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Saxophonist 宮地スグル公式ブログ

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ピカソとモディリアーニの時代展@BUNKAMURA

2006年10月05日 01時03分40秒 | art
久しぶりの美術館。
今日はレッスンが渋谷で有ったので、丁度いいやと思い帰りに寄ってみた。

キュビスムから始まる、比較的前衛的な作品ばかりが集められた展覧会だ。ブラックから見ていく。固定された位置から描く従来の遠近法と違い、キュビスムはあっちこっちから見たものを独特の球体、円錐、立方体を使って描いていくと言う点で、3-Dを見てるようで面白い。有名なピカソの「帽子を被った女」も展示してあり興味を引かれる。この頃の作品ってどれも、正確に物体を描くというよりも抽象的でありながら、且つその場の「空気」までも描いているようだ。光の当たり方など写真の様に2次元的な描写以上にその場に居るように感じられる。まぁ、こちらの想像力をフル活動させなければならないので、理解できないものもあるし、非常に疲れるけど・・(苦笑)

そしてメインのモディリアーニの作品群へ。特徴としては、どれも顔が長い。(笑) 写真の絵がこの展覧会の目玉、「母と子」。肺病、麻薬、貧困で苦しんだ彼の最も幸せな時期に描かれた作品で、今回、全ての作品の中でも最も色遣いが暖かい。幸せというものを感じる。人間、不幸を味わわずして幸福を感じられないものだ・・というのをしみじみ感じた。「幸せ」「暖かい」色合いってのは、実は血の色に近いんじゃないかと感じた。

その後は、アバンギャルドなものが続く。タイトルがついていると、「そうなんだ・・」と思って、そう見えるようにこちらも努力するのだけど、「無題」と書かれるとさすがに「なんじゃ?これ」になっちゃう。「今までに無い」「実在しない想像の世界」・・音楽にもそういうの有るけど、意味を見出せないとやはり辛いな。キュビスムの作品にはまだ意味合いや目的が有った。

最後にビュッフェの作品群が現れる。暗い・・。(苦笑) 第二次世界大戦直後の作品の数々は心の荒みをひどく感じる。モノクロ写真を見るような色合い。裸婦の絵を見ても決してセクシーな気分にはなれない。戦争が人間に落とした影というもの強く感じた。今、北朝鮮が大変ヤバイ事になり、戦争勃発か?などと識者がTVで毎日騒いでいる。また、人間は新たな愚行を始めるのか?う~ん、最後の最後でとても暗い気分になってしまった。

・・という状態で外に出ると、10年近く前に教えてた生徒に声をかけられた。BUNKAMURAで行われるコンサートを見に来たそうだ。久しぶりに会ったのに、俺どんな顔してたんだろう・・などと小さい事を気にしてしまった。(苦笑)


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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そだ (びりーふ)
2006-10-11 21:03:10
見に行きたかったのです。

私はモディリアーニが大好きなんですよ。楽しみです。

(ブログ読んでヨカッタ)
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残念でしたね・・ (SGURU)
2006-10-13 15:33:40
間に合わなかったとか・・

モディリアーニ、好きだったんですね。

油絵にもその影響が??(笑)

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