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ノエルのひとり言(不登校を乗り越えて)

娘の不登校を乗り越えられたからこそ見えてきたこと、感じたこと。
笑顔の毎日を過ごせますように!

娘とピアノ

2007-07-16 10:58:05 | 不登校
いま、クラスでいちばん仲良しのSちゃんは、
とってもピアノが上手で、
合唱コンクールの伴奏を、立候補したのだとか。
そういえば、将来の夢はピアニストだと、
娘から聞いたことがあります。

休みの日に、遊ぶ約束をしたとき、
「Sちゃんは、ピアノの練習を、ふだんでも毎日2時間、
学校が休みの日には、4時間もしなきゃいけないから、
午前中は無理なんだって。」

「やっぱり、上手い子は、それくらい練習してるんだね~。」
と、感心して言う母に、娘は、
「習いたくて、やってたわけじゃないから!」と・・・

娘も、幼稚園の頃から、ピアノを習っていました。
先生には、毎日練習するよう言われます。
最初は楽しかったけれど、だんだん難しくもなるし、
練習が億劫だったりもしたはずです。
泣きながら、練習したこともありました。

今思えば、ピアノに対する壁が、不登校とも重なった気がします。

娘は、学校へ行けなくなってからも、
ピアノのレッスンは、続けていました。
が、やはり、だんだんと気持ちが薄れていって、
(というより、すべてのことに、気力を無くして。)
結局、辞めると決めました。
また習いたくなったら、再開すればいいということで・・・

それ以来、1度もピアノを触っていません。

部屋を占領しているピアノを見ては、ちょっと心が痛みます。

処分しようかと思ったこともあるけれど、
もしかして、また弾きたくなる時が来るかも、
なんて、期待もあったり。

ううん、娘の辛さを忘れないための、
私自身への戒めでもあるのです。



不登校気味のお友達

2007-07-03 15:50:32 | 不登校
娘の友達のひとり、Sちゃんとは、5年生の時、初めて一緒のクラスになり、
帰る方向が同じだったことから、仲良くなったようです。
その時から、「時々、学校休むんだ~。」とは聞いていました。
まだ、うちの娘が不登校になるなんて、思ってもみなかった頃です。

2学期の途中から、娘は、普通には学校へ行けなくなってしまい、
相談室登校などをしていたのですが、
自分がそんな状態だというのに、
Sちゃんのことは、気になっていたらしく、
下駄箱で、Sちゃんの靴があるかを、いつも確認していました。
人の心配してる場合か~、ですよね。
担任の先生の話では、娘が全く学校へ行かなくなった3学期の終わりには、
Sちゃんも、教室へ入りにくい状態だったようです。

6年では、クラスも変わってしまい・・・

中学生になって、朝会ったりするうちに、一緒に行くようになりました。
近所のNちゃんと待ち合わせて出かけ、
通り道で、Sちゃんも一緒になり、
その先でまた、何人かが合流して、
と、かなり大所帯で、登校しているようです。

1ヶ月ほど前のこと。
朝、いつものように、Nちゃんとふたりで歩いていると、
Sちゃんがいるはずの場所に、お母さんが立っていて、
「Sの母です。Sが、朝から泣いているんだけど、何か知らないかな~?」
ふたりは、何も心当たりはないと伝え、学校へ行ったとのことでした。

翌日には、何事もなかったかのように、ケロッとして表れ、
とっても元気で、「心配して、損した~!」と言っていました。
その後、Sちゃんのことは、何も言わなかったので、忘れていたのですが。

どうやら最近、ちょこちょこお休みしてたとか。
お腹が痛かったり、もどしてしまったり。

そして先週、月・火と続けて欠席し、心配してたけど、
水・木の期末テストには、普通に登校し、
試験が終わった午後、娘たちと、元気に遊んでいたくらい。

なのに、金曜日。
待ち合わせ場所にいなくて、家のほうを覗いてみると、
Sちゃんが、私服で手招きしている!
「今日は、学校行けるか分かんないし、先に行ってて。」
様子をみても、特にしんどそうでもなかったらしく、
Nちゃんが、「どうしても無理だったら仕方ないけど、
行けそうなら、行ったほうがいいよ。」って、言ったのだそうです。
ちょっと考え、「たぶん、無理。」との返事。

月曜日。
やはり出てきていないので、最初から家へ向かい、玄関のピンポンを。
すると、中で、いつも優しそうに見えたお母さんの、
「もー、自分で言いなさい!!」という、怒った声が聞こえ、
Sちゃんが顔を出し、「先に行って。」

Nちゃんと娘は、どうしたもんかと、気にかけてはいるようですが、
どうすることもできないでいます。

私も、Sちゃんのお母さんの気持ちが、わかるだけに、
何かしてあげたいと、思うのですが、
5年生の最初の頃の懇談で、お見かけしたような気はするものの、
お話したこともなく、どうするべきか迷っています。







娘の不登校

2007-06-07 15:26:45 | 不登校
ふとしたことから、不登校ギミさんのブログにお邪魔するようになり、
それ以来、娘が不登校だったときのこと、しばしば思い返しています。

5年生の夏休みが終わり、2学期早々から運動会の練習が始まりました。
そんななか、娘は、体調を崩したのですが、
娘の本当のしんどさに気付かず、無理させようとしてしまったのですね。
いつまでも微熱が取れず、心療内科にかかることに。
そして結局、運動会は欠席。
その後、体調は戻ったにもかかわらず、
学校へ行けなくなってしまいました。
暗いトンネルの中を彷徨いながら、
放課後登校、相談室登校、カウンセリング、等々。

3学期になったら、普通に行けるようになるだろうか・・・
そんな淡い期待も裏切られ、状況は一向に変わらず。
「このままじゃダメだ!」
そう思い、動き出して、先生とめぐり合いました。
復学に向け、動き始めて3ヶ月後、娘は、無事に再登校できました。
あの時、もしも先生に出会っていなかったら・・・
そう思うと、今の幸せに感謝の気持ちでいっぱいです。

先生が書かれたメルマガ「さよなら不登校」を、
久しぶりに昨日、バックナンバーから通して読んでみました。
これを、もっとたくさんの方が読んで下さったら、
多くのお子さんやお母さん方が救われるだろうに・・・

8ヶ月ほどの不登校でしたが、あんな想いは、
もう2度としたくありません。
そして、同じ辛さを、誰にも味わって欲しくありません。
もし、今苦しんでる方がいらっしゃるのなら、
少しでも、心を軽くしていただけたら、
そう、願うばかりです。



担任の先生のこと

2007-03-24 09:42:30 | 不登校
娘の6年の担任の先生について、少し書こうと思います。

卒業式のすべてが終わり、もう校庭へ出てからのこと。
先生と一緒に、写真を撮らせてもらおうと。

私は、とりあえず、卒業アルバムについてのお礼が言っておきたくて。
娘が、みんなと同じように、写真に残るよう、
6年担任のほかの先生方や、写真屋さんにも、
交渉してくださったこと、本当にありがたかったです。

先生は、娘に、
「僕は、運動会の時の、○○ちゃんの顔が、いちばん印象に残っています。
 毎日、がんばって練習して、日に日に逞しい顔つきになって、
 そして、運動会当日の真っ黒に日焼けした顔が、忘れられません。」

「先生は、勉強に関しては、なんにも心配してないよ。
 ちゃんと自分で何をしたら良いのか理解して、それに取り組んでいるから。
 運動だって、ジャンプ力は飛びぬけてあるんだし、
 走るのだって速いんだから、もっと自信を持ったらいいんだよ。」

そして最後に、「もう大丈夫だよね。」と・・・

娘は、しっかりと頷いていました。

あ~~、思い出しただけでも、涙が出てきます。

娘の不登校中や、復学の時には、いろいろ無理なお願いもしました。
それでも、先生は、
「お母さん、そんな風に、謝らなくてもいいんですよ。
 僕は、これが仕事なんですから。」
そうおっしゃった先生の言葉が、今でも忘れられません。

そして、娘は、ゆうべ、先生の夢を見たと言っていました。



父も過保護

2007-03-18 13:09:18 | 不登校
主人と娘と3人で、お買い物。
娘は、前日に、「前から考えてたぬいぐるみ(抱き枕?)を、
お年玉残しておいたお金で、買おうと思う。」と言っていました。

ひと通り用事を終え、娘の目的のお店へ。
思っていたぬいぐるみは、大きさが3種類あり、
娘は、いちばん大きいのが欲しかったようですが、
中と小サイズしか置いてありませんでした。
そして、「新しい物をお出ししますので、お申し付け下さい。」
と、書いてあります。

さ~て、どうするかな~~?と見ていると、
後から合流した主人が、細かく指示を出し始めました。

おいおい!!

思わず袖を引っ張ると、主人も気付いて、
娘から目を離し、私のほうに話しかけてきました。
それでも、娘は動かず。
私は、「食料品のほう見てくるね。」と言って、
主人と2人で、その場から離れました。

買い物を済ませ、戻ると、大きな袋を持った娘を確認。
主人は、「ひとりでも、ちゃんと買えたなー。」と・・・
「そうだよ。そばで、あれこれ言わなければね。」

頑張れ、お父さん!

相談室の先生

2007-03-15 07:51:25 | 不登校
娘は、不登校中、放課後登校や相談室登校をしていたことがあります。

相談室には、Y先生がいてくださいました。
Y先生は、教育相談担当なのですが、
週に何時間かは、授業を持っておられたし、
出張なども多く、お忙しいのにもかかわらず、
いつも熱心に、娘に関わってくださっていました。
娘は、Y先生が相談室にいらっしゃる時なら、登校することができました。

不登校支援をお願いしようと決めた時にも、
「親御さんが、そう決められたのなら、応援させていただきます。」
と、温かく見守ってくださいました。

年度が替わり、担任だった先生は、他の学校へ転任され、
そして、Y先生は、新しく担任を受け持たれることになりました。
お話しする機会がないまま、娘は復学。
その後も、お会いすることが、できずにいました。

ところが、先週の金曜日、学校へ行った時、
偶然にも、下駄箱のところで、お目にかかることができたのです!

思わず駆け寄り、お礼を述べると、先生は、
「お母さんが、一生懸命頑張ったからですよ。
 今では、校内で見かけると、こうやって手を振ってくれて。
 もう大丈夫なんだと、喜んで見てたんです。」

娘は、本当にたくさんの先生やお友達に、見守られ、
助けていただいてきたのだと、感謝の気持ちでいっぱいです。
 




再確認

2007-03-13 11:44:39 | 不登校
昨日、久しぶりに学校へ行くと、クラスで6人も、
インフルエンザのために、お休みだったとか。
娘と同じ時期に欠席だった子も、何人かいて、
一緒にテストを受けたと言っていました。
卒業式を控え、先生も親御さんも、心配でしょうね。

今回、娘が寝込んで、気付いたことが、ひとつ。

それは、主人の母が、何度も、
「大丈夫か~?」「どうもないのか~?」
と、聞いてくること。

そりゃ、義母にしてみたら、孫の様子が、心配なのは、よーく分かります。
気にかけてくれるのは、とてもありがたいことです。

娘が小さい頃から、ずっと、
(さすがに、不登校中は、何も言わずにいてくれたけど。)
「大丈夫だよ。」と答えながら、私の自信の無さから、
いつも、心は波立っていました。

今回も、正直、何度か気持ちは揺れたけど、
ここで、みなさんとお話し、励ましてもらったおかげで、
気持ちを立て直すことができたので、
娘の病状だけを見つめ、
「本人に任せる」という、大切なことを、
見失わずにいられました。
どうも、ありがとうございました。

結婚記念日

2007-02-28 09:55:40 | 不登校
今日は、私たち夫婦の結婚記念日です。
そして、1年前の今日、初めて、訪問カウンセラーの方に、
来ていただいた日でもあります。

あの日の気持ちは、どう表現したら、いいのでしょう・・・

娘に感づかれないようにと思いながらも、朝からそわそわ。
どんな方だろうと、ちょっと緊張しながら、お待ちし、
お話させていただく中で、娘の反応が心配になったり、
いやいや、これで、何とかなると、期待を持ったり。
なんせ、結婚記念日どころでは、ありませんでした。

おかげさまで、今こうして、幸せな毎日が送れることに、
感謝の気持ちで、いっぱいです。

今日も、きっと、今も苦しんでいる子供たちのために、
頑張ってくださってることでしょう。

 先生に、初めてお会いした日。
 訪問カウンセラーの方に、初めて来ていただいた日。
 そして、娘の復学の日。

この3つは、私にとって、とても大切な記念日です。

結婚記念日のお祝いは、今朝、ちょっとアクシデントがあって、
先延ばしに、なってしまいましたが、
まぁ、ますますのお楽しみということで・・・

やっぱり依存

2007-02-19 09:29:02 | 不登校
さて、ブック・オフに着き、
「12時には、ここを出るから、それまでに決めてね。」
と、私は、コミックコーナーへ。
(メリーベルさんに教えてもらった本を探しに。)

娘は、なぜか、というより、当然のように、私の後をついてきます。

あぁ、やっぱり。。。

自分で、詩の本を捜す気なんて、全くないのです。
ちょっとイライラしてきました。

いつもは、ここで、「あっちの方に、あるはずだから、見てきたら~。」とか、
あるいは、その場所まで、連れて行ったりしてたんですね。

復学支援をお願いする前だったら、一緒にさがしていたと思います。

でも、昨日は、「我慢、我慢!」と言い聞かせ、
まるで、娘のことは眼中にない素振りで、
自分の目的の本を、見ていました。
(ほんとは、すごく気になってたんだけど。)
それでも、しばらくは、近くにいたのですが、
突然、すーっと離れていき・・・
ちゃんと見つけて、戻ってきました。

やれば、できるじゃん!!

そう、自分でできるはずなのに、私が、「あと少し」を待てなくて、
手を出していたってこと、証明してしまいました。

私は、「舞姫・テレプシコーラ」の8巻1冊だけでしたが、見つけ、
娘は、金子みすずの詩集のほかに、コミックを3冊ほど買い、
新しい自転車は、乗り心地も良いらしく、
満足して、帰宅したのでした。

充電完了

2007-02-15 16:12:47 | 不登校
数日前までの私は、まるで電池切れ間際の状態だったのでしょうか・・・

やっと時間ができて、先生の声を聞きたくなって、電話してしまいました。
久しぶりに、先生とゆっくりお話しすることができて、
しっかり「充電完了」って感じです。
単純ですね~~。でも、それくらい、私に力を与えてくださいます。

で、今日は、本の紹介を。
「子どもに言った言葉は必ず親に返ってくる」(ハイム・G・ギノット)

題を見ただけでも、あ~わかる~~って感じでしょ?
「子どもの話にどんな返事をしてますか?」の思春期版です。

心に残る言葉が、たくさんありました。
その中から、いくつか・・・

賢い親は、子どもにとって、いなくてもいい存在に、
どんどんなっていく。
共感を持って子どもの成長を見守るが、干渉は慎む。

不満を認め、子どもの提案を待っていれば、
子どもは、自分の意思で、自主的に行動することができる。

6章の「子どもを責めない怒り方」は、特に勉強になりました。
怒りは、関心の高さを示している。
だから、親は、怒りを抑えこんでしまおうとせず、
破壊的ではないやり方で、表現するべき。
それを、身につけるのは、容易なことではない。
失敗をくり返しながらも、立ち直り、実験と学習を続ける。

今の私には、この最後の部分が、いちばん心に響きました。