スリランカ津波災害への支援

津波によるスリランカへの災害に関する情報を記載し、支援の輪を広げる事が目的。

1月9日

2005-01-16 12:59:47 | Weblog
時が過ぎるのは早いものである。
被災者の方にとっては時間はどんな風に流れているのだろうか。

今日は、モラトゥワ市(コロンボから車で40分くらい南)の被災地の片付けに参加した。
29日からはじめた作業であり、すっかり地域の人とも顔なじみである。
一応、今日でその活動も最後ということになっていた。
理由は、JICAスリランカオフィスの考えが、
一般的な学校が10日より再開することになっているし、一時の混乱はないので(特定のオフィスを除いて)
通常業務にもどったほうが良いということだから。

私も、2週間自分のオフィスに行っておらず、気にあることも色々あるのは確かである。
職場に戻ればそれなりにやることもあるであろう。ただ、被災地の事がもっと気になる。
もし、客観的に考えたとしても、今自分が役に立てるのは、アヌラーダプラのオフィスより、
被災地での手伝いや、NGOオフィス等での手伝いだと思っている。
その辺がいまだジレンマである。

26日からずっとアヌラーダプラにいて現場を見る機会がなければ、
これほどの思いはうまれなかったかもしれない。
そう考えると不思議でもあり、自然でもある自分自身の反応である。

東部では人身売買の売人が捕まった。もしかすると、すでに売られてしまった子どもがいるかもしれない。
一体政府は何をしているんだ!ユニセフはなにしているんだ!JICAは何しているんだ!日本政府は何しているんだ!
私には何が出来るんだ!

一体いくつの家が壊れたのか分からないが一面瓦礫の山である。
なんだか写真でしか見たことはないが、『戦争跡』である。
瓦礫を片付けながら、鉄くずを集める人々。1Kg=15ルピー(15円)で売れるそうだ。
みんなたくましく生きているものである。
ある男性は、「俺達に仕事をくれよ!何でもいいから!」と訴えてきた。
「市役所が今準備中だよ・・・」と歯切れの悪いことしかいえない自分が悲しい。


作業終わりに近づいてくると、みんなが挨拶がわりの質問をしてくる「明日も来るよね!?」と。
いつも「オウ、オウ(来る、来る)」と答えているのに今日は、
「多分来れないかも・・・」とこれまた歯切れの悪い答えをしてた。
ウソを言うわけにいかないので仕方ないのだが、あまりにも中途半端な状態である。

地域の人々にとっては当分『終わり』はない。
新しい土地の選定、家を作る、仕事を探す、(漁師達は当分仕事がないであろう)
やることは山ほどである。ずっと、手伝いをするのは不可能であるにしても、もう少し何かの役に立てる気はする。

最後に、ニハルさんと写真を撮った。「全てきれいになったらまたここに来てくれよ」と彼は言った。
気を使ってそう言ったのかよく分からないが、なんだか中途半端でその場を去る自分が嫌であった。

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