故郷は遠きにありて

降って湧いた問題にゆれる故郷を思う日々

来年は?

2007-12-28 10:34:58 | Weblog
今年は企業や官僚、役所などの謝罪の多かったこと。不正が闇に葬られなくなったのは良いことだけれど、憤懣やるかたないという年だった。連日のように謝罪する映像を見ながら我が家では謝罪まつりと呼んでいた。

薬剤によるC型肝炎の方たちの補償が全員にされるというニュースにはほっとした。ほんとうに良かった。

来年は少しでもよい年になりますように!

独り言のようなブログだけれど読んでくださった皆さん、ありがとうございました。来年もよろしく!

写真は例年より早く蕾が膨らんでいる桜。

2007-12-22 10:52:06 | Weblog
朝からしとしとと細い雨が静かに降って、冬枯れのベランダが一層、侘しい。

今日はお茶のお稽古の日だ。こんな雨の日は周りの音が消されたように静けさが部屋に広がる。お湯の沸くしゅう、しゅうという音、柄杓を置くコトリという音、お茶をたてる時の茶せんの音が心地よいリズムとなって、季節のお菓子をいただくと「あー、日本に生まれてよかった」とつくづく思う。日ごろは日本の文化について考えることなどないけれど、こんな日のお稽古のときは日本文化のすばらしさを五感で感じる。

茶道は相手の立場になって準備をすると教えられた。日本の文化や物を「和」と言う言葉で表現するのはこの精神を表しているのに違いない。和の意味には仲良くすることもあるから、相手の身になって考えることでもある。

「和」の精神、「和」の文化はすばらしいと思う。世界に誇れる文化だと思う。

ローマ人の物語

2007-12-19 10:58:47 | Weblog
塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読んでいる。文庫本なので今出版されているのは31巻までである。31巻が最終巻ではないらしい。

私は今、24巻目を読んでいるのだけれど、読み始めて感じたのは現代のアメリカと古代ローマが似ているということだった。そして人間というものに焦点を置くと現代の人間と変わらないように思う。取り巻く環境や政治形態が異なるだけで、人間の本質はどんな時代でも同じであるらしい。

現代の人間も相も変わらず戦争を繰り返し権力に執着し、お金や名誉に執着する。けれども私はやっぱり人間は成長すると思う。人間として成長したらもうこの地球にはそういう魂は人間として生まれてこないのだろう。おそらく地球は人が成長するための学校であり、修業の場であるように思う。

スタジオ見学

2007-12-15 11:02:50 | Weblog
昨日、NHK大阪のスタジオ見学に行った。ちょうど「ちりとてちん」と「そのとき歴史が動いた」の撮影をしていた。よく来るというおじさん(私と年はそう違わない)がいろいろ説明してくれた。「ちりとてちん」の撮影は毎日あるわけではないらしい。小浜の家のセットは草若師匠の庭を解体して組み立てるのだそうだ。

お昼を食べてもう一度観に行くと、今度は四草の部屋での撮影で「寝床」にあたる場所の裏に四草の部屋のセットがあった。この場面は見学者からは見えない位置なのでモニターで観る。きっと同じセットの場面は何話かまとめ撮りするのだろうな。役者さんは次の出番までじっと待っている。一場面づつ撮るらしくカット、カットで撮影というものは時間のかかるものなんだと思った。

この日の放送は2月ころのものだという。師匠、草原、小草若、四草、若狭がいたけれど草草はいなかった。

誰もいない海

2007-12-06 11:01:01 | Weblog
父の七回忌で島に帰った。冬に帰省するのは何十年ぶりだろうか。山々は松の木が殆どなくなって広葉樹が茂っていた。山の頂上まで紅葉していて、冬も緑がいっぱいだった昔を思い出して、あらためて時の流れと環境の変化を感じた。

実家近くの海岸の突堤に立つと、鳶のゆうゆうと飛ぶ姿が見られた。打ち寄せる波の音、潮風の匂いは昔と同じだった。風や波や空は変わらずに私の周りを包んでくれるように思った。

写真は実家近くの誰もいない海。