プリシラ物語

☆☆☆

2丁目に咲く、夜の花・・・。

2004-11-19 23:33:48 | Weblog
近所のマーケットに・・・不思議な少年が働き始めた。何が不思議かって??ん~~?何が?と、聞かれれば・・・存在が・・だ。年の頃は20歳位だろうか?とにかく、「不思議」なのである。まず、言葉使いだ。この、言葉使いは何処かで聞いた事がある。何処だったかなぁ~!あ"~あ"~あ"~新宿2丁目だあ"~~!身のこなしも同じだ。レジが終わりカゴの中にビニール袋を入れてくれた後は両手を前で組み、深々と90度でお辞儀もしてくれる。声も普通の男子に比べると3オクターブ位、高い!も、もしや・・・しかし、その位で判断してはいけない。人間は外見ではない。いつしか・・私はどんなに混んでいようが、必ず、彼のレジに並ぶようになってしまった。確実に彼もそれに気づいている。そして、決定的瞬間が今夜、起こってしまった!ガラガラの店内。勿論、レジもガラガラだ。そして、私は彼のレジに並んだ。彼は私に微笑んだ。必要以上に親切だ。そして、買った品をビニール袋へ入れていたら、どうしても、ミネラルウォーターだけが袋に収まらない。「すみません、袋を・・」彼はキョトンとしている。「あ、これだけ入らないんですぅ」ミネラルウォーターを見せた。と、その瞬間「いや~ん、すいませ~ん」・・・まさしくだ!本物だ!私は聞かなかったフリをして店内から足早に去った。「今日のプリシラ物語は彼で決まりだ!!」咳をするフリをして、手で口元を隠しニヤニヤしながら呟いたのであった・・・。                                                                                             これも、本当の話だが・・・私のゲイの友達にクラクラする程のいい男がいる。以前、彼は新宿にある、凄く有名なホテル内の喫茶店で働き始めた。一生懸命、男になり切り頑張っていた。或る日、コーヒーのお替りを頼まれ、カップを持とうとした時、コーヒーポットにお客の腕がぶつかりそうになったそうだ。そして思わず、叫んでしまったらしい・・・「危ないわよっっ」・・・以来、職場で気まずくなり、惜しまれながらも?辞めたそうだ・・・「アタシには暗い場所が似合ってんのよ」と言いながら、アニメの「勇者ライディーン」をカラオケで歌っている後ろ姿を忘れる事が出来ない・・・。

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