ノエルのひとり言(不登校を乗り越えて)

娘の不登校を乗り越えられたからこそ見えてきたこと、感じたこと。
笑顔の毎日を過ごせますように!

エンカレッジ親睦会に参加して

2009-12-19 19:38:05 | 不登校
無事に京都まで帰ってきました。
ご一緒してくださったみなさま、楽しい時間を、どうもありがとうございました。
ぜひ、またお会いしましょうね。

お忙しい中、この会を計画してくださった上野先生には、感謝、感謝です。

エンカレッジのみなさんといっぱいお話して、上野先生のカラーを、改めて確認することができました。

幸せ気分に浸りながら、帰宅することにします。

復学支援卒業から丸3年!

2009-12-01 16:08:37 | 不登校
12月に入りました。

今年も残り1ヶ月となって、
一気に慌ただしさが増してきました。

無事に年が越せるよう、
今から少しずつ準備を始めたいですね。

(毎年そう言いながら、押し詰まってから
 バタバタしておりますが・・・)


さて、我が家が、エンカレッジの支援を卒業してから、
丸3年だということに気がつきました。

前の記事に載せた、上野先生のメルマガ、
「パッシブリスニング」を読んで、
感じていたこともあったので、久々の更新です。


不登校の原因は、とても一言では言い表せないくらい、
様々で、複雑なものだと思いますし、
それに対する考え方も多様です。

しかし、親の過保護や過干渉が、
大きく影響しているケースが多いことも、
また事実のようです。

そこで、復学支援を受けると、
まず、余計な手出しや口出しをしないようにとの
指導を受けるわけですが、

それらの対応を、子どもに対して「冷たい」と
誤解される方が、たくさんいらっしゃること、
とても残念に思います。

『学校を休んで、家で好き勝手に過ごせるのであれば、
 誰だって、家にいたくなりますよね。
 だから、休んだときに、しっかり病人対応をとることは、必要なのです。』

『距離をおくというのがどういうことか?
 これまで、手出し・口出ししすぎた子育てを改めることですよね。
 そうすることで、一時的に会話は減るでしょう。
 でもそれは、母親が、無駄に発していた言葉を、
 言わなくなるからです。
 そして、母親がうるさく言わなくなることで、
 今度は、子どもの方から、
 いろんな話をしてきてくれるようになるんですよ。
 そう、本当の会話ができるようになるのです。』

『復学支援というのは、こういう形で、深く考えられ、
 先のことまで見据えて対応してくださるんです。
 その結果が、私たち卒業生。
 ブログを読んでいただいて、何か感じてくだされば、嬉しいです。』

これは、以前、いただいたメールに対しての、私からの返信です。

復学から3年半経った今、娘と私の会話は、
とても楽しいものです。

進路や受験に関しても、冷静に話し合うことができています。

これも、あの時、しっかりと親子関係を
作り直すことができたからだと思っています。

今の穏やかな毎日は、
不登校を乗り越えたからこその贈り物なんですよね。

メルマガ「パッシブリスニング」

2009-11-16 17:56:46 | 不登校
お久しぶりです。
お元気でお過ごしでしょうか?

その節は、身に余るほど光栄なメッセージを、
たくさんいただき、どうもありがとうございました。

感激のあまり、言葉も見つからなくて、
そして、そのままにしてしまって、本当にごめんなさい。
ご心配おかけしたかもしれませんね。

あれから1ヶ月が過ぎましたが、
今も、こちらを覗いてくださる方が、
予想以上にいてくださるようで、恐縮しております。

ご報告までに、私は、とっても元気です!


さて、エンカレッジの上野先生のメールマガジンが、
本日発行されました。

先生とも、「どうしましょう~」とお話したのですが、
やはり、ここで紹介させていただくことにしました。

たくさんの方に読んでもらえたらと思います。



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         さよなら不登校

                         第14号(2009年11月16日)
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          「パッシブリスニング」   
                  

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今回は、パッシブリスニングについてお伝えしていきたいと思います。


 パッシブリスニング        カール ロジャース

 消極的、受動的な聞き方。

沈黙や軽いあいづちで相手の話を静かに待つという聞き方です。本来は、消極的ではあるが
共感的理解に使うテクニックですが、エンカレッジでは、子どもの受け入れにくい要求に対
して使っています。

例  「・・・」「うん」「ん~」「そう」など

具体例  子どもが登校を渋っている。

子「今日、学校休みたい」  母「・・・」「ん」「う~ん」「休みたいと言われても~」

     学校に行っていない子が家で遊んでいる

子「お母さんも一緒に遊ぼうよ」  母「うーん」「遊ぶ、ね~」


子どもに休みたいと言われても学校は行かなければいけないところなので、親として許可は
できません。また学校を休んでいるのに家で一緒に楽しく遊んでしまうと、家での居心地が
よくなり学校に意識が向かなくなるので、それもまた受け入れられません。このように受け
入れることができないときには、受け取らない消極的な返事をします。はっきりと
「休むことは認められない」「お母さんは遊ばない」と言いきってしまうのもいいのですが
あまり強く言ってしまうと角が立ち反発される場合もあります。しかも、このようなときは
子どももしつこいので、パッシブリスニングで受け流していきます。


もう1つ例をあげます。


子どもがおもちゃをほしがっている


子「おもちゃがほしい」 母「それはできないよ」


子「おもちゃがほしい」  母「そっか」「そう」「う~ん」
子「買ってよ」      母「それはできないよ」


子「おもちゃがほしい」 母「おもちゃがほしいんだね」
子「うん、買ってよ」   母「それはできないよ」 


1の方は、パッシブリスニングを挟まずにすぐに否定しています。それでもいいのですがク
ッションを入れないと、きつい印象を与えてしまいます。そこで2のようにクッションを入
れる感じでパッシブリスニングを使います。3はアクティブリスニングを間に入れています。
これだと、子どもが「わかってくれたんじゃないの」とイライラする場合があります。です
から、このような受け入れにくい言動には2のパッシブリスニングを使うと有効です。

(3の場合は、「わかってはくれた」といい効果が出る場合もあるので、性格や状況によっ
て対応を変えていく必要もあると思います。)


子どもが学校を休んでいるときの対応ですが、アクティブリスニングを多用しますと、学校
に行っていなくてもあなたを認めているのよという会話になります。パッシブリスニングで
は学校にいっていないということはいいことではないし明るくはできないという意思表示に
なります。学校を休むことを認めていくのか、そうでないのかの議論はありますが、私たち
の考えは後者なので、休んでいるときは、パッシブリスニングを多く使います。


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            【スタッフ佐藤の次回予告】


      次回は、「未定」です。 申し訳ありません  <(_ _)>

寒かったかと思えば、次の日は暑かったりと中途半端でしたが、いよいよ寒くなり冬の季節
を感じるようになってきましたね。インフルエンザも猛威をふるって学級閉鎖も相次いでい
ますが、みなさんは元気でしょうか。今年も残すところあと一ヶ月と少しです。皆さん、い
ろいろな心配事や悩み事があると思いますが、なにより健康で年を越したいですね。
手洗いうがいは忘れないようにしましょう^^/

ここからは、エンカレッジのクライエントさんと支援を卒業された卒業生の方へのお知らせ
になります。クライエントさん以外のこのメールマガジンの愛読者様には、ご迷惑かと思い
ますが、なにとぞご了承ください。 <(_ _)>

第4回 エンカレッジ親睦会のご案内

日時 12月19日(土曜日) 12時~14時 2時間 (時間は多少変更の可能性あり)

場所  品川駅前のホテルパシフィク東京 内 ブフドール  (予定)

料金  3000円  (予定)

参加ご希望の方は、事前に電話かメールでお問い合わせください。

たくさんのご参加をお待ちしています。~~~ヾ(^∇^)




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 ご意見・ご感想お待ちしています。ご相談も遠慮なくご連絡ください。
 

 発行者 不登校支援グループ エンカレッジ 
 
 
 
                         エンカレッジ 本社

                 〒460-0008 名古屋市中区栄3-2-3
                        (日興證券ビル4F)
                TEL:052-269-8294 / FAX:052-269-8499
                     http://www.en-courage.jp 

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卒業

2009-10-06 14:20:17 | 不登校
この1ヶ月というもの、
なんだかモヤモヤした気分で過ごしておりました。

夏の疲れが出たりで、私にとって、9月は、
情緒不安定になりやすい時期なのかもしれません。

娘の不登校が始まったのが、9月だったというのも、
決して偶然ではなかったのでしょう。


さて、そのモヤモヤなんですが・・・

なぜだか、なかなかブログに気持ちが向きませんでした。

そんな中、9月の半ばに、ふーみんさんとお会いしました。

いろいろお話させていただく中で、ふーみんさんから、

「ノエルさんは、しっかりと、
 不登校を卒業されたんだなって感じる。」

と、何度か言っていただきました。

後に、同様のメールまで送ってくださって。

あぁ、私のモヤモヤした気分は、

『いつまでも、不登校というこの場所に、
 とどまっていてもいいのかな?』

という迷いだったことに、気がついたのです。

前の記事に書いた通り、
私にとって、このブログは、とても大切なものであり、
ここで出会った仲間は、宝物だと思っています。

それに、上野先生の思いも、しっかりと受け止めていましたし。

先生に相談させていただきました。

私の話を聞いた上野先生は、

「考えてみれば、それが自然の流れなのかもしれないですね。
 本当の意味での不登校からの卒業。
 喜ぶべきことですよね。」と。

「ノエルさんの、そのスタイルが、あとに続く方にとっても、
 ああなりたいっていう、最終的な目標にもなるでしょう。」

と、迷っていた私の背中を押してくれました。

「ただ、私だけじゃなくて、他の方の中にも、
 ノエルさんがブログをやめてしまわれることを、
 寂しいと感じる方がいらっしゃると思うので、
 これからも、どこかで、繋がっていてくださいね。

 それから、あのブログは、今もたくさんの方が読んでいて、
 支援中の親御さんの中には、過去の記事を、少しずつ、
 コメント欄まで、目を通しているという方までおられます。

 だから、ブログは、あのまま残しておいてもらいたいです。」

との嬉しいお言葉。

私も、不登校を、きれいさっぱり
切り捨ててしまいたいというわけではありません。

不登校という出来事があったからこそ、
たくさんの方に支えられながら、乗り越えてきたおかげで、
今、こうして、幸せな日々を送っていられるのだと、
実感しているのですから。

ただ少し、距離をおきたいというだけです。

だから、これからも、みなさんのブログには、
時々、訪問させていただきますし、
声をかけてもらえば、いつでも駆けつけるつもりです(笑)

支えてくださったみなさま、本当にお世話になりました。
心から感謝しています。

そして、こちらの繋がりが、
もっともっと広がっていきますように。


最後になりましたが、新しいブログも、すでに始めております。

(よかったら、クリックしてみてください。)

こちらは、な~んてことのない、
お気楽な日常を記録しただけの日記です。

あまりの脳天気ぶりに、呆れられてしまいそうですが、

あぁ、元気にやってるんだな~

不登校をいう過去があったとしても、
あんなふうに、楽しく暮らせるんだな~と、

感じていただければ、幸いです。
 


私とブログ

2009-10-02 14:15:15 | 不登校
私がブログを始めたきっかけ、テンテンさんのブログに、
コメントさせていただくようになったのは、3年前のことです。

不登校だった娘を、5月に復学させていただき、
継続登校での支援を受けていました。

他の方に比べれば、問題点も少ないということでしたが、
とにかく、わからないことだらけ、
いつも先生に不安な気持ちを聞いていただいていましたね~

夏休み中だったと思います。

上野先生から、

「不登校を乗り越えられたお母さんがブログをされているので、
 よかったらのぞいてみてください。」

と、テンテンさんのブログを教えていただきました。

「夏休みが終わって、仕事のほうが落ち着いたら、
 いちど見てみます。」

と、お答えしたように記憶しています。

当時、テンテンさんのブログには、
リンダさんが、よく訪問されていました。

思い切ってカキコミをし、私も仲間に入れていただきました。

直後に、みかんさんも加わられたのではなかったでしょうか。

継続登校での不安や悩みを、
先輩であるみなさんに聞いていただいて、
本当に励まされました。

仲間がいてくれるという思いが、
どれほど心強いかを知りました。

支援を卒業するときに、ブログを始めようと思ったのも、
テンテンさん、リンダさん、みかんさんという
不登校を乗り越え、その後も継続登校を頑張っておられる
先輩方の存在があったからこそでした。

その後、ふーみんさんとの出会いや、
エンカレッジだけでなく、他の機関の支援を受けて復学された方、
また、独学で頑張ってこられた方など、
たくさんの方が、このブログを訪問してくださり、
ブックマークをご覧になっていただくとわかるように、
つながりが、どんどん大きくなっていきました。

後からお聞きした話ですが、テンテンさんのブログは、
エンカレッジの上野先生が開設されたものだということでした。

不登校に悩むお母さんたちの孤独を、よくご存じの上野先生は、
お母さん同士のつながりに、ブログが役に立つのではないかと思いつかれ、
そのお考えを、何人かの方にお話ししたところ、
テンテンさんが引き受けてくださったと、お聞きしています。

だから、今こうして、たくさんの方たちが、
ブログを通じて繋がっていることを、
「すごいことですよね~」と、驚かれるとともに、
心から喜んでくださっているのです。

私はこのところ、テンテンさんの偉大さを痛感しております。





9月というと・・・☆アクティブリスニング

2009-09-09 16:24:46 | 不登校
不登校支援グループ『エンカレッジ』の代表である
上野先生のメールマガジンが届きました。

いろんな思いが、頭の中を駆けめぐりましたが、
とりあえずは、たくさんの方に読んでもらいたいと、
コピーし、載せさせていただきました。

いかがでしたでしょうか?


先生もおっしゃっているように、
夏休み明けに、問題が出るケースは、多いのでしょうね。

我が家の娘も、9月1日の始業式には、
普通に登校したはずなのに、

土・日の休みをはさんで(始業式が金曜日でした)
月曜日に早退したところから、娘の不登校は始まっています。

4年前、小学5年生の時のことです。

あの年の9月というのは、私の人生の中でも、
最も辛く、そしてジタバタもがいた時期だったなぁと、
この季節の風や匂いにさえ、心揺れることもあります。

ただ、いつ頃からか、学校を休む・休まないとの問題で、
心が乱れることがなくなった点は、幸せなことです。


先週、修学旅行から、無事に帰宅した娘。

雨に降られることもなく、楽しい3日間を過ごしてきたようです。

撮ってきた写真も、たくさんの友達と、笑顔いっぱいで、
みているだけで、うれしくなります。

デジカメ持参OKなので、帰ってすぐに、
写真をみせてもらえて、便利な世の中ですね。

全体を通して、トラブルもなく、順調な修学旅行だったそうです。


娘は、修学旅行の話もそうですが、
普段から、学校のこと、塾のことなど、
たくさんの話を、私に聞かせてくれます。

楽しかったことやビックリしたことなど、
娘と一緒に、楽しませてもらっています。

たまには、愚痴や弱音を吐くこともありますが、

そういうときは、「そっか~」「それは大変だね。」
と、ただ聞いているだけで、
自分で気持ちを切り替えることができているみたいです。


復学支援の中で学んだ『アクティブリスニング』

娘から、根掘り葉掘り聞き出しては、
あれこれと、親の意見を押しつけてきた私には、

目からウロコ・・・

こちらの働きかけなしに、娘から話してくるのを待つのは、
焦れったいものでしたし、

ましてや、その話を、共感的に聞くなんてことは、
忍耐以外の何物でもありませんでした。

それでも、次第に娘に変化がみられるようになり、驚きとともに、
『アクティブリスニング』の効果を実感していったのです。

もちろん、今でも、私にだって、余裕のない時はあって、
ついつい余計なことを言えば、
反発が返ってきますし、

娘の話をいい加減に聞いていたり、
聞こえていても、「めんどくさいな~」と思って、
返事をしないでいると、

いつまでもグズグズと言っていたり、
「人の話、聞いてる?!」と怒らせ、
その後の会話を拒否されることだってあります。

『アクティブリスニングを身につける』

この『身につける』というのが、
重要ながら、難しいところでもあります。

さよなら不登校「アクティブリスニングを身につける」

2009-09-08 10:17:53 | 不登校
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         さよなら不登校

                         第13号(2009年9月7日)
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          「アクティブリスニングを身につける」   
                  

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今回は、アクティブリスニングについてお伝えします。
アクティブリスニングとは、カウンセラーが
クライエントと話すときに使うテクニックです。
このテクニックはカウンセラーでなくとも、
親が子どもの話を聞くときにも有効であることから、
現在、家族療法を行っている様々な機関で取り上げられています。
アクティブリスニングは聞きなれない言葉かもしれませんが、
共感的理解といえば聞いたことがあるのではないでしょうか。


※ アクティブリスニング       カール ロジャース

積極的、能動的に話を聞くこと。4つのポイントからなる。

単純な受容 ・・・批判、批評をしないでひたすら相手の気持ちを
         受容する態度で聞くこと。
         「自分は聞いている」「聞く気があるよ」と
         安心感を与えることが大切。
     
    例   「うん」「なるほど」「そうなんだ」などの
        あいづちやうなずき。

内容の再陳述・・・相手の話をまとめて伝え返すこと。
         相手が話したいことを理解していると示すために
         自分が理解していることを簡潔に伝え返す。
         いわゆるオウム返し。

    例   子 今日、給食カレーだった。
        親 カレーだったの

感情の反射 ・・・相手の表現している感情をそのまま受け取り、
         鏡のように返すこと。
         相手の感情を汲んで表現することが大切。
     
    例   相手が、悲しんでいる場合 「悲しいんだね」

明 確 化 ・・・相手が言いたいこと感じていることを
         はっきりと言語化すること。
     
    例   子 なんてゆうかさ~      
        親 つまりこうゆうことだよね 


 親は、子どもが話をしてきたときに、つい解決策を出そうとしてしまいます。
子どもの話に対し先読み行動や提案をすると子どもの考える力を奪い、
依存を助長します。
また、子どもの話をしっかり聞かず、親の価値観ばかり押しつけていると、
子どもは親に話をしなくなったり「私のことは全然わかってくれない」
「弟ばかりずるい」などと兄弟と比較し
自分が認められていないことをアピールするようになったりします。

しかし、実際は、聞いてあげるだけでほとんどの場合、
子どもは安心し楽になります。
ですから、子どもも解決策を知りたいのではなく、聞いてほしいだけなのです。
その点をしっかり理解して、子どもの話にはなるべく
アクティブリスニングで対応するように心がけてください。

ただし、注意しなければならないのは、
学校に行っていない子どもにアクティブリスニングをしすぎると、
学校に行っていないことを認めてしまうことになり、
家での生活が居心地よくなってしまいます。
ですから不登校中のアクティブリスニングはあまりよくありません。
今一般的に不登校のカウンセリングを行っているところは
このアクティブリスニングを重視しています。
アクティブリスニングはとても有効なテクニックですが、
使う時期を間違えると、家での生活に落ち着いてしまいますので、
注意が必要です。

また、まったく使わないと会話自体がなくなり、
コミュニケーション不足になる可能性もあります。
そのバランスは、お子さんの※性格や状況によりますので、
できれば専門家のアドバイスを聞きながらおこなってください。
アクティブリスニングは登校後の認めてもいい環境になったときに
有効になるテクニックですので、活躍の場は主に、登校後になると思います。

  ※(おとなしく罪悪感のある子は、コミュニケーションの能力を
    重視するので不登校中でもアクティブリスニングを多く使います。
    また活発で家の生活に落ち着いてしまって
    罪悪感もなくなってきている子には、
    学校にいっていないことを認めることになる
    アクティブリスニングは減らします。)


それでは例をあげてみていきたいと思います。


  子「今日、漢字のテスト半分しか書けなかったよ」

  母「ちゃんと勉強していなかったからじゃないの。
    それと、時間配分を考えて、答えはわからなくても
    全部書くべきよ」
 
  子「・・・」

  子「まあ・・漢字はちゃんと練習しないとダメってことだね。
    いいクスリになったよ」

  母「ところで、明日の学校の用意はできているの?」

  子「・・・まだ。」

子どもは、自分でどのようにすればいいかはわかっていても、
親に聞いてほしいときもあります。

このような会話をしていると、子どもが親に話をしようと思わなくなります。

このような状態が続くと本当に辛いときにも親に相談できなくなり
いじめなどのSOSに気付けなくなる可能性もあります。
ですから、まずはしっかり子どもの話を聞くことができるようになってください。
下の例を比べていただくとその違いがよくわかるかと思います。


 例

  子「今日、漢字のテスト半分しか書けなかったよ」

  母「そう、半分しか書けなかったんだね。」

  子「まあ・・漢字はちゃんと練習しないとダメってことだね。
    いいクスリになったよ。」

  母「そうだね。今回はできなかったかもしれないけど、
    それがわかっただけでもよかったんじゃない。」
  
  子「うん」


どうでしょうか。
自分の家庭が1つめの例に近い方は、アクティブリスニングを
しっかりと身につけて、2つめの例のような会話ができるように
心がけてください。

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            【スタッフ佐藤の次回予告】


      次回は、「パッシブリスニング」をお届けします。

2学期が始まって1週間が経ちました。
今年はスタートが早かったところもあるので
もう少し経っているところもあると思います。
登校されている皆さん、順調にスタートを
切ることができましたでしょうか。

エンカレッジでは、夏休み中に登校刺激のあった方が
2名いらっしゃいまして、
新学期登校の子が1名、9月の中頃に登校される方が1名で、
新学期登校の子は1週間、元気に学校に行っているそうです。
おめでとうございます^^/
9月中頃の子も不安はあるもののスケジュールは順調にこなしているようです。
ぜひ続いてほしいです。

といい話で終わりたかったのですが、
残念ながら6名の方が2学期をスタートしてからお休みしています><
支援中の方はまだしも卒業された方もいらっしゃいましたので、
夏休み明けの怖さを改めて認識させられる形となってしまいました。
4名の方はなんとか復帰し軌道に乗りましたが、
まだ不安定な子が2名いらっしゃいます。
しかし、しっかり対策はとられているとのことなので、
早く立ち直ってくれることを願うばかりです。
がんばれ^^/
2学期は行事も多くとても長いので、途中で息切れしやすい学期です。
スタートが順調だったかたも気を抜かず、
しっかり取り組むようにしてくださいね。
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 ご意見・ご感想お待ちしています。ご相談も遠慮なくご連絡ください。
 

 発行者 不登校支援グループ エンカレッジ 
 
 
 
                           エンカレッジ 本社

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このメンツだから

2009-08-01 10:28:01 | 不登校
蒸し暑い日が続いていますね。

8月に入ったというのに、今年は雨の日が多く、
例年より涼しいのは、助かるんだけど、

でもやっぱり、夏には、さんさんと降り注ぐ太陽、
夏らしいお天気じゃないとねぇ。

旅行が終了してからは、ひたすらお仕事です。

ふだんは、自転車で走り回ったり、外での作業も多い時期なのですが、
雨のおかげで、なかなか思うように動けないでいます。

でも、まずひとつ、大きな行事が無事に終わったので、
ちょっと一息といったところ。

ここから本番が始まります。


さて、タイトルは、先日のFHE親の会の時に、
藤本先生が、シャトル藤本の中でおっしゃった言葉。

藤本先生のお車に、エンカレッジ代表の上野先生と、
FHE・エンカレッジ両機関で支援を受けた母親が5人。

私は、友人が一緒でしたし、
エンカレッジ卒業生の方とは、1度お会いしてますが、
他の方たちは、みなさん、初対面です。

それなのに、ご挨拶・自己紹介もそこそこに、
いきなり本題!?

今抱えている悩みなどを、
お子さんのことに限らず、家庭の問題までをも、
それぞれが話し始めました。

お二人の先生がいてくださったことも大きかったと思いますが、

そこで、藤本先生が言われたのが、

「このメンツだから、こんなふうに、さら~っと話せるんやろな。
 こんな重たい話、なかなか他ではできんよな。
 ふつうなら、引くで~。」

そうなんです。

まるで、お天気の話とか、食べ物のこととか、
そんなありふれた話題かのように、
自然な感じで、おしゃべりしてました。

しかも、初めてお会いした方たちと。

不登校という同じ苦しみを経験し、乗り越えた。

それだけで、通じる思いがあるのですね。


エンカレッジの上野先生が、常々おっしゃることに、
お母様方の『孤独』があります。

だから、先生は、こちらのブログを、
みなさんに紹介してくださったり、
母親同士がつながりを持つことを、
いつも喜んでみてくださってるんですよね。

人とのつながり、仲間の存在。

これからも大切にしていきたいです。







支援機関の先生方

2009-07-21 09:38:35 | 不登校
参加されたみなさんの笑顔が輝いていて、
今も、あの時の光景がよみがえってきます。

常々、お噂をお聞きし、
ブログでもやりとりさせていただいてる
藤本先生に、ぜひともお会いしたいと、
思い切って、FHE親の会に、参加させていただいたこと、
本当によかったな~と思っています。

スペシャルゲストということで、
こちらも、前々からお会いしたかったぶにん先生と初対面。
念願かなって、直接ご挨拶させていただくことができました。

思いがけず、私がお世話になったエンカレッジの
U先生ともお会いすることができ、

また、エンカレッジの親睦会でお目にかかったことのある、
訪問カウンセラーの大ベテラン、N先生とも再会。

4人の素晴らしい先生方と、同時に過ごすことができる機会は、
滅多にないと思います。

とても幸せな時間でした。

FHEの藤本先生。
エンカレッジのU先生。
ペアレンツキャンプのぶにん先生。

3つの支援機関の3人の先生方とお会いさせていただき、
3人の先生が、個性というか、それぞれのカラーをお持ちで、
それがまた、三者三様、全く異なっていて、
拝見していたら、楽しくなってきました。
 
でも、ひとつ共通しているのが、
本当に子どものことが好きで、
不登校で苦しんでいる子どもたちのことを思って、
活動を続けていらっしゃるということ。

この3人の先生方が、協力して一体となれば、
向かうところ敵なし!(笑)

ますますのご活躍を期待したいと思います。

FHE親の会に参加させていただいて

2009-07-19 03:19:17 | 不登校
FHE親の会に参加させていただいたこと、
何だか驚かせてしまったみたいで、すみません。

私としては、全くそんなつもりはなかったのですが。

それどころか、U先生にやられました!

藤本先生のブログで、FHE親の会開催の最初の告知があった後、
友人から、「藤本先生に声をかけていただいたので、
行こうと思ってます。」とメールをもらい、
「楽しんできてね。」と返信していたんですよね。

ところが、火曜日の朝、突然「一緒に行きませんか?」とのメール。

何事かと思い、電話をしてみると、

「藤本先生のブログ見た?
 告知を読むと、ノエルさんにも参加資格があるから、
 一緒に行こうよ。」と。

天にも昇る気持ちでしたが、
実は、その日は、午後から出かける予定が入っていて、
すぐには決められなくて。

木曜日が締め切りとのこと、
水曜日中に、返事させてもらうわと、電話を切りました。

考えた末、友人に、出席の連絡を入れたのは、
水曜日の夜になってからのことです。

翌日、藤本先生に連絡してもらうようお願いしました。

そして木曜日、私も、エンカレッジのU先生に、
報告しておこうと、メールを入れました。

先生は、お忙しい中、夜遅くにお返事をくださってたんですね。

金曜当日の朝、U先生からのメールを読むと、

「藤本先生とお話してました。
 ノエルさんも参加されると聞き、驚きました。
 エンカレッジからは、前回の親睦会に参加された
 ○○さんも、出席されます。
 よろしくお伝えください。
 会の様子も、また報告してくださいね。
 それから、ぶにん先生も、出席されるそうですよ。」

との内容。

その後で、藤本先生のブログを読むと、
スペシャルゲストがおみえになるとのこと。

U先生には、

「スペシャルゲストは、ぶにん先生のことなんですね。
 お会いできるのが楽しみです。
 また報告させていただきます。」

と、返信していたのですが・・・

友人とふたりで、大阪駅に到着。

シャトル藤本に乗せていただくことになっていて、
やっとの思いで、藤本先生と、ご対面!!

いや~、ほんと嬉しかったです。
想像以上に素敵な先生でした。

藤本先生は、他の方を出迎えるために車から離れられ、
友人とふたり、後部座席で、おしゃべりに花を咲かせていると、
こちらに向かってくる男性が。

よ~く見ると、U先生なんですよ!
驚きました。

「先生、言ってくださいよ~
 あのメールは、何だったんですか~」
と言うと、

「どうしようかなと思ったけれど、
 ニンマリしながら読みました。」
ですって。

まんまと騙されましたよ。

ハプニングもいろいろとあって、予定時刻より遅れましたが、
乗車メンバーがそろい、藤本先生の運転で、会場のレストランへ。

想像してみてください。
シャトル藤本の夢のような世界を!

運転される藤本先生、助手席のU先生、
2列目には、エンカレッジの親睦会でもお会いした○○さんと、
FHEクライアントの方が、お二人、
それを3列目のシートから、友人と一緒に眺めていた私。

移動の間に(いや、すでに待ち時間から)
たくさんのお話をすることができました。

楽しかったですよ~

道路が渋滞していたこともあって、
時間がかかってしまったのだけれど、

冗談で言っていた「このまま大阪見物でも~」というお話、
それも悪くないなと思ってしまった私です。

会場についてからの様子は、すでにちゃろさんやふーみんさんが、
記事にされていますし、

私も伝えたいことがいっぱいあって、まだまだ長くなりそうなので、
今日はこれくらいにしておきます。

後日また時間ができたら、続きを書こうと思います。

今回、ご縁があって、お会いできたみなさん、
素敵な時間を共有することができて、嬉しかったです。

そして、このような貴重な場を提供してくださった藤本先生には、
感謝の気持ちでいっぱいです。

ただ、ひとり走り回っておられた藤本先生には、
本当に申し訳なかったと、それだけが、気になっております。

たくさんご迷惑をおかけし、お世話になって、すみませんでした。

心からお礼申し上げます。