寒い季節になると、緑とそよ風の街・我が街の駅前には、天まで届きそうな位の大きなクリスマスツリーが・・・・じゃない、たこ焼き屋の屋台が・・・並ぶ！何故だっ！！まぁ、良い。好物だ
・・・。昨日、仕事帰り、自販機で煙草を買った。その横にもたこ焼きの屋台があった。チラッと見た。おっちゃんと目が合った。前にもそのおっちゃんから、たこ焼きを買った覚えがある。おっちゃんはニコッと笑った。夕飯は決まっていたのだが、何となく私の父に似た雰囲気を持つそのおっちゃんに心が惹かれた。私は屋台の前に立った。「前にも買ったんですけど、とても美味しかったです」覚えていなかったが、嘘をこいた。「そうかい、じゃ、焼きたてをやるよ」そう言ってたこ焼きを袋の中に入れてくれた。「ありがとうございます」とびっきりの笑顔で言った。前もそうだったのだが、何故か、そのおっちゃん、右の鼻の穴が鼻水で光っている。まるで、クリスマスツリーのネオンの様だった。それから・・・父の名誉の為に言っておくが、私の父は鼻水は垂れていない。ネオンの様ではない。・・・・・・焼きたてのたこ焼きを持って、我が家に帰った。たこ焼き好きの私はすぐに、たこ焼きに手をつけた。一口・・食べる。あれっ！何かおかしいぞ！あれれ・・！中身がないっ！中が空洞になっているんだ！箸で全てを刺してみた。うそぉ～ん・・たこ焼き、全て空洞だよっ！おっちゃん、焼きたてって言ったじゃないか～。たこ焼き空洞現象は時間をかけて焼きすぎてそのまま鉄板に放置した時に？起こるんだ！今思えば、前に２パック・・後ろ側に沢山のたこ焼きが並んでいた。おっちゃん、前の２パックのうちのひとつを私に渡したんだ・・・。何だよ・・大人っていつもそうだ！平気で嘘をこくんだ。大人になんてなりたくないよ。大人達のバカヤロ～～！あぁ・・・そういえば・・・私も覚えていない事をおっちゃんに・・・あぁ・・・大人って・・・・・。
