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文教委員協議会

2013年04月14日 | 枚方市議会

4月10日(水) 文教委員協議会が臨時に「いじめ・体罰の対応について」開催されました。

3月28日 各新聞では、大阪府の教職員の2012年度処分状況が報道されました。
体罰に係る処分が多かったように思いますが、その中に、枚方市小学校教諭が一人含まれていました。
前日の27日夕方に、会派控室の各議員に処分の報告がなされたようです。
私は、3月議会閉会後用事があったので、直接報告を受けるのではなく、翌日報告を読むこととなりました。
「停職3月の処分を受け、依願退職」

学校に勤めていた時から、「どこまでが指導で、どこからが体罰となるのか」を考えていました。
中学校だったために、力で抑えることが、是 とされることが多々あったからです。
子どもの権利条約を日本は批准していますが、それが社会に浸透しないのは、学校での教職員の子どもたちへの考え方が、子どもの権利条約 から距離があったのも原因の一つだと思っています。

桜ノ宮高校での体罰事件により、それまで体罰容認発言をしていた某首長も体罰は許されないこと!
となりました。
もちろん暴力による指導なんてあり得るはずがないのです。
体罰はあってはならないことです。

その枚方市で処分された体罰事案について、議会・議員に処分報告まで教育委員会が何も知らさなかったこと、がどうも多くの議員には納得がいかなかったようです。体罰という大きな問題であるにもかかわらず、だそうです。教育委員会の隠蔽体質 という言い方もされているようです。

私は、議員が様々なことに、途中経過も含めて、何もかも知らなければならないのか、はよくわかりません。

今回の事案は、校長が把握し、指導していたにもかかわらず教育委員会に報告していなかったことが、その教師の体罰を長引かせてしまった、ということになると思います。
匿名の電話によって、教育委員会が知ることになったわけですから…
教育委員会が把握してからの対応は、きっちりと行われたと思っています。
その対応がちゃんとされていれば、事後報告でも、と思うのは甘いのでしょうか。
でも、「体罰がない」と明言していたのは、調査中の段階だったようにもおもうので、そこはその通りの報告をされた方がよかったでしょうね。

問題はどこにあるか、ということだと思います。
子どもにとって学校は安全・安心の場でなければならないわけです。
そのために、どうするか、が一番に考えなければならないことです。
学校現場で、子どもを真ん中において教育がされているかどうか、です。

今回、枚方市教育委員会は、独自に「体罰・いじめ防止マニュアル」を作成しました。
体罰防止編では、サブタイトルに~振り返っていますか、日々の指導を~とあります。
体罰が起きる原因と背景 に、体罰が起きやすい学校の雰囲気、教員の認識 ということで、
「強い口調で、子どもを黙らせることができるのは指導力のある立派な教員で、できないのは未熟な教員と判断していませんか。」「厳し指導でテストの平均点を上げることができるのが立派な教員で、平均点が上げられないのは未熟な教員と判断していませんか。」「他のクラスに負けるな、他の学校に負けるなといつも口に出していませんか。」とありました。
私自身が、当時感じていたことが、明文化されたこと、うれしく思います。
今回、やっぱり教職員自身が自分を振り返ることも必要だと思います。
そして教職員の環境を、ストレスが溜まらないように、心豊かに教育に取り組むことができるようにすることも重要です。
多忙化解消ももちろん優先されることだと思います。

いじめも体罰も、人権が尊重されていない最たることだという認識も忘れずに…
教職員自身が自ら人権感覚を磨いていくことも最優先されることです。

 


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