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Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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【訃報】ベーシスト谷源昌氏ご逝去のお知らせ

2019年08月30日 14時25分36秒 | bands
ご存じの方も多いと思いますが、ベーシスト谷源昌氏が急逝されました。

8月7日にライブを終え、「お疲れ!またね!」と彼と交わしたのが最後の言葉でした。そのたった9日後の16日でした。18日には藤沢市で行われたお通夜に参列する事になりました。

The Ossan Bandのバンマス・天野丘から第一報を受けた時、彼は電話の向こうでほぼ号泣している状況で、「これは自分が冷静にならなくては…」との思いが強く、僕は今でも彼の死を受け入れられていない状況です。おっちょこちょいだった彼の面白いエピソードを思い出してはクスっと笑ってしまったり、バンドの過去の演奏を聴いては彼の素晴らしい演奏にため息を漏らしたり…。ただ、自分の事は、時間が有っても何もやる気が起こらず、今はひたすら人生に対して自問自答を繰り返す日々です。

僕でさえこの状況ですから、天野丘に至っては相当な落ち込み様だろうと察し、バンドは無期限の休止になるか、このまま解散になるのかも知れない…とある種の覚悟をしていました。でも、彼の死から一日経って、バンマスから「バンドを存続させたい。」との意向のメールが届きました。相当な決意で自らを奮い立たせたに違いありません。そして、バンド全員が動き始めました。谷ヤンはまだまだベース弾きたくて無念だったろうな…彼のやろうとしてた事をここで止めちゃいけない…というそれぞれの想いが合致したのです。10月と12月のライブは既に決まっていたのでそれをどうするか、2020年以降はどうするのかが話し合われ、結論が出ました。

以下、バンマス天野丘からのコメントです。

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ここに一枚のアルバムがあります。

僕等の名前は『The Ossan Band』。
結成は・・・何年前だったでしょう。
意中にあったメンバーは発起人の一人でもある宮地スグルと藤井学、そして、谷源昌。

キャリアが始まって以来初めてのこと、挑戦ともいえる「ロック・バンド」をやる。ということ。
それを二つ返事で「OK」と言ってくれた素晴らしいメンバーとの、メンバー据替え不能の音楽。
この少なくとも僕等にとっては唯一無二の音楽の実現に無我夢中になってくれた三人と作り上げた最初のアルバム「ONE」がそれです。

ライヴやツアーを含む数多くの演奏を経て次のアルバムを作る為のアイテムがここ数ヶ月で揃い、
これから煮詰めて、よし、レコーディング準備だ!と思っていた8月のライヴが7日に終わり、音源のチェックなど行っていた矢先。

8月16日。

僕等の素晴らしいベーシスト、素晴らしい人間。
谷源昌、谷ヤンが本当に急に天国へと旅立ってしまいました。

いまだにその死が信じられず、判っていることだけでは納得がいかず。
しかし事実は、
谷ヤンがいない、ここには、いない。
そのことだけが日が経つにつれて真実として胸に心に深く深く突き刺さってきます。

痛い。
痛いのです。
痛くて仕方がない。

だけど、死の本当の痛みを知ったのは他ならぬ谷ヤンだと分かるにつれて、
僕如きには谷ヤンの死に対して何もすることが出来ないんだと分かってくるのです。

谷ヤン、まだ痛いかい?・・・大丈夫?
僕にはその痛みの本質すら理解出来ていないよ、分かってあげられないで本当にゴメン。
僕の辛さなど比べ物にならない。
どうか早く安らかに休まりますように。
ずっと祈っているよ、
年下のくせに先に死ぬなんて馬鹿野郎!なんて口走って悪かった。
どうか痛みが治まりますように。

こんな言葉を繰り返す数日です。

谷ヤンの音楽、人間。
それを知る沢山の方々にあっては同じ思いが巡っていると思います、
仲間のミュージシャンの方々、彼の人生に関わった数多くの方々・・・ご家族。
僕はその中にあっても本当にちっぽけな存在でしかないですが、今日この文を書くににあたって、これからもずっと谷ヤンと共に行動を共にすることが出来た、色々なことがあって本当に素晴らしかった時間を永遠に絶対に忘れず、

彼から学び、彼と一緒に作ったこの音楽を基礎に、

次のステップへ、
谷ヤンとそうするはずだったのだから、彼がその中にずっと生き続けていることを感じながら、

この音楽と谷ヤンと共に、歩き続けることを決めました。
皆さんもどうぞこれからも谷ヤンを忘れないで下さい、
思い出の奥に彼を追いやらず、一緒にいてあげて下さい。

僕等『The Ossan Band』は第二章を始めます、
既に入っているスケジュールを藤井学君が奔走してくれて歴戦のベテランベーシスト、前田順三さんにお願いしてくれました。

そして2020年からは新メンバーとして僕、宮地君、藤井君、谷ヤンの共通の知り合いでもある佐藤慎一君が参加してくれることになりました。
旅立った谷ヤンの為、彼の大切な家族の為、そして勿論これまでずっとバンドの音楽を楽しんで下さり応援して下さっている皆様、荻窪ルースターを始めとするお店の為に、
「皆んなの音楽の時間」をこれからも作り続けます。

拙い言葉、文章ですがここに書かせて頂きました、
どうかこれからも応援、宜しくお願い致します。

2019年 8月30日『The Ossan Band』天野丘



2019年10月23日(水)、12月12日(木)with 前田順三(b)

2020年1月29日(水)新メンバー 佐藤慎一(b)

スケジュールは全て荻窪「ルースター本店」にて。


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僕自身の話になりますが、子供の頃から身体がそれほど強くなく、気管支炎などの病気で辛い思いをした事が何度も有ります。だからスポーツで体を鍛えたりもしました。大人になってからは、今度は肺炎になり生死を彷徨った事もあります。その原因がよりによってサックス内に発生するカビだったので愕然としたり…。

そして、今、生まれてこのかた初めてというくらい健康に恵まれています。だから、とても健康に感謝しています。常につきまとう身体の不調と闘って生きて来て、自分なりの死生観というものが確固たる形で存在します。

「後顧の憂いを残さず、今を精一杯楽しく生きる。」です。

いつ死ぬかなんて誰にも分からない。明日死ぬかも知れない。だから、後悔の無い様に毎日を充実させて笑って過ごしたい。

でも、谷ヤン、奥様やあんな小さなお子さん達を遺して、また、もっと音楽沢山やるつもりだったろうに、憂いだらけだろうし無念だろうね。あんなに健康に留意してたのに。神様も酷いことしやがるなぁ…としか思えない。

だから、自分もどうやったって憂いは残るんだろうな…と、なんとなく理解しています。

彼が亡くなっても、僕の人生は続くわけで、前向きに生きなければダメだ…とは頭では理解してるつもりでも、何もやる気が起こらない。ただ単に谷ヤンのせいにしてるだけかも?と自問自答したり、俺はなんの為に音楽やってるんだろう?と考えたり。。

でも、先日、心配になって一緒に呑んだ天野さんが「嫌な気持を振り切る為に練習しまくってる。」というのを聞いたり、谷ヤンの思い出話の中に、ツアー中に谷ヤンが酔っ払いながらベース弾き倒して「楽し~!!」って叫んでた…ってのが有って、やっぱり音楽って「生命力」なんだな…と思い、自分もまた元通り「楽しい~!」ってサックス吹ける様になるんだろうなと思ってます。

最後に僕らのビッグイベントだったものの一つ、Motion Blue Yokohamaでのライブを観て下さい。
When The Boys Hung Out / The Ossan Band @ Motion Blue Yokohama


彼の演奏は僕のチャンネルで何曲か観れます。是非観てあげてください。
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