野の花 たより

写真付きでたよりをかく

11月22日発生の地震について

2014-11-24 21:29:31 | 美しい田舎

 

(あまりに美しい晩秋の青木湖 ↑)

皆様

永らくブログを怠けておりまして、誠に申し訳ありません。

少し落ち着いたらよく教わって再開をと思っているいるうちに

半年近くたってしまいました。

今日、教えてもらいようやく半年ぶりに更新できそうです。

 今回22日夜10時8分 テレビのまえでうとうと至福の時を過ごしていた私は、ただなら

ない揺れにとび起きました。

とっさに毛布を抱えて何か倒れてきたらかぶろうと準備して、部屋の壁の何もない窓側に

張り付きました。 

でもそうだ、こんなにたくさんものがある部屋は危険だ、何もないところへ逃げようと玄関

ホールへ出ました。(ちらっと断舎離が必要だとの思いが頭をかすめました。)

揺れは数秒続きました。今思い出してもそれが、10秒なのか、、30秒なのか、思い出せ

ません。

とにかく短い時間です。 人生で今まで感じたことのない、揺れ方で、心臓がどきどき、頭

からは血の気が引くような、めまいのような、不安な感覚でした。

お客様がいなくてよかった、、、。

そして停電となっていたので配電盤から非常緊急の電子音が鳴っています。

そこへ主人が自室から出てきまして、「でかかったな 」などと話しているうちに、息子が

地域の消防団員ですので神城地区で被害が出ているとのことで、

駆けつけていきました。

緊急音を止め、村の防災無線が地震を知らせました

友人からメールが来たり電話が来たりしました。

が停電のため情報がほしいと頼みまして

数分後、震源地、家屋4戸倒壊とかいっていると初期の情報をもらいました。 

なんと全国に放送された神城地区はまさに、我々のところです。

500戸くらいあると思うのですが、その中の堀の内、三日市場というところでした。

距離にしてうちから1~2キロくらいのところです。 

家の中をあちこち見まわると戸棚から崩れ落ちた食器が割れています。

それほど多くはないのですが、朝になると孫が裸足で

降りてくるのできれいにしておかなくてはなりません。

主人がいりににいるおおばあちゃんを連れてきました。 さすが、大正生まれ、

動ずるところはありません。 だんだんに緊急用ので明かりが暗くなってくるのに

なかなか停電は復旧しません。 何回か大きな余震があり、まさか、これ以上は

来ないだろうなと不安になります。 

庭に出てみると冷えきった外気とものすごくきれいな星空でした。

「ダイヤをばらまいたみたい、、、」にきれいでした。

あとで皆で話したのですが、多分ほかに電源がなかったので、外灯などの明かりが

全くなく、星空を見ることができたためだろう。ということでした。

登山用のおでこの電池を頼りに、食器を拾いホウキで掃きます。

片づけて様子を見ていましたが、外は救急車やヘリコプターの音が続いていて、

ただならぬことがわかりました。 

消防で出ていた息子がおでこ電池の交換をするためにいったん帰ってきて、

堀の内、三日市場の惨状を伝え、また、今夜は帰れないと出かけていきました。

なかなか電気がつかなくて、ついに布団に入ってうとうとしました。

3時ころ急に明るくなり、電気が回復したことがわかりました。

テレビを見ると神城の地震というニュースです。 

テレビは同じ映像を繰り返し神城神城と叫ぶので目を覆いたくなるばかりです。

神城には 行政区が7つあり、それぞれ、数十から百何十戸づつあちこちに

固まっています。

端から端までは8~9キロあるでしょう。

それからもまた、寝付けなくて眠れないなら起きていようと雑巾で拭いたりしていました。

5時になりまた、布団にはいってうとうとしていると

6時にテレビのニュースを見たという人の電話で目が覚めそれからはテレビに釘付けに。

見慣れた近くの様子が次々と移りますが、目を覆うばかりの悲惨な状況でした。

しかし我が家はといえばそんなすごい地震だったとは思えないほど不思議に棚も

本棚も倒れることなかったですが、玄関前のプランターがひっくり返り、

土管でできたポストは割れていました。 

もしかしたら、家の中より、外のほうが揺れがひどかったのかな?  

とにかくすごい地震がきた割には、何も家の中のものが散乱しないで、驚きました。

あとでほかの地区の人に聞くと立っていられないくらいとか、本当に地区によって、

また、ピンポイントで揺れが違うようでした。

遠くの大町や穂高の人は横揺れや地鳴りがあったようです。

白馬村始まって以来の避難所というものが開設され、婦人会として数回炊き出し

のお手伝いに行っています。

何か所か避難所がありますが、村役場のふれあいセンターには約170名くらいが

避難されています。 被災された方々は、急に降ってわいたこれからの生活を

どうするかという難題をつきつけられて、その苦しみはいかばかりでしょうか?

もう農業を断念する、お宿を断念するというような話もちらほら聞こえてきます。

後継屋がいない人はもう、再建の元気はないでしょう。

夜は消防団が交代勤務で夜警に出ています。 

がれきの中から助け出された方も数名いて、こんな状況でも死者が出なかった

ことを本当によかったと思います。

ながながとご覧くださりありがとうございます。

 

各スキー場も野の花もまったく通常に戻りました。

 

ご心配いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。

野の花一同、皆元気でおりますのでご安心ください。