九電消費者株主の会ブログ

2003年から毎年脱原発の議案を株主総会に提出してきました。株主として、消費者として九州電力に働きかけていきましょう。

株主の声(議決権行使書のコメント)

2012年10月26日 | 2012年株主総会
2012年の議決権行使書(総会に出席できない株主が議案への賛否を表す葉書です)に書かれていたコメントを、閲覧してきました。
株主たちの生の声が見れて、興味深いので、その一部をご紹介します。
※九電消費者株主の会の会員というわけではない一般株主の皆さんです。

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2012年の株主総会に寄せられた意見です。


○原発再稼働に努力してほしい。応援します。
○役員の報酬をカットして、電気代をあげないよう努力して下さい。
○役員・監査役のみなさんはきっとしっかり立派な仕事をしていると思います。しかし、44億2000万円以上も報酬を受けるほどでしょうか。電気代を払う人からみれば、異常と考えるレベルです。
○損失体質に移った。早急に役員数を減らし、お手盛り手当を半減せよ!
○天下りは要らん。原発反対。
○政府・マスコミは信じられません。原発は反対です。新エネルギーの時代を築いて下さい。
○脱原発に向け、方向転換すべし。もっと自然エネルギーを活用せよ。地熱発電、風力、これから九州には向く。
○出来る限り再生可能エネルギーに移行してほしい。ドイツの政策をまねしてほしい。
○税金の世話にならずに賠償金はらえますか。空からの攻撃の備えがありません。だから原発はすぐに止めるべきです。会社がつぶれます。
○新しい電力会社を考えないとつぶれてしまいますよ。
○経営者は自分自身の身を切る努力をすることだ。きれいごとを言っても誰も信用しない。
○松尾前会長を相談役に置くな。
○株主提案に賛成の理由は以下の通り。政府の電力事業への方針を見る限り、電力会社の慈善事業化は
 明らか。経産大臣の「配当無用論」では株価は下がり続けるのみ。株主でいると、いつか文無しになる。
○取締役、監査役報酬は無報酬とし、株主配当とする(同趣旨意見多数)。
○社運をかけて投資をしてでも、大規模に地熱発電に投資をして下さい。
○玄海1号炉が非常に危ないという話があるが、玄海原発に万一のことがあると、西風によって西日本がだめになる。原発は止めるべきだ。万一事故が起きたら、株も紙くずになる。原発など造るべきではなかった。
○報告書は、白黒印刷にするなど、もっと経費節約的にしてはどうでしょうか。
○役員の数を減らせ(多数の同意見あり)。
○原子力発電所は直ちに廃止せよ。取締役、監査役の報酬は全額無報酬とし、すでに支払い分は返金させ、株主配当金とする。直ちに実施せよ。企業年金、退職金、賞与、諸手当は全額廃止する。有価証券報告書を急送せよ。
○今一度、企業体質見直しを!
○嘘の発表はやめなさい!

総会以後の活動

2012年10月26日 | 日常アクション
本年の株主総会は、その準備段階から、一緒に株主活動を担ってくれる脱原発株主をつのり、どうにか連絡体制を整えました。
名付けて

『行動する株主』

大体、メール登録で40名ほどで、その時々仕事その他の合間を縫って10~15名ほどが集まり、株主しかできない様々な活動を担います。

株主しかできない活動とは、議案提出や総会出席はもちろんですが、総会が終わってからも作業があります。

それは、

『株主議案に賛成した株主のピックアップのために議決権行使書を閲覧』

と、

『その住所書きうつし、名簿の整理』

です。何万枚の葉書をひたすら閲覧してし分け、必要なものを書きうつしていく地道な作業です。
しかし、これは議決権を持つ株主しかできません。

9月、10月は、行動する株主たちでこの作業をしました。
あとは、議案の賛同内訳など、九電からの正式報告を待って、株主の会レポートの発送準備に入ります。

ところで、九電株は、ますます下がって、議案提出権のある単位株主(100株)になるのも今は10万円もいらないんじゃないかというくらいです。
投資としては本当に価値のない株となり果てている九電株ですが、株主として彼らをしっかりと監視し、まともな企業となっていただく消費者株主活動に興味がある方、今がチャンスです。

新規に株を買われた方で、興味をお持ちになった方は、ぜひご連絡くださいませ。
メールはこちらです↓
nonuke-kabunushi@mail.goo.ne.jp

株主総会報告

2012年10月26日 | 2012年株主総会
すみません。
ブログ担当、アップ作業を怠っておりました。
代表の木村さんが、NPOたんぽぽとりでの会報に寄せた総会の報告です。
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第88回九電株主総会報告 (2012年6月27日・小雨)
         九電消費者株主の会・木村 京子

株主の会が、株主総会の議案提案権を確保して19年目。
今年もなんとか、76人、40100株で滑りこんで、8つの議案を出すことができました。

①原発の再稼働停止に伴う措置として、立地地域の雇用確保のための新規投資、
②再稼働見あわせに伴い予想される燃料費増等に対し、「料金値上げ検討委員会」の設置、
③原子力発電の終了、
④「廃炉を進める検討委員会」設置、
⑤コンバインドサイクル発電の推進、
⑥「発電・送電分離対策委員会」の設置、
⑦菊池洋一さんを社外取締役に、
⑧退職慰労金制度廃止に伴う打ち切り至急停止。

10時開始の総会冒頭、17人の会社幹部が一斉に起立して、いきなり頭を下げました。どうもこれで「やらせ問題」を締めくくりたいらしいが、枝野元経済産業大臣にも「九電にはガバナンス(=企業統治)がない、その元凶は松尾会長」といわれたのに、相談役に着き、ついでに眞部さんも顧問!!?
会社の営業報告が長々1時間。すっかりやる気を失くしそうになりましたが、続く「事前質問」に対する回答があまりにお粗末だし、山のように事前質問を出したこともあり、反論の元気回復。
その後、質問→空疎な回答→質問……が続き、会社議案→質問→意味のない回答……のあと、株主提案議案に到達したのが13時20分。
議案補足説明を粘り、採決へ。総会最長記録4時間の攻防でした。
今総会の成果・ポイントは以下の通りだと思います。

①3・11直後にも関わらず、昨年の会場の反応は例年と変わらなかった。が、今年は会場からの脱原発の表明と質問が途切れなく続いた。問題意識が浸透するには時間がかかるのだ。ために株主の会の発言の機会が激減した。
②大株主1000人(法人も含む)が、ほぼ80%の株を持つ中、議案の成立には大きな影響はなかったが、会場では、当会各議案に数十人、送発電分離には、参加者1075人中、200人近い人が挙手をしてくれた。
③上五島の歌野さんの働き掛けで、脱原発派の株主になる人が増えた、また大株主への働きかけが実現できた。
④九電は、昨年は3基の原発が動いていたので、節電は「燃料調達困難」を理由にしたが、その後、あっさり石油連盟会長に「九電分あります」と言われ、破たん。今年は、「計画停電」脅迫キャンペーンまで繰り広げているが、その根拠があいまい、供給力アップの努力がみられないことが暴露された。九州は自家発電や電源開発の設備も多く、エネルギーの宝庫なのに。
⑤やらせも、計画停電も、安全対策もすべて「国が了承した」と主張し、顔は市民にではなく、国と
 しか向き合っていない。
⑥緊急経営対策も不十分。いずれ電気料金でもあげようという心づもりか?

秋にも九電の再稼働問題が浮上しそうですが、当会は3月に「株主代表訴訟を想定した警告書」を出しています。もう訴訟はしたくないので、再稼働反対のアクションを進めたいと思います。

終日のしとしと雨の中、デモや集会で会場や九電本店を包囲して、抗議アクションを続けていただいたみなさま、ほんとにありがとうございました。たくさんをエールいただきました。