スリランカ津波災害への支援

津波によるスリランカへの災害に関する情報を記載し、支援の輪を広げる事が目的。

<被災地での活動>

2005-01-21 02:15:57 | Weblog
<被災地での活動>

コロンボより南に50キロほどの街バラピティヤへ向かった。
今回は、JOCV(協力隊)有志で避難所を訪問した。

最初に訪問した場所は海岸沿いより1キロほど入った小高い所にあるお寺だった。
50人ほどの人が避難している。今回の我々の目的は子ども達と遊び、彼らのストレスを少しでも解消しようというものだった。
子どもは30人弱いただろうか。はじめは少し控え気味だった子どもも,だんだんと我々との距離を縮めてきた。
まずは、いくつか振り付けのある歌を歌い、その後、人形劇(ペープサート)を行なった。
私は、人形劇には参加していなかったので、子どもたちの事をずっと見ていたのだが、
どの子も真剣な顔で劇を見ていた。何人かは口をぽかーんと開け、その口を閉めるのも忘れ見入っていた。
このひとこまだけを見ていると本当に幸せな時だなと感じた。
もしかしたら、この瞬間だけは子どもたちが別な世界に行っていたかもしれない。
もしそうであれば、我々の活動も無駄ではなかった事になる。


次に訪問した場所は、その地域では一番大きいと思われるお寺である。
避難している方の人数は忘れてしまったが子ども達だけで70人近くはいたと思う。
先に行ったところより、人数が多いせいか非常に元気なように感じる。
私も自分の活動で学校へ行く事がありこの国の子どもたちの雰囲気というものを少しは知っているが、
明らかに違う雰囲気がそこにはあった。通常とは違う状況だから違って当然なのだろうが、
子ども達は妙に興奮しているように感じられた。

いくつか遊びを行なったが途中あまりに子どもが元気すぎ怪我をするのではと心配をするほどだった。
ただ単に、元気な子どもの集まりと言ってしまえばそれだけかもしれない。
『津波』とは何の関係もないのかもしれない。

また、何人かの親と話をすると、子どもは津波そのものを見ていないから何も覚えていないし、
怖い経験もしていないから問題はないと言っていた。そういう子どももいるかもしれないが、
子どもは敏感に色々な事を感じ取っており、日常と違う生活にストレスを感じているのは確かであろう。
コントロールが出来ない分、直接そのストレスを吸収してしまう子どももいる事だろう。
長期的に彼らの精神的なサポートをする事が必要であろう。

最新の画像もっと見る