このお地蔵さんは去年11月22日、長野県北部地震の
神城断層地震といわれる被災地に立っています。
なんと、書かれている文字を見ると東日本大震災、また、
中越地震の復興を願って平成24年に建てたものらしいです。
まさにその場所が昨年の神城断層地震となるとは、、、。
わがやからほんの2キロ足らずの東山の裾地帯なのですが、
白馬三山を全部眺められるとても良い景色の地区です。
以前からそこのお宿を営まれているお宅がお地蔵様を建てて、
ご自宅の周りをアジサイでいっぱいにして、どなたでもどうぞ
ご覧下さい、と頭の下がる、思いがしておりましたが
あんな大変な被害にあわれたのに、お宅の再建もぼつぼつと
進むなか、アジサイは今が盛りと今年も景色を彩っています。
たんぼのあぜや川の土手まで広がって、それはそれはきれいな
一角となっています。
震災の時はこのお地蔵様も見事にころがっておりました。
それがこうしてもとの場所に鎮座されたのを喜ぶとともに
その大変だったであろうことを思うと、本当に頭が下がります。
この周辺の集落は何軒もの家が、震災のため全壊、半壊して
雪消えを待って取り壊され、すっかり村の景色がさみしくなりました。
また、ここへ再建する方、違う場所で再出発する方、まだ復興支援住宅に
おられる方もたくさんいらっしゃいます。
それぞれが再出発されてどうぞいい方向へ向かえるように
心からお祈りいたします。