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ほぼ不定期日記

散歩ばかりしている男の嘘日記

待つということ

2009年08月23日 | ほぼ嘘日記
少しだけ日が陰っている午後の住宅街で猫を見つけました
こんな蒸し暑い季節に猫がいるのは珍しいことです
ピョコピョコ歩いていたところだったので
声をかけてみたら立ち止まってくれました


じ~っとこちらを見ながら待っていてくれたのです
あげられる食べモノも無かったので
ごめんねとあやまってその場を去りましたが・・・

エサを「くれるのか?くれないのか?」分からないのに
立ち止まってみるという行動の底には
どういうモノが流れていたのでしょうか?

単にイヤシイからということでは無いと私は思うのです

貰えるほうに考えて前向きに行動する猫の姿

有るのか無いのか分からない展覧会に向かって
グダグダ制作をしている今の私にとっては尊敬すべき姿です

古代の人は夕方になって沈んでいく太陽が
「明日は上らないのではないか?」と心配するあまり
若い娘を生け贄にしていたのだと伝えられています

恐怖に震えながら日の出の来るのを祈り続けたとも言われています

そういうふうに「有るのか?無いのか?」と気をもんで
夜も日も明けずという状態では
神経がまいってしまったことでしょう

「確証が欲しい」とか
「担保をよこせ」というような強い要求が
不安な気持ちの拠り所である「神」を産み出したのでしょう

人間をはるかに超越した存在の「神」を作ることで
「全ては神の思し召しなのだ」とか
「神への信奉が足りないからそんな目に遭うのだ」と
責任を全て神に押し付けることで
押しつぶされそうな弱い精神を守ることに成功したのでしょう

人の心は弱くてもろいものですが
薬を飲むことで超人のように強くなることはありません

不安を抱えて生きるのは辛いものですが
薬を飲んでも不安が消えたような気がするだけです

神のように超人のように強くなった気がするだけなのです
そういう薬を堂々と製薬会社が作っているのですが
本当に強い心を持っている人は
未来への担保や安心出来る薬などは必要とせず
常に前を向いて進んでいるのでしょう

人はなんて弱いのでしょうか・・・

未来に担保など求めない猫たちは
「貰えようが貰えなかろうが」気にもせず
神にも薬にも頼らずに力強く
一瞬一瞬を輝かせながら生きています

そういう生き方をしている人の瞳は
猫のようにキラキラ輝いているのです
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