ノエルのひとり言(不登校を乗り越えて)

娘の不登校を乗り越えられたからこそ見えてきたこと、感じたこと。
笑顔の毎日を過ごせますように!

愛子さまのこと

2010-03-06 11:35:22 | 子育て
皇太子家の愛子さまのニュースは、ご覧になったでしょうか?

実は、雅子さまと同じ年の私。

娘を授かったのは、結婚から7年目のことです。

檀家さんをたくさん抱えるお寺の嫁。

跡取りは男の子という世界。

雅子さまの比ではないけれど、
それでも、相当なプレッシャーでした。

娘の不登校は、私の未熟さが招いた結果でしたが、

このような環境の中で、自分の子育てに自信を持てなかったことが、
大きく影響していたように思います。

そんなこともあって、雅子さまのご様子や、
愛子さまのことは、いつも気にかかっていました。

こんなに大きく報道されて、

ますます身動きがとれなくなってしまわれないかと、
胸が痛みます。


親の自立

2009-06-03 16:48:00 | 子育て
予想外にたくさんの方が、
「思春期の子どもの心のコーチング」
の本を読まれたようで、驚いています。

これ以上、詳しくお話する必要もないと思いましたが、
感じたことを、もうひとつだけ。

『自立とは、自分ひとり生きていける状態。
 そして、誰かとともに生きる中で、
 自分の人生を、より幸せへと導くこと。』

そのためには、どうすればいいのか?

それは、自分を含むまわりの人々にとって、
最適な「快」を見つけ出すことだそうです。

これを言ったら、やったら、
相手がどう感じるだろうと想像できれば、
自分をコントロールすることができ、
お互いの「快」を作り出すことが可能です。

ところが、そうしないと、自分の不用意な言動に、
相手が怒り、相手の怒りを受けた自分が不愉快になる。

この考えは、人付き合いをしていく上で、子ども同士だけでなく、
大人にとっても、大事なことだと思います。

最適快を作り出すことを妨げるものはというと、
「自我への執着」と「被害者意識」だそうです。

これらの狭い見方から抜け出し、
より大きな「快」を見つけ出す生き方。

自分だけの勝手な思いに縛られず、
都合の悪いことがあれば、人のせいにせずに、
自分に何ができるかを考え行動する。

そんな人が、大人として自立した人といえるのだと。

子どもの自立を願うのなら、
まずは、親自身が自立した人間にならなくちゃね。

だから、

「じりつ」のために親が子どもに教えたいこと

  ① 自分には生きる価値がある
  ② 人生は自分次第である
  ③ 周囲とよい関係を持つために自分を表現する
  ④ 自分をコントロールする
  ⑤ 意識して自分で選択する
  ⑥ 異質なものを受け入れる力をつける

これらも、まず私自身が、取り入れていこうと思ったわけです。

『自立した生き方への入り口は、気づきです。
 私たちは、このような文章を読んだり、話を聞いたりして、
 「なるほど」と思います。
 そして、心がけて自分にできることをやってみようとします。
 ところが続くのは1週間です。』

ドキッ!

なぜそうなるかというと、行動や考え方だけをまねているからだそうです。

『気づきは、深い決意をうながし、
 深い決意は、結果を生み出す行動へとつながっていく。
 そして、その行動は、思いつきではないので、
 続けていくことができるのです。』

ブログを通じたみなさんとのお付き合いが、
私に気づきの機会を与えてくださり、
さらに、励ましあったり、意見交換できる環境があるから、
決意や結果へと、つなげてもらっているんですよね。

何事も、長続きしない私が、
親としての勉強を続けていられるのも、
みなさんのおかげだと、ひと言伝えておきたかったのです。

母性と父性

2009-05-05 18:45:40 | 子育て
ゴールデンウィークも、明日までとなりました。

この連休は、塾の先生も、お出かけされてるそうで、
娘の塾は、ずっとお休みでした。

ですが、GW明けには、2回目の実力テストが予定されているため、
休みに入る直前に、テスト対策のプリントなど、
たくさんの宿題が出された様子。

娘は、コツコツと取り組んでいるようです。

来週には、進路希望を提出することになっていて、
連休中に、親子で話し合う時間を持ちましょうとのことで、
連休前に、前回の実テの結果も、もらって帰ってきました。

最近では、塾でも、先生や友達と、
進路や試験についての話題が増えているのでしょうね。

娘は、先日の、「ゴールデンウィーク、どこ行く?」と、
のん気に言っていた親の話をしたらしく、

友達から、「○○のお母さん、変わってる~。おもしろい~。」
と、笑われたそう。

「笑い事じゃないよぉ~」と、娘は言っていましたが。

う~ん、やっぱり、私は、他のお母さんとは違うみたいですねぇ。

でも、周りの影響もあってか、
娘は、自分でしっかりやる気になって、行動も伴っているので、
私には、何も言うことはないんですよね。

この調子で、頑張ってほしいと思います。


さて、今日はこどもの日。
そして、次の日曜日は、母の日ですね。

『愛すること』を教えるのは、母性の仕事。

『責任』を教えるのは、父性の仕事だそうです。

父性と言っても、必ずしも、お父さんの仕事というわけではなくて、
お母さんが、バランスよく『母性』と『父性』を持ち合わせていれば、
問題はないとのことです。

我が家には、男の子がいないので、
今日も、特に何もしませんが、

親にしてもらえたこと、
母親として成長させてもらえることに感謝です。


 追記です。

最近、このシリーズに、
『お父さんのための子どもの心のコーチング』
という本が、出版されました。

うちは、今のところ、主人に対して問題も感じておらず、
と言うか、主人に、今以上を期待するよりも、
私自身が、もっとバランスよく
『母性』と『父性』を使い分ければいいのだと思い、
『お父さんのための~』は、読む予定はありません。

もし、どなたかお読みになったら、
内容を教えていただけるとありがたいです。

思春期

2009-05-01 18:18:36 | 子育て
思春期とは、自分の存在価値に空白ができるときなのだそうです。

親の人格に寄り添って生きてきた子どもが、
ひとりの人としての人格を作り上げるために、
徐々に親から離れ始め、中学・高校生になる頃、
親と自分の存在を完全に切り離し、
自分個人の人格を確立し始める。

親との距離をどんどんあけてはいても、
個人としての価値を確立できているわけではないので、
とても憂鬱で不安なんですね。

子どもの記憶も空白になることが多いらしいです。

なぜか、記憶に、もやがかかったように・・・

自分のどろどろとした内面の葛藤を、
思い出したくないからかもと書かれています。

少し前に、ayamiさんやメロディさんが、昔の日記を読んだりして、
自分が中学生だった頃を振り返っておられました。

いっぱい悩んだり苦しんだり、悶々とした日々を過ごしたり、
でも、それも、今となっては、よい思い出で。

私自身は、中学時代を楽しく過ごしたと思っています。

しかし、改めて思い出してみると、
どうして、あんなことをしたのだろう?言ったのだろう?
なんで、そんなふうに思ったかな?ということが、
特に、親に対しては、たくさんありました。

反抗してばかりの時期も、確かにあったんですよね。

この空白の時というのは、16~17歳がピークだそうで、

その時期が過ぎると、子どもたちは、
けろっとそのことを忘れ、進学したり、就職したりと、
平和な日々へと戻っていくのだそう。

だから、もやの中で行われる問題行動が、
出来る限り、けろっと忘れられる程度の悪さに
とどめられるようにしたいものだと。

そのためには、まず親が学び、
親は、子どものコーチになって、

『愛すること』
『責任』
『人の役に立つ喜び』

を、子どもに教えようというのが、

『ハートフルコミュニケーション』の考え方です。

うちの娘は、今14歳ですから、
思春期という名の嵐は、これからが本番ということになります。

ある程度、風が吹くのは、仕方ないとしても、
暴風雨ってなことにはならないように、
被害を、できるだけ最小限に食い止められるように、
私の心の準備と、日々の精進が必要だなって思っています。



子どもの心のコーチング

2009-04-28 11:48:15 | 子育て
最近、個人的にお薦めしているものに、
『思春期の子どもの心のコーチング』
という本があります。

人材開発コンサルタントの菅原裕子さんが、
仕事の現場で学んだ育成に関する考えを、自身の子育てに応用し、
『ハートフルコミュニケーション』を開発。
様々な活動をされているらしいです。

先に、『子どもの心のコーチング』が出版され、
その後、お嬢さんも中学・高校と、多くの親が難しさを感じる時期を過ごし、
思春期を経て大人へと。
そのプロセスで学んだこと・気付かれたことを、
「思春期編」として書かれたのが、冒頭の本です。

2冊とも読みましたが、考え方としては、
ぶにん先生が提唱される『予防的な家庭教育』と通じるものがあり、

目指すのは『子どもの自立』
そのために、親は「HELP(ヘルプ)」ではなく、
「SUPPORT(サポート)」をしましょうと。

ヘルプは、「できない」人のために、その人にかわってやってあげること。
一方、サポートは、人を「できる」存在ととらえて、
そばで見守り、よりよくなるために必要なときには手を貸すこと。

サポートこそが、まさに親の仕事だそうです。

以前、ぶにん先生が、ブログで書かれていた釣りの例えが、
この本でも引用されていて、

(実は、この本を読んだ直後に、
 ぶにん先生のあの記事がアップされ、驚きました~)

飢えている人がいたら・・・
魚を釣ってあげるのが、ヘルプ
魚の釣り方を教えてあげるのが、サポートですよね。

著者の菅原裕子さんは、常々
「私の言うことを信じないでください」とお願いしているそうです。

話を聞いた時、本を読んだ時、
「そういうものである」と信じるのではなく、
「私にとってはどうだろう」
「わが子には適応できるだろうか」と
考える材料にしてほしいとのこと。

何が自分にとっていいのかという軸を持ち、
その時々の新しい情報に合わせて検討するという姿勢が大切なのだと。

私は、本を読んでから、娘に対して、
今までなら伝えなかった言葉を、口に出して言うようにしてみました。

それだからなのかはわかりませんが、
最近、娘が、夕食の準備を、よく手伝ってくれます。

春休みに、たまたま気が向いたのか、お手伝いをしてくれて以来、
休みの間は、ずっとでした。

学校が始まったら、どうかな?って思っていたけれど、
できる範囲のことを、さり気なくしてくれています。

ま、これが普通なのかもしれませんが、
これまで、自分のことさえできず、
「してもらうのが当たり前」だった娘が、
やっと「自分のことは自分でできる」ところまできました。

さらに、人(家族)のために動いてくれるのが、
私には、とても嬉しいのです。

『思春期の子どもの心のコーチング』

心がぽっと温かくなって、穏やかな気持ちで子どもと向き合える。
そして、「よ~し、頑張るぞ!」って、優しく背中をおしてくれる。
私には、そんな本でした。