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Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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ビブラートの奏法を変える。

2019年10月14日 11時25分00秒 | 奏法
ここ最近、「表現」をよく考えてます。そのうちの一つがビブラート。

バークリー音大時代に表現方法をみっちり仕込んでくれた師匠、ジョー・ビオラ先生は「アゴでかけなさい」と教えてくれました。テンポに合わせて3連譜でかける…などアゴを動かしてやる練習法を徹底的にやり、教えるようになっても同じ指導をして来ました。

日本の教則本には「喉でかける」などの曖昧な言葉が並んでいて、「違う違う、アゴでかけんだよ、サックスは。」と教えて来ました。クラシック・サックスの方々にインタビューした際も同じ答えが返って来たので、更に確信を持って演奏して来ました。

でも、フルートを真剣にやり始めたら、このサックスのビブラートってのがまるで役に立たない。困ってる時に、お笑い芸人が森進一のモノマネしてるのを観て、「あ!これだ!」と気付きました。腹というか横隔膜を揺らして息を送ってやるとフルートでもビブラートがかかるではありませんか!

で、最近、サックスではクール・ジャズ系に凝ってるのですが、どうもアノ感じが出ずに困ってました。アゴでかけると、バランスよく均等に一定の速度でかけやすいのですが、どうもマシーン的になり、特にウォーン・マーシュやリー・コニッツのあの儚い感じの音の処理が中々出来ない。

で、ビブラートを改めて見直す事にし、フルートのやり方とサックスのやり方をミックスした形のビブラートを開発しました。これが結構大変で、息の量は通常の2倍は使うと思います。バラードやスローなどは死にそうになります。(笑) でも、中々良い感じ。「原始的な笛を吹いてる」とか「身体で唄ってる」感覚を強く得られます。

この表現を強調するには、最後を長い音で終わらせる必要が有るし、次のフレージングまで間をとる必要が出てきます。つまり、例えアイデアが有っても我慢して吹かない、音数を減らす…という事になります。そこが自分の最も不得意とする所。アイデアが湧いたらドンドン出したくなるタイプなので。こういうとこ自分は関西人だなぁ…と思います。(笑)

今後の課題の一つとして今、こういうのに真剣に取り組んでおります。ライブで是非、目撃して下さい!


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