避難生活

2005-01-26 04:40:21 | Weblog
土曜・日曜の二日間でタンガッラ方面の避難所2つと被災地域1つを訪れた。

はじめに行った避難所は約300人の人たちが50個くらいのテントにわかれて生活していた。
トイレなどは増設されていてそれほど不便はないようだが、水を浴びる所が避難所内に無いため少し歩いて行かないといけないとのことだった。
ご飯は、他の街からボランティアが来てみんなの分を料理しているようだ。
基本的には物は来ているが、やはり野菜類などが不足しており、ご飯のバリエーションもほとんど無いらしい。
確かに、贅沢を言える状況ではないが、約1ヶ月もいるとストレスがたまってきて当然である。

二つ目行った避難所は24家族、91名が住んでいる場所であった。学校の前のグランドに
家族分のテントがあり一応それぞれで生活が出来るようだ。ただ、料理する場所やトイレなどは共同である。
ここは被災者が交代で料理をしているようである。スリランカ料理に欠かせない香辛料の配給がなく困っているとのこと。
日本で言うなら味噌・醤油なしで料理をしろといわれているようなものである。
また、石鹸などのも不足しているようだ。この4週間の間で政府からの配給は2度だけ。
個人やNGOからの救援物資で何とか生活しているようである。
飛行場や倉庫には散々物があふれかえっているのに、お金もかなりの額が集まっているのに、
こういう小さな避難所には回ってこないというのが現実のようだ。

近々学校が再開するという事で、避難所を移動する方向で動いているようである。
それぞれの家から遠くなるので、被災者はあまり移動したくないようであった・・・。

最後に行った被災地域は、すでに避難所を解消したところであった。
完全に家が破壊された人たちはテント住まいまたは親戚の家に身を寄せているようだ。
今のところ、食料などには問題が無いようだが、学用品などの不足を住民が訴えていた。

避難所を出てそれぞれのあ場所で生活する事は色々と大変ではあるがいい事ではないかと私は思う。
避難所では多くの場合『巣の中のヒナ鳥』状態であり、口を開けていれば食べ物が来る状態であった。
少しずつ、被災者も現実と立ち向かう必要があり、それが復興への一歩なのだと思う。
ただ、今まで以上にきめ細かなバックアップが必要になってくるのも事実だ。
しっかりした観察予測のもと『後方支援』を進める事が重要であろう。
避難所を出る事で「忘れられた人々」が増える危険性がある。
政府関係者にしても、NGOにしても、被災者としっかり連携して、草の根の活動が今こそ必要である。

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