悠斗の玩具系駄文日記?

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ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021 感想

2022-03-04 16:32:16 | Weblog
はい、というわけで長らく待ってました。
映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021さっそく観てまいりましたので、いつもの感想でーす。



ここ数年ご無沙汰だった旧作リメイク。しかもあの大名作が原作ということで、どのようにリメイクしてくるのか楽しみでした。
主な変更点は追加キャラの「ピイナ」と物語の展開。

まず冒頭の映画撮影からして展開が違う!
旧作では失敗して仲間はずれにされたのび太がドラえもんとしずかちゃんと一緒に映画撮影を始め、ジャイアンとスネ夫は出木杉を連れて来る…という形でしたが、今回は最初から出木杉を入れた4人で撮影し、のび太が失敗したところにドラえもんが通りがかって道具を使ってさらにすごい特撮を作る…という形に。
撮影の際中にのび太がパピくんのロケットを拾うという形こそ同じですが、しずかちゃんの登場はかなり後回しになってました。
他にもジャイアンとスネ夫が怒鳴り込んでくるのが約束をすっぽかしたからになってたり、クジラ戦艦の襲撃にドラのびが立ち会ったりと、序盤だけでもこんなに違いがあります。

特にしずかちゃんが拉致されてからは大きく流れが変更されており、ドラえもん達がピリカ星に潜入するあたりはオリジナル展開多め。
旧作を観ていた時の「ここであの道具を使えば…」といった感想を実際にやってくれる感じ。
これらの変更によりパピくんとの触れ合いのシーンが増え、特にスネ夫とパピくんの絡みなどは旧作になかった展開で良かったですね。
話のテンポも非常に良く、省かれているシーンがほとんどないのに(チーターローションの代わりにオリジナル展開をやったくらい)最後まで退屈せずに鑑賞できました。

ピイナについてはそこまで出しゃばらず、助けを待つヒロインキャラとして要所で登場。
今までの追加キャラと言えば、大体ドラえもん達と関わりになりストーリーに影響を与えるような役割が多かったですが、今回はそれなりに存在感はあるものの、いつものメンバーとの絡みが全くなく、パピくんのキャラクターを補強する役目といった感じで可もなく不可もなく。

既存キャラクターと言えばドラコルルは旧作以上にクールでキレ者の強敵として描かれており、非常にかっこよかったですね。
旧作での間の抜けたシーンは新キャラの副官が担うため、徹頭徹尾シリアスキャラとなっていました。
その分、ギルモア将軍の影が薄くなったような気もしますが(^^;


映像・演出面は今作もぬかりなし。
冒頭の映画撮影で使用するジオラマは実際に制作したものを合成するという映画ドラ史上初の試みとのこと。
『STAND BY ME ドラえもん』を制作した白組が担当しており、普通にCGかと思ってしまいました。
ドラえもんの道具「クロマキーセット」で撮影した映像を合成したり、細かい描写もリアルになっています。

戦闘シーンもよりSFチックに強化されており、特に終盤の無人戦闘機軍団戦は「これ本当にドラえもん?」と言ってしまいそうなクオリティ。
スネ夫のラジコン戦車はおもちゃっぽさが増しましたが、新ギミックの追加でまさに無双。短いシーンながら非常にかっこよかった。
ドラコルルのクジラ戦艦も旧作以上に強化されており、艦全体に搭載されたエネルギー砲が強さを際立たせていました。
しずかちゃんが巨大化するシーンが原作準拠で戦車自体が壊れて出てきたり、敵の戦車を利用して攻撃する展開も再現されたりと、原作準拠への変更も。
予告映像でも観られますが、巨大感の演出も素晴らしかったですね。元の大きさに戻ったのび太たちの巨大さがよく出ていたと思います。


そうそう、これは書いておかなくては。
後半ではPCIAに占拠されたピリカ星の街の描写があったのですが、ここがすごくリアル。
2022年3月4日現在、ウクライナで起きている出来事を思い出さずにはいられないほど、戦時中の街がしっかり描写されていたと思います。
終盤ではパピの言葉を受けた民衆が蜂起し、ギルモアを追い詰めていくのですが……現実はままならないものだなぁと思わずにはいられませんでした。


欠点らしい欠点もあまり見られず、せいぜいパピくんに励まされたスネ夫が終盤でいきなりヘタれるのが気になったくらいですかね。
原作通りの流れではあるんですが。


傑作!というほどではありませんが、リメイクとしてはなかなか良い出来だと思います。
旧作を踏襲しつつも納得のいく描写を加えたり、展開自体を大きく変えることで旧作を知っている人でも先の予想がつきにくく、新鮮な気持ちで楽しめる作品となっています。



さて、来年の映画ドラえもんは。
・青空と白い雲、さらによく見ると2つの月らしきものが…
・飛行機(セスナ)が飛び回る
・飛行船に「2023年公開決定」
というわけでオリジナルのようですね。来年も無事公開されることを祈って…ではではノシ


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