午前6時に目覚めて午前7時に起床する
昨日は感冒薬を服まなかった 熱は無い 喉の痛みも無い
しつこく棲みついていた気管支の風邪はやっと治ったようだ
いただいた味付け数の子と醤油漬けのイクラを蕎麦に乗せネギを散らして独り快気祝いとする
数の子が鯡という魚の卵を塩漬けにしたものだということを
わざわざ説明しなくてはいけない時代なのであえて言うけれど そういえば・・・
以前に山形出身の G さんが「戦前はニシンではなくてカドと呼んでいた」と教えてくれたことがあった
ニシンというのは大和言葉ではなくてアイヌ語由来だと司馬遼太郎のなにかに書いてあって
カドの子が変じてカズノコになったと知ってはいたが
実際にそれを使っていた人に出会ったのは初めてだった
その G さんは今年の夏に熱中症で亡くなられた
30年来の生徒さんであった
貴方の今年の10大事件は?と聞かれたら最初にこのことをあげようか
そういえばイクラというのも大和言葉ではなくてロシア語だが
鯡にしても鮭にしても国境を意識して泳いでいる訳ではないし
我々人間ももともとは国境など無い世界に生きていたはずだったのを
権力を誇示したい奴らのおかげであんな変てこな線が引かれるようになった訳で
もしもタイムマシーンが有ったら時代を遡りそういう奴らを制裁したいと思うほどに
私は国境などというせせこましいものが嫌いだ 反吐が出る
もっと嫌いなのは権力を誇示しておのれの欲望を満たすために庶民を苦しめる奴らだ
さらにもうひとつ付け加えるならその権力にあやかったつもりで嵩にかかる奴らもだ
本来の我々は生まれた時から自由なのだ
だがそれは社会が簡単には許してくれない
以前「我々は自由を買っている だから金が無いのだ」と言ったら絵描きの友人が喜んだが
そんな戯言を嘯くことで辻褄を合わせているだけにすぎないことは重々承知している
そこまで馬鹿ではない
仕方が無いので数の子をゴリゴリ噛んで憂さ晴らしをする
おお!これは本物の数の子の歯ごたえだ
イクラをぷちゅんと噛む
これも本物の鮭の腹子だ
子供の頃に縁側で数の子の薄皮を剥く母の姿が甦ってきた
米の研ぎ汁に浸かった数の子
黒豆を煮る臭い
お重の中で綺麗に揃った慈姑の角だけつまみ食いして叱られたっけ・・・
気がつくと師走も半ば近くになっている
エチオピア・モカを飲みながら今年のあれこれを振り返ってみようかな?
追記:昼飯用に塩鮭弁当を作る
いただいた時鮭を焼いて飯の上に乗せイクラを散し古漬けの沢庵を添える
沢庵をあと2切れ追加しよう
モズに会いに湧き水の里山へ行こう
おひさまの光を浴びながら弁当を喰おう
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