ほぼ不定期日記

散歩ばかりしている男の嘘日記

竹輪とニンジンのかき揚げをうどんに乗せる朝

2017年12月02日 | ほぼ嘘日記

午前7時半に起床する 

日に日に朝起きが悪くなる ああ・・・冬だなと思う 

竹輪を斜に切り細切りにしたニンジン長ねぎといっしょにかき揚げにする あっ!崩れた! 

茹でたうどん玉につゆをまわしかけ崩れたかき揚げを積み上げネギを散らして誤摩化す 


かき揚げが崩れたのは天ぷらの衣が少なかったからだ 

でも そのおかげで軽い味わいのかき揚げになった 

結果良ければ全て良しって・・・ ああ!素人でよかったなぁ〜 

それにしてもプロの料理人は凄い 

いつも同じコンディションの料理を供しなくてはいけないプレッシャーは 

想像するだけで胃が痛くなるほどだ たぶんそうだろう 

叔父が店を設計した立川の天麩羅屋さんで以前飲んだことがあるが 

胡麻油が良く利いた江戸前の天ぷらが見事だったのを覚えている 

おまかせコースで揚げてもらってそれをつまみに叔父と飲んでいたら 

急に店主が「お好きなものがあればおっしゃってください」と申し出てくれた 

叔父の奢りということもあったしせっかくの申し出だったので 

小柱のかき揚げをお願いしますと頼んだら店主が嬉しそうに微笑んだ 

白木のカウンター越しに揚げる店主の表情が今までに無く緊張していたのは 

かき揚げというものが難しいということもあるだろうし 

江戸前天ぷらの代表ともいえるメニューへのプロの自負心だったのかもしれない 

ともかく数分後に供された小柱のかき揚げは見事だった 

ほど良く開いた隙間と根三つ葉の茎がサクサクと心地良い歯ごたえを生み出し 

白締油と胡麻油が配合された揚げ油が作り出す黄金色で香ばしい衣は 

これぞ江戸前の天ぷら!と言わんばかりの姿だったし 

誇らしげに微笑む店主の表情も相まって小さいながらも良い店だったが 

今どうなっているのか?と検索したら数年前に廃業されていて寂しくなった 


店で喰う天ぷらというものは大抵が美味いし 

また美味い天ぷら屋などはそこらじゅうにあるが 

居心地が良くて雰囲気も良い店は今はそれほどは無い 

それは蕎麦屋でもそうだし小料理屋や居酒屋でもそうだ 

画一化されたマニュアル通りの接待と作り笑顔では安らぎは得られない 

産まれたときから王子様やお姫様として育てられているのでは 

気持の奥底から人にサービスをすることなど出来ないのかもしれない 

また儒教や道教の徳を教えられていない子供には 

異国生まれだろうが日本人だろうが覇道と王道の違いは判らないだろう 

仕方が無いことだ 

今朝もテレビを点ければ相撲取りの暴力事件の憶測をしたり顔で説く人が映る 

チャンネルを変えて人畜無害な旅番組を流しながらエチオピア・モカを挽く 

陽が高くなって暖かくなったら散歩に出かけよう 

アトリが群れで渡って来ているかもしれない 

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