悠斗の玩具系駄文日記?

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新・のび太と鉄人兵団 感想

2011-03-05 17:03:00 | Weblog
お久しぶりの水無月です。

今回は毎年恒例、映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団~はばたけ!天使達~の感想を書きたいと思います。

以下、感想にはネタバレが含まれます。
ご注意を。



























まずは悪かった点から。

・ミクロスの出番削減
 代わりに新キャラが出るわけですが、
 終盤の「3万年前のメカトピアへ行く」理由を言うのがリルルになってしまっており、これはちょっとキャラと合わないです。
 また、これに伴って彼の名台詞「ボクも涙が出る装置が欲しい」もないのは残念ですね。

・緊張感の欠如
 オリジナルでは町にはびこる鉄人兵団の尖兵たちを倒し、さらに金属探知チョークで防衛策まで張っていましたが、
 この辺りの部分が丸ごとカットされたため、まだ敵がうろついているかもしれない町中を徘徊したりバーベキューしたりと、ちょっと無用心すぎます。
 恐らく、「鉄人兵団が(基地に)戻ってくる」というので片付けようとしたのでしょうが、ちょっと弱いです。
 最終決戦でも即席落とし穴使わずに真正面からぶつかってますし。

・終盤の駆け足
 毎年言ってますが、尺が足りてないですよね。


こんなところでしょうか。
では、続いて良かった点です。

・ピッポの存在
 正直、最初はどうなんだと思ってましたが、かなり良い役回りでした。
 ザンダクロスの頭脳という設定を踏まえ、リルルとの関係を交えた葛藤の描写がすごく丁寧に感じました。
 鉄人兵団の一員である事と、のび太と戦いたくない想いの板ばさみになって泣き出すシーンで思わずウルッと来てしまいました…
 なぜヒヨコなのか、というのもラストを見て納得。なるほどー

・変更・追加されたシーン
 ミクロスの出番が削除されたため、変更・追加されたシーンが多く、新鮮な気持ちで見ることができました。
 主にピッポとリルルの葛藤でしたが、これは良い改変だったと思います。

・ザンダクロス
 とにかく良く動いてくれます。
 原作にはないミサイルランチャーの追加や目からビームを出してなぎ払ったり、とにかく大活躍です。
 特にラストの敵母艦との一騎打ちは迫力もあり、素晴らしい描写に仕上がっています。必見!

・しずかとリルル
 原作でもこの二人のラストシーンで泣いた人は多いと思います。
 僕もあのしずかちゃんの泣きを越えるのは難しいだろうと思ってたんですが…まさかこんな方法で来るとは。
 予告では「リルルー!」なんて叫んでたので不安でしたが、杞憂だったと言えます。
 また、リルルがアムとイムを改造する際、博士から指示を受けていたり、
 「他人を思いやる心とは何か」を自問自答して答えを見つけるシーンはすごく良かったです。

・美術関連
 昨年もそうでしたが、今年は夜の町並みなどが非常に美麗。
 鉄人兵団の前線基地のデザインがイカス!


で、全体的な感想としては今年は当たりだ!と言っていい出来だと思いました。
ここ数年のドラ映画の中では一歩抜きん出ていると思います。
もちろん、元が良かったというのもあるのですが、そこに加えられた要素も蛇足になっておらず、上手なリメイクになっているのではないでしょうか。

…もちろん、上記したような悪い点や、人によっては改悪に感じる部分もあると思います。
見る前にオリジナル版を見て、違いを楽しむのをオススメします。


というわけで今回は以上。でわでわノシ

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