悠斗の玩具系駄文日記?

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のび太の宇宙英雄記 感想

2015-03-07 14:08:32 | Weblog
さて、今年もやってまいりましたので、例年通り。
ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)の感想です!

ネタバレあり!ご注意!























今回のストーリー

子供たちの間で流行っているヒーロー番組「ミラクル銀河防衛隊」。
のび太もヒーローに憧れてヒーロー映画を撮影する事を思いつきます。
いつもの5人でドラえもんの道具「バーガー監督」を使って撮影を始めますが、
そこに宇宙服に身を包んだ少年アロンが現れ、アロンの故郷ポックル星を救って欲しいとお願いされます。
これも映画の撮影だと思ってアロンの星に向かったのび太たちでしたが、そこにいたのは本物の宇宙海賊で……



今回は「ヒーロー」がテーマの映画というわけで、敵側の描写にもそこそこ力を入れていた印象。

様々なメカを操るハイド、身体を液体状に変身させられるメーバ、スーパーサ○ヤ人のように金色に光って怪力を発揮するオーゴン、
そして失敗した者には死を!という実に悪役らしい首領イカーロス。
実際に失敗した部下を石化させ、そのまま砕くという残酷な処刑を見せてくれたあたりは「おおお!」と思いましたね。

彼らはいい人を装ってポックル星に遊園地を建設し、発展に寄与するフリをして独自の目的を遂行していきます。
やり方が実に詐欺師っぽくて怪しさプンプンなんですが、人の好いポックル星の人々は信じきっているあたり何となくリアルさを感じたり。

その真の目的も、ダイヤモンドで出来たポックル星の太陽を砕くため、ポックル星のエネルギーを吸い上げてビームとして放ち、ポックル星を消滅させるというなかなかの外道っぷり。
近年の悪役たちの中でも非常に凶悪なヤツらだったと思います。


一方、のび太たちはヒーローらしく各自必殺技や特殊能力を駆使して戦います。
怪力になって相撲技で戦うジャイアン、ドリルやマジックハンドを出して攻撃したり物を改造するスネ夫、
高圧の水流をビームのように放つしずかちゃん、石頭が強化されたドラえもん
そんな中、のび太だけなぜかあやとりを出すという戦いとは無縁な能力なんですが、これが地味に活躍したり。

ドラえもんの石頭設定やジャイアンの特技が相撲という設定を拾ってくれたのは嬉しいですね。
ちなみにしずかちゃんがなぜ水なのかというと、お風呂好きだから…らしいですw
スーツの能力でシャワーを浴びるおいろけシーンもあり。

個人的にもっとも活躍していたのはスネ夫に感じました。敵の情報端末から目的を探り出したり、
遊園地の機械を操作したりドラえもんの出したガラクタで乗り物を作ったり…いぶし銀的な渋い活躍が多かったですね。

自分たちが本当はヒーローじゃない事をヒーローだと信じきっているアロンに話すべきかで葛藤するのび太の描写も良かったです。
アロンも子供たちに慕われるヒーローに憧れる保安官というキャラで、誰も信じてくれない中一人で海賊たちの野望を探ろうとするあたりいいキャラでした。

今回のマスコットキャラであるバーガー監督もかわいかったです。
監督らしく気難しい性格だけど女の子に弱く、常にしずかちゃんと一緒に行動するあたりは海底鬼岩城のバギーを彷彿とさせてくれました。
そんなバーガー監督のもつ、とある能力が最後の最後の活躍します。
「そんなのアリかよ!」な能力ですが、ドラえもんらしいオチだったのではないかと思います。

あと、今年のオープニングはドラえもんたち5人が歌うバージョンとなっています。EDも明るい曲で良かったですね。



そして今回、一番褒めたいところ!ギャグ演出はピカイチだったと思います!

今回の原案となるエピソード「超大作特撮映画「宇宙大魔王」」(てんコミ21巻収録)の要素を取り入れ、
のび太の妄想内でジャイアンが宇宙大魔王になっていたり、ドラえもんが道具を貸す条件が自分がリーダーになる事だったり。
その際、ドラの格好がどこかのプロデューサーのようになっていたあたりはクスリときましたね。

そしてその後も秘密基地から出撃しようとして、なぜかズボンが脱げてしまうのび太。天丼までやってくれて爆笑。

他にもハイドを追いかけるのび太のママ、ジャイアンの必殺技に登場するジャイアンのかあちゃんは笑わせてもらいましたw





ただ、気になったのは終盤が盛り上がりに欠けたところ。

初戦ではとても強く見せていた敵幹部との決着があっさりしすぎなあたりやエピローグが短いのが原因でしょうか。

ジャイアンとスネ夫の二人がかりでコテンパンにやられたオーゴンに対して、ジャイアンが一人で戦う…のはいいんです。
でもオーゴンがどう見ても強く見えない。ほとんど何もせず、ジャイアンの必殺技をくらって倒されてしまいます。
メーバは吹っ飛ばされたと思ったら追ってきたしずかちゃんの温泉を使ったビームで瞬殺。
イカーロスは初登場時から弱っていて、そのままのび太の覚醒ビームを食らってボロボロに崩れてしまうというあんまりな最期(一応、本体らしきものが逃げ出して破壊ビームを発射してしまいますが)。
唯一健闘したハイドもそこまでドラたちを追い詰めることはなく敗北。

全体的に盛り上がりに欠ける退場の仕方ばっかりなんですよね…。
例えば昨年はのび太vsサベールとジャイアンたちが巨神のこころを動かすシーンが並行し、両方とも苦戦。
「ジャイアン様を…なめるんじゃ…ねぇ!」と溜めに溜めて決着!
そのうえでクライマックスの巨神像大暴れで盛り上がったんですが、こういう苦戦したり溜めて溜めて爆発させるという盛り上げる演出が足りず、あっさりとした印象が拭えないんです。

ヒーロー映画を盛り上げる要素のひとつ「苦戦からの逆転」がうまく出来ていないのは残念でした。

で、ラスト。
アロンとの別れのシーンはいいとして、最後の最後であやとりなんですよね…
あやとりで始まりあやとりで終わる、というのはまぁ演出としては分かるんですが、映画はどうなったの?とか、そういう部分は消化不良に終わってしまった印象。

アロンも活躍が足りなかったのは残念。
せめてのび太と一緒に必殺ビームを放つとか、本当にヒーローになるみたいな展開は欲しかったですね。


決して面白くないわけではなく、終盤の物足りなさを除けば楽しい映画だったと思います。
まぁ、総じて平均より上という印象かな。

今回の感想は以上。
さて、来年の映画ドラえもんは!

・飛んでくるペガサス
・通り過ぎるペガサス、グリフォン、龍のシルエット
・カブ?ダイコン?が割れて中から2016年春公開の文字が登場


というわけで、来年は新のび太の日本誕生(仮)のようです!
いやぁ楽しみですね!

でわでわノシ

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