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ノエルのひとり言(不登校を乗り越えて)

娘の不登校を乗り越えられたからこそ見えてきたこと、感じたこと。
笑顔の毎日を過ごせますように!

1年前の日記

2009-02-27 17:45:17 | 不登校
明日、2月28日は、訪問カウンセラーのお姉さんが、
初めて我が家を訪れ、娘に会ってくださった記念日です。

早いもので、あれから3年の月日が流れました。

もう娘の口から、お姉さんの話題が出ることはなくなりましたが、
心の中には、きっと楽しい思い出が残っているはずです。


それと、去年の3月1日は、
エンカレッジで支援を受けた方たちとの親睦会。

代表のU先生や、思いがけず、
訪問のお姉さんS先生とも、再会できた日でした。


というわけで、去年のブログ、読み返してみたんですよね。

  2月28日の日記

  3月 2日の日記

  3月 3日の日記


あの時の感動や思いを、これからも忘れずにいたいなと思いました。

それから、ふーみんさんも、少し前に、
ご自身のブログで書いていらっしゃったけれど、
1年前のブログを読むと、この1年の成長を感じることができますね。

みなさんと共に歩み、成長できたことを、嬉しく思っています。


で、ついでに(?)明日が、我が夫婦の結婚記念日だと気付きました。

思い出したところで、特別なことをする予定もありませんけれど、
せめて、ふだん言えない感謝のひと言くらい、
伝えてみようかな・・・なんて。


そうそう、びわ湖毎日マラソン、ことしは、3月1日です。
もしお時間があれば、テレビ観てくださいね~。


親子のコミュニケーション

2009-02-18 08:35:33 | 不登校
  以前の子育てが口出しが多かった場合、
  子どもに対して何かを言うというのを
  ためらってしまいがちになると思います。
  親自身の人生経験から適切なアドバイスが出来る
  優秀なコンサルタントになることは、
  子どもの年齢が上がって来て
  重要な決定をする必要が出てきた時には、
  とても役に立ちそうですね。
  優秀なコンサルタントになれるよう、
  少しずつ練習していきたいですね。



これは、前回の「親の価値観を伝える」の記事に対して、
ふらわぁさんが書き込んでくださったコメントです。

不登校になった娘の復学支援をお願いし、
家族療法を学びはじめたとき、
それまで、子どものためと思ってしてきた自分の行動が、
実は、子どもにとって悪い影響を与えていたのだと
気付かされます。

命令・指示・提案はしない
親の価値観をおしつけない

と教えていただき、自分の発する言葉に気をつけるようになりました。

すると、どうしても言葉が出なくなってしまうんですよね。

以前の「命令・指示・提案」ばかり、口うるさく言っていたことを思えば、
それくらいで、ちょうどよかったのかもしれませんが(笑)

「アイ・メッセージ」などを、考えれば考えるほど、難しくなって、
「そうなの~。」とか、オウム返ししかできなくて。

そうやって、話を聞けるときは、まだマシなほうで、
黙ってその場を離れたり、時には、突き放すようなことを言ってしまったり。

一時は、会話らしい会話も、成り立っていなかったように思います。



支援を卒業してからも、
エンカレッジの先生と、お話させていただく中で、
先生は、コミュニケーションの大切さを、訴えられます。

親が、子どもを自立させるための対応をとり、
代表の先生や訪問カウンセラーの先生による
子どもへの直接的なアプローチもあるので、
復学支援によって再登校することはできるでしょう。

けれど、その先、再び挫折しないようにするためには、
何もかもすべてを、本人に任せるというのではなく、
必要な時に、適切なサポートをする必要があるのです。

再登校できて安心し、元に戻ってしまえば、
再び問題が出るのは当然としても、

以前の密着しすぎた親子関係から一転し、
「本人に任せる」ということで、
今度は、子どもの問題に、親が立ち入ることができなくて、
問題が大きくなってしまうケースもあるそうです。

それを防ぐには、ふだんから、親子のコミュニケーションが
ちゃんととれていることが、大切なんですよね。

ココでみなさんと交流させてもらい、
参考になるお話を聞いたり、意見交換させていただくことで、
試行錯誤しながらも、娘との関係は、
改善されてきていると信じたいです。



親の価値観を伝える

2009-02-15 15:48:10 | 不登校
以前、ぶにん先生がブログで紹介してくださった
「わが子と心が通うとき」(松本純 著)という本は、
きっと、たくさんの方が読まれたことと思います。

私も読ませていただいて、感じるところがあったので、
まとめておこうと思いながら、
実は、忘れてしまっていました。

昨日、メロディさんのブログに、
いじめに関してのコメントをするとき、
本を引っ張り出して、思い出した次第です

そこで、今さらですけど、感想を・・・

まず、ぶにん先生が言っておられた通り、
「親業」について、わかりやすく書かれていて、
すんなり受け入れられる感じで、読みやすかったです。

「親業」がどういうものかという、
基本的なところが、理解しやすいように思いました。

それから、息子さんを育てていかれる中で、
実際に体験されたいじめに対する考え方や、
ADHD(注意欠陥・多動性障害)についても、
知ることができました。

ぶにん先生、今頃ですが、
素敵な本を紹介してくださって、ありがとうございました。

私が、いちばん参考になったのは、
親の価値観を伝える
というところです。

親に具体的な影響はないけれども、
親としてはどうしてもその行動を変えてほしい場合、
「価値観の対立」があるというそうです。

勉強・宿題・部屋の掃除などがいい例で、
親には具体的な影響はないけれど、
子どもの将来のためとか、
人間として、としか言えないような、
「親の価値観」

こちらでも、みなさんで、何度か話し合ったことがありますよね。

親の価値観の押し付けをしないよう、
「私メッセージ」で根気よく伝える。
そんな話をしたと思います。

けれど、「わたしメッセージ」では、相手の行動は変わりにくいとのこと。

親が、相手の行動を困ったと思いながら
「わたしメッセージ」で伝えるのではなく、

よい親子関係の中で、お互いがイヤな思いをしていないときに、

親の価値観」として伝えないと、

せっかくの「親の価値観」が、子どもには伝わりにくいそうです。

親の価値観を伝える方法は、次の3つ。

  1  模範になる。

  2  コンサルタントになる。

  3  自分を変える。

3番目の「自分を変える」というのは、難しいことながら、
すでに、みなさん、経験済み。

相手を変えるために、自分が「模範になる」というのも、
理解できると思います。

問題は、親が子どもの優秀なコンサルタントになる」というところ。

子どもよりも長く生きてきて、世間も知っているのだから、
アドバイスをすることはできる。

でも、親は、子どもがアドバイスを聞き入れたくなるような、
優秀なコンサルタントにならなくてはいけないそうです。

押し付けがましくなく、しかも、同じことを何度も言わない。

そして、いちばん重要なのは、アドバイスはしても、
「変わる」「変わらない」の自由は、相手に任せるということだそうです。

これが出来るようになった時、わが子はどれほど成長できるのか・・・

その前に、まずは、優秀なコンサルタントになれるよう、
私の努力が必要ってことですね。



ターンテーキング

2009-02-03 13:35:55 | 不登校
先日、紹介させていただいた、ぶにん先生のご本
ころばぬ先の家庭教育』は、
先生が、ブログでもお話されている
親のカウンセリングマインドを中心に書かれています。

その11本の柱を、念のため、ここにも載せておきますね。

 1  アクティブリスニング 
 2  アイメッセージ
 3  命令・指示・提案を極力避ける
 4  子と同レベルの言い合いをしない
 5  親の問題と子の問題を分けて考える
 6  先回りしてものを言って子どもの経験を奪わない
 7  不足不満を言わない
 8  親の価値観を押しつけない
 9  悲しいときには悲しい顔で、うれしいときにはうれしい顔で
 10  叱り役の立場を下げない
 11  ターンテーキング


最後にあげられている「ターンテーキング」の章のはじめに、
こんなことが書かれています。

『親のカウンセリングマインドもいよいよ最終項目です。
 これまでの項目をすべて理解している読者の皆さんは、
 自然とこのターンテーキングは身についているテクニックですが・・・』

「ターンテーキング」とは、「会話のやり取り」ということ。

私は、ううっと詰まってしまいました。

娘との会話に、支援を受け始めた頃のようなぎこちなさは、なくなったものの、
まだまだ、自信があるなんて、とても言うことはできません。

藤本先生も、少し前のブログで、

『子ども達にとって自分の感情を表現したり、
 人に気持ちを伝えること能力がとても大切なことと同じように、
 親にとって子ども達に「伝える能力」を磨くことが大切です。
 どのような状況を作って、どのような声のトーンで、
 どのようなことばを使って伝える努力をするのか考えて
 子育てをしていかなければいけません。』

とおっしゃっていましたね。

ぶにん先生は、たくさんの親御さんと接する中で、
親もまた自己中心的なコミュニケーションを
とっている例が多いと感じられるそうです。

『ターンテーキングを心がけることにより、意思疎通の面で効果的である』

『親がターンテーキングをうまく使うことにより、子どもの対話力を向上させる』

そして、

『親としても、ひとりの人間としても、あなたの魅力も磨かれていく』と。

ターンテーキングがうまくできているか、
自己チェックの要素も載せてくださっています。

  1  相手の言葉を静かに見守りながら待てているか
  2  よく観察しているか
  3  相手の言葉を深く理解できているか
  4  傾聴する姿勢が出来ているか
  5  相手の話を受けた上で返信が出来ているか
  6  早口過ぎないか・声は大きすぎないか・小さすぎないか

本には、「家庭ノート」の記載の仕方と
書き出した家庭ノートを自己分析する
「セルフチェック法」についても、
丁寧に説明してくださっています。

エンカレッジの復学支援を卒業された親御さんの中で、
とても勉強熱心な方が、もっと学びたいと、
ぶにん先生のところに依頼されたというお話を、
以前、エンカレッジの先生からお聞きしたことがあります。

対話の能力は、訓練によって、
磨いていくことができるものなんですね。

親子のコミュニケーションが、ちゃんととれていることが大事と、
エンカレッジの先生も、常々おっしゃっています。

そのための努力を怠ってはいけませんよね。





ころばぬ先の家庭教育

2009-01-28 18:45:36 | 不登校
ほんとは、もっと早くにご紹介したかったのですが、
なかなか時間がとれなくて、
さっき、ぶにん先生のブログをのぞいたら、
取り上げられていてビックリ。
急いで記事を書いています。

こちらから、「ブログで紹介させてください。」と言っておきながら、
仕事が遅くて、スミマセン・・・

さて、本題です。

ぶにん先生のブログからリンクされている
「家庭教育支援グループ ペアレンツキャンプ」

HPで、代表カウンセラーの先生が書かれた本が紹介されています。

『ころばぬ先の家庭教育』
 ~きょうからできる家庭力アップ~ 

今年に入って、エンカレッジのHPでも紹介されたため、
小学生編ということでしたが、私も、
すぐに本屋さんに走って、取り寄せてもらい、読ませていただきました。

私の場合は、エンカレッジに復学支援をお願いして、
支援の先生から、娘への対応の仕方を、
ひとつずつ丁寧に教えていただきながらやってきました。

支援開始から再登校まで、わずか3ヶ月。
無我夢中だった気がします。

だから、その場その場の対応に精一杯で、
どうして、そうするべきかとか、
理論的なことは、何もわかっていなかったと思います。

問題にぶち当たるたび、先生に相談、指示していただいて、
継続登校を頑張るなかで、少しずつ少しずつ、
先生のお考えがわかるようになっていったという感じでした。

そんな私でしたから、支援を卒業する時は、
本当に心細かったのです。

この本には、支援の先生から教わったことがたくさん詰まっていて、
まるで、U先生が語りかけてくれているようでした。

あっ、ぶにん先生、ごめんなさい。

でも、「エンカレッジ」と、
「ペアレンツキャンプ」という機関が、
同じ考え方に基づいて、支援をされていることが、よくわかりました。

「エンカレッジ」が、復学を目的としているのに対し、

ぶにん先生は、いつもおっしゃってるように、
『予防的な家庭教育』
より良い子育て、より良い家庭環境作りを目標とされているのですね。

これまで、子どもへの対応について、相談を受けることがあっても、
上手く伝えることができなくて、もどかしい思いをすることがありました。

そんな時は、『ころばぬ先の家庭教育』
この本を紹介しようと思っています。

たくさんの事例が紹介されていて、わかりやすく解説されています。

そして、実際にどうすればよいのかを示してくださっています。

実践して、子育てに自信を持てるようになりたいですね。







「提案について」

2009-01-14 10:13:53 | 不登校
やっと、体調も戻ってまいりました。
ご心配をおかけしてしまって、本当にごめんなさい。

母のアクシデントにもめげず、
娘は、順調に、3学期をスタートさせています。


さて、今日は、私がお世話になった
「不登校支援グループ・エンカレッジ」の代表の先生が
書かれているメルマガのご紹介。

今回は、「提案について」です。


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         さよなら不登校

                         第11号(2009年1月13日)
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          「提案について」   
                  

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 今回は、提案について書いていきたいと思います。家族療法では提案はよくな
いと言われていますが、なぜ提案はよくないと言われるのでしょう。その辺を解
説していきたいと思います。

提案がよくない理由

1、 親が子どもの考える力を奪う。(自発性)

親が「鉛筆の芯が丸くなってるよ、削ったら」「今日は雨が降るかもしれないか
ら傘を持って行ったら」「もうすぐ登校時間よ、そろそろ用意したら」などと提
案しますと子どもは(鉛筆が丸くなっているな、そろそろ削らないと)と思う必
要もありませんし、(今日は雨降るかな)と考える必要もありません(そろそろ
登校時間だ、用意しないと)と時間も気にする必要もありません。家では、考え
なくても「お母さ~ん」と言えば解決しますが、学校にはお母さんがいないので
困ります。例えば算数テストのときに(定規がない、どうしよう、どうしたらい
いんだっけ?いつもはお母さんが‥あれ?)はい、テスト終わりです。(もう、
テスト終わっちゃった、まだほとんどできていない、あれ?いつもならお母さん
が時間を教えてくれるのに‥)お母さんがいないことで学校生活と家庭生活にギ
ャップがうまれます。(学校は、何か嫌だ、家の方が楽だ)となってしまうので
す。


2、 子どもが考えるよりお母さんに聞いた方が早いと親を頼る癖がついて
     しまう(母子依存)

親が提案し続けると、子どもも考えるより親に聞いた方が早いし楽だと学習する
ようになります。「お母さ~ん、筆箱は?」「部屋にあったよ、芯が丸くなって
たから削っておいたから」「お母さ~ん、今日は傘いる~?」「雨降るかもしれ
ないから、持って行きな」「お母さ~ん、登校時間になったら教えて~」「わか
った、10分前から声掛けるね」2の場合も家では問題は起こりませんが、学校で
は「お母さ‥」(そうだいないんだ、こんなときどうしたらいいんだろう、あれ
?)(お母さんがいない、どうしよう、嫌‥学校が怖い‥)となります。少しお
おげさですが、そこまでにはならなくてもこのようなことが続くと大なり小なり
のストレスを抱えることにはなります。


今回は、1→2に発展したケースで書いていますが、2→1の場合もあります。
子どもの性格傾向として親への依存が強い場合は、子どもの依存に答えているう
ちに、この子は私が教えてあげなければできないと勘違いし、1に発展します。
どちらにしても1⇔2のスパイラルに陥りますと自立もできないし母子分離もで
きなくなりますので、不登校になりやすくなります。最近、母子登校をする子ど
もたちが増えているのは、この提案の連鎖が原因になっているのではないかと思
います。


それでは、どのようにこの連鎖から抜け出すかです。
1、の場合は、親が意識して提案を控えることです。子どもの考える力を奪うこ
とはやめようと心にきめて、失敗してもそれも経験と失敗させることが大切です。
鉛筆の芯が丸くても別に書けないわけではありません。雨が降っても、濡れます
が帰ってはこれます。濡れるのが嫌だったら、次から天気予報を少しは意識する
でしょう。時間がきて遅刻したら、次から時間を意識するでしょう。ただ遅刻し
たら学校に行けない子などは、今までやっていたことを急にやめるとリスクが大
きすぎるので、失敗しても影響のないところから徐々に試していく必要がありま
す。
2、の場合は、子どもからの「お母さ~ん」を受け入れないようにします。「おか
あさーん筆箱どこ?」「お母さんは探さないよ」「お母さ~ん、今日傘いる?」
「どうだろうね~」「お母さ~ん、登校時間になったら教えて~」「お母さんも
忘れるかもしれないから、自分で見てくれると助かるわ」このように子どもの
「お母さ~ん」をかわしていくことで、少しずつ自分で考えるようになり、親か
らも離れていきます。
ただ、ここも「自分で探しなさい」などと急に突き放しすぎると、依存心が強い
子は、混乱したり、反発がでたりと素直に受け入れられませんので、最初はIメッ
セージなど、やわらかい表現から初めていきましょう。

このような対応を心掛けると、徐々に自発性が出てきますし、母子分離もできる
ようになっていきます。当然、学校と家庭とのギャップも埋まり、ストレスなく登
校できるようになります。

 
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我が家は、まさしく、例にあげられた通りの親子関係でした。

不登校になってしまった頃の娘の依存心は、
相当なものだったと思います。

エンカレッジへ復学支援をお願いするまで、
娘は、相談室登校をしていました。

相談室に先生がいてくださる時、
しかも、私が車で送迎をして、
やっと学校へ行けるという状態でした。

ある時、たまたま、スクールカウンセラーの先生が、
相談室へ登校した娘に対応される相談室担当の先生の様子を見られ、
あとから、こんなアドバイスをされたそうです。

「○○ちゃんが、自分から動くまで、
 先生から声をかけるのをやめて、
 様子をみてあげてください。」と。

相談室の先生は、娘のためを思って、
顔を見るとすぐに声をかけ、
それから、次々と提案をされていたんですね。

「コート脱いだら?」

「荷物、ここに置く?」

「今日は、何をしようか?」

まるで、私が家でしているように、
先生は、娘に接していてくださったのです。

だから、娘は、家庭とのギャップの少ない相談室なら
登校できたわけです。

先生から声をかけてもらわなければ、
娘は、いつまでも、同じ場所で、
ぼ~っと、突っ立っているだけだったかもしれません。

そんな娘ですから、当然、教室に入ることなんて、できませんよね。
ギャップが大きすぎたということでしょう。

これが、ちょうど、エンカレッジへの支援を考え始め、
カウンセリングを申し込んだ頃のことです。

その後、復学支援を受け始めてからは、
提案しないようにと気をつけました。

でも、つい、ぽろっと、「○○すれば?」との言葉が、
口から出てしまっていました。

今も、気を抜けば、つい余計なひと言を
言ってしまいそうになることが、多々あります。

娘からの「お母さ~ん」を、どうかわすか、
ここが、いちばん難しいところかもしれませんね。


エンカレッジでは、今月中に、あと3名の再登校の予定があるそうです。
ひとりでも多くの子どもたちとそのご家族に、
心からの笑顔が取り戻せますようにと願うばかりです。

しみじみと・・・

2008-12-21 16:39:13 | 不登校
実家の母と、久しぶりに電話で話をしました。

娘は元気?と聞いてくるので、

私 「元気だよ~。もうすぐ冬休みだしね。
   楽しそうだよ。
   この前は、三者懇談があって、学校にも行ってきたよ。」

母 「そう。学校休まずに、頑張ってるんだね。」

私 「うん。欠席なしで、頑張ってるよ。」

母 「この前会った時にね、まだ、中学入ってから、1日も欠席してない。
   熱があっても、頑張って、学校に行ったって、
   自慢げに話してくれたから。」

私 「へぇ~そんな話したんだ。」

母 「学校行けるようになって、ほんとに良かったね。」

なんて、しみじみ言うのです。

娘が、不登校になってしまった時にも、
私の話を、黙って聞いてくれ、一緒に涙を流してくれた母です。

最近、話題にすることもなかったけれど、
娘が復学できたこと、心の底から喜んでくれているのですよね。

私 「あの時、専門のところにお願いして、本当に良かったって思ってるよ。
   でなかったら、今頃、どうなっていたか、わからないから。」

母 「思ったより早く解決できて、よかったよね。」

私 「実はね、同じところでお世話になった人たちの集まりが、
   名古屋であって、3月に行ってきたのよ。
   その機関にお願いした人たちは、
   みんな学校に戻ることができているんだよね。」

母 「学校に行けなくなってしまう子どもが、
   たくさんいるってことなんだね。   
   今も、そういう状態の子が、いるわけでしょう。
   可哀想にね・・・」

あの頃の娘と私のことを、思い出してしまったのでしょうか。

何だか悲しい母の声でした。

私たち家族が、平凡でも、元気に暮らしていくことが、
いちばんの親孝行なのでしょうね。

お仲間の紹介です。

2008-12-12 18:29:45 | 不登校
少し前にこちらで紹介させてもらった、
エンカレッジの支援を受け、復学された方が、
ブログを始められました。

マーガレットさんです。
リンクを貼ってありますので、ブックマークからどうぞ。

再登校までの経過、そして復学後の様子や問題など、
とっても丁寧に綴られています。

エンカレッジのU先生も、
復学までの過程がよくわかり、流れがつかみやすい。
たくさんの方に読んでもらいたいとおっしゃっています。

マーガレットさんは、私と出会う前から、
メロディさんやayamiさんたちと、交流がおありで、
すでに、ブログには訪問されていますが、
今回、U先生のご意向もあり、
こちらで紹介させていただきました。

復学支援をお考えの方には、とても参考になるブログだと思いますし、
克服した私たちにとっても、自分を振り返る、いい機会になると思います。

それから、私が、マーガレットさんのブログを読んで、
改めて感じたのは、エンカレッジという支援機関の素晴らしいこと!

エンカレッジの先生にめぐり逢えたことに感謝するとともに、
もっと多くの方に知ってもらいたいと願っています。

マーガレットさん、勝手に紹介しちゃって、ごめんね~。



5年だよね。。。

2008-12-09 21:14:17 | 不登校
夕方、食事の準備をする間、NHKのニュースをつけていました。

食事中は、テレビを観ないことにしているため、
さぁ、晩御飯にしよう、テレビを消そうと思ったら、
娘の通っていた小学校の名前が流れました。

何だろうと、娘も一緒に、テレビを観ると、小学生が登場。

そういえば、娘の小学校では、
NHK放送体験という校外学習がありました。

クラス単位で、テーマを決め、それについて調査したものを、
NHKの地方局のスタジオで、実際のニュース番組のように、
収録するのです。

そして後日、放送されます。

キャスター役の子が進行をし、
取材班は、いくつかのグループに分かれ、
現地からの中継のように、前もって収録しておきます。

あとは、カメラ担当とか、照明さんとか、
そうそう、ディレクター役も、いたように思います。



じっと見入っていた娘、

「これって、5年だよね。。。」

「そうだったね。」と私。

娘は、大きく頷きました。



そう、当時、娘は、放課後登校をしていたのです。

担任の先生は、娘にも参加できるようにと、

「○○ちゃんは、カンペ係(笑)ね。
 キャスターの子が喋ることを書いた大きな紙を、
 こうやって持ってくれたらいいからね。」

「朝から、学校へ来るのが、無理だったら、
 直接、NHKまで行ってくれたらいいよ。」

そんなことをおっしゃりながら、
クラスの様子を、伝えてくれていました。

前日には、「行けるかな・・」と言った娘。

私は、ちょっぴり期待して、
でも、無理だろうな、とも思いながら、
お弁当を用意したのでした。

やはり、参加することはできませんでしたが。



あれから、3年の月日が流れたんですね。

目を背けることなく、画面を見つめていた娘に、
もう大丈夫、そんな気がしました。
 

フリースクール

2008-11-19 17:57:35 | 不登校
今朝のNHKニュース(関西)で、
奈良県にあるフリースクールが取り上げられていました。

何気なく、というか、家事をしながら、
「フリースクール」「不登校・引きこもり」という言葉に反応し、
耳を傾けていました。

山間の村で、24時間子どもたちと寝食を共にし、
野良仕事などをして、生活する。

自分の身の回りのことは、自分たちでするという体験を通し、
達成感や自信をつけさせてあげる。

子どもたちの力を信じ、任せるため、
極力、手出しや口出しはしない。

しかし、本音でぶつかるのが、モットーで、
叱る時には、本気で叱り、言うべきことも、ちゃんと伝える。

そのような話のあと、最後に、おっしゃったのが、

『怒られることも、自分のために言ってくれているのだと、
 受け止められるようになれば、ストレスは減る。
 そこに愛があれば、ちゃんと伝わる。』

その言葉が、耳に残って離れないので、
検索してみたら、見つかりました。

自然流自立塾NOLA

HPの上の方にある「自然流自立塾NOLA」をクリックして、読んでみてください。

ここを立ち上げられた代表の方は、
ご自身が、進学校での挫折から、不登校・ひきこもりを経験し、
その後、フリースクールに通うようになり、
少しずつ自信を回復されたと、テレビで言っていました。

『共同生活は元気にするのは当たり前、
 目標はあくまで彼らの自主独立にあるのだ。
 自立不全は待っていても変わらない!
 「早期発見、即時対応!」が基本。
 家族でダメなら他人に託すことが必要だ。』

何か胸に響くものが、あるのではないでしょうか?