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イタリア旅行4/ローマ3日目・ヴァティカン博物館

2014年06月27日 17時10分20秒 | イタリア旅行2014
今日はヴァティカン博物館のツアー。
朝7時45分、ホテルの近くの集合場所から専用バスに乗って出発。オフシーズンのため10人ほどのツアー。ヴェネツィア広場のヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂の前を通過し、テヴェレ川の向こうにサンタンジェロ城を眺めながらヴァティカン市国に入国。因みに、入国にパスポートなどは不要。


こちらが博物館の入口。
有名なサン・ピエトロ大聖堂の北側に位置する。「水曜どうでしょう」のヨーロッパ完全制覇ではサンピエトロ広場の列に並んでいたため、大泉さん達は「最後の審判」を見損なったわけだが、そこではなく、ここに並ばなければならなかったのだ。朝からすでに長蛇の列だが、ツアーだと並ぶ必要はない。お金がかかっても時間の効率化とガイドさんの説明も聞けることからツアー参加をお勧めする。


ガイドさん、システィーナ礼拝堂の壁画の説明中。
これはペルジーノ等の宗教画。システィーナ礼拝堂では写真撮影は勿論、ガイディングも禁止されている。よって、博物館入場前に説明を受ける。


これは有名なミケランジェロの天井画。
「アダムの創造」や「ノアの洪水」など旧約聖書を題材とした壁画の数々。煩悩だらけの主人公達の話は結構興味をそそる。ミケランジェロは高い天井に向かって足場を組み、仰向けになって、滴る塗料を顔に浴びながら4年間フレスコ画を書き続けた。彫刻のエキスパートのミケランジェロにオファーしたローマ教皇ユリウス2世は、作品に口出しする雇い主で、しょっちゅう文句を付けたそうだが、ミケランジェロも負けておらず、意見の対立で喧嘩ばかりしていたという。結局の所、完璧主義者のミケランジェロは助手に手伝わせる事も止め、一人籠って描き続けたという。ホンモノが見れると思うと、否が応にも盛り上がって来る。


これが「最後の審判」(Giudizio Universale)。
天井画から24年後に60を過ぎて取り掛かった作品。真ん中のキリストを始め全裸像ばかりだったのが、キリスト教としては問題となり、後に股間を腰布で隠すという加筆が施された。ミケランジェロの死後、命を受けてその作業を行ったのが弟子のダニエレ。そのお蔭で彼は「ふんどし画家」という不名誉なあだ名を付けられた。女性の裸体まで男の様に筋肉質に描かれ、如何にミケランジェロが男色家であったかが分かる。


その横の説明板では違う言語で説明が。見上げると何気なく象嵌細工の壁。


いよいよ潜入。「ピーニャの中庭」。




球体の近くのアウグストゥス帝の像。

「八角形の中庭」に入る。

「ヴェルヴェデーレのアポロ」。


「ラオコーン」。見物客が群がっています。


紀元1世紀にギリシャ人がローマに来て彫ったものが1506年に地中から発見された。女神アテナへの供え物の木馬を槍で一撃にしたラオコーンが、怒ったアテネが放った蛇によって殺される・・というギリシャ神話に基づいた作品。やめてあげて!と言いたくなる。

屋内に入ってミューズの間へ。

「ベルヴェデーレのトルソ」
紀元前1世紀、アテネのアポロニウスの作品。ミケランジェロはこの作品からシスティーナ礼拝堂の壁画の着想を得たという。

 
ミューズの間から「円形の間」の銅像群へ。その近くに有るギリシャ時代のモザイク床。


「ギリシャ十字の間」のモザイクの床。


次の間に行く途中の通路で円盤投げの彫刻が遠くに見える。


「タペストリーのギャラリー」。3Dに見える様な技巧的タペストリーも有った。


「地図のギャラリー」。イタリア各地の地図が左右に並んでいる。


「無原罪のマリアの間」。この後、ラファエッロの間へ。


ラファエッロの間・第1室「コンスタンティヌスの間」。
大きな広間が全て絵で埋め尽くされているが、これはラファエッロの弟子達が師の意を継いで描いたもの。

第3室「署名の間」には有名な「アテネの学堂」が有る。とにかく人が多くて動画を撮るのがやっと。静止して写真を撮るのは困難だった。博物館の美術品の詳細が気になる方はこちらのサイトがオススメ。(この後の撮影禁止区域「システィーナ礼拝堂」の壁画群の写真も有ります。)


本日のガイドの村瀬さんと。
システィーナ礼拝堂に入る直前の人混みの中、慌ただしく撮影。美術品に関する丁寧なご説明ありがとうございました。ここでツアーも終了。この後のシスティーナ礼拝堂、サン・ピエトロ大聖堂はガイドさんなしで見学。

さて、肝心のシスティーナ礼拝堂、すごい期待して入ったのだが、あれ??これが、あまり感動しない・・・。ミケランジェロが「彫るのではなく、石の中から抜き出す」と主張する力強い彫刻、例えば「ダビデ像」の様な圧倒的なインパクトを感じない。う~ん、まぁ、元々あまり宗教画は好きではないけれど、写真では細かく分からないタッチやバランスなんかは実物(特に「最後の審判」)を見たらあまり好みじゃなかった。好みの問題も有るとは思うけど・・・。


続いてサン・ピエトロ大聖堂。


「ピエタ」。
ミケランジェロ25歳の時の作品。大聖堂に入ってすぐ右側に有る。水曜どうでしょう隊は「最後の審判」を見損なったが、これは見ている筈。僕にとってはこちらの方が価値が有ると思うんだけど。(笑) 衣服の質感、肌・・・色が付いたら本当に生々しいだろう。70年代に大バカ者がハンマーで破壊したために、修復され、今はガラス越しに距離を置いて眺める事しか出来ない。


主祭壇。


主祭壇側からエントランス方向を眺める。


外に出た。あぁ、良い天気。


ヴァティカン兵。
昔から傭兵の歴史が有る、スイス兵が歴代これを務める。記念撮影にも気さくに応え、ここの勤務が最も穏やかだろうな。


振り返ると、先程まで見学していたキリスト教の総本山であるサン・ピエトロ大聖堂。


ここがサン・ピエトロ広場。
くれぐれも、ココに並んでも大聖堂には行けても博物館には行けないのでご注意のほどを。(笑)


さぁ、昼食だ。近くのピッツェリア「Zi Gaetana」。


まずはビール。ピザにはビール!


奥にピザ用の石窯が見える。


生ハム、マッシュルーム、卵、モッツアレラ・チーズのピザ。


本日のスペシャル・ランチ・メニュー。


あぁ、もう美味いからパスタも行っちゃいましょう!

いやぁ、イタリア旅行、メシに外れが無いねぇ!また食べ過ぎた。




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2 コメント

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ピエタ (Unknown)
2014-07-19 03:54:50
スグルさま

懐かしい思いで拝読。
ピエタを見に行く途中、連れとはぐれ迷子状態でたどりつきました。
そしてガイドさんとの集合場所の広場でヨハネパウロ教皇が、窓辺から現れました。
空気が一変して私は何故か立っていられず自ずからひざまずきました。
それからずっと私の人生はノマド状態です。
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Re:ピエタ (Sguru)
2014-07-19 12:23:00
ありがとうございます。
続きが滞っており、申し訳ありません。間も無く続きを書きたいと思っております。

旅では色々思い出って出来ますよね。しかし、法王のお目見えとは驚きですね。 素晴らしい思い出だと思います。
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