未来の人口減少、少子化について、盛んに論議されているが、その解決策を論じる人はいない。
あるテレビの、コメンテーターが、子供作りは人間のすることだから強制できないと。
こんなことを言って、どのくらいのギャラを手中にするのだろうと笑ってしまった。
テレビの低俗さを嘆くしかないのだ。
そもそも戦後の住宅難を解消するべく住宅公社が発足したはずなのだが。
そして住宅公団が発足して、住宅難という戦後の大問題を確かに超えてきた。
しかし、部屋の標準が2DKEだ。
しかも日本の昔の家の尺度ではなく、団地サイズと呼べれるように畳の大きさが小さいのだ。
この狭い2DKの住まいには、若い夫婦が競って入居していった。
文化的な生活と住んだ人たちは思って喜んだはずだ。
それはまだ若い夫婦に子供が生まれても小さいから、それで良かったと思っている。
今見てください。団地に住んでいるのは60歳以上の老人ばかりです。
こうなるのは当然です。こんな狭い住居に子供が同居できないから。
散村の不便さから、子供は都会げ出てしまい、高齢者ばかりが残されるのと理屈は同じ。
税金で造った住宅公社や公団は、当初お役人さんが進めていた団地政策なんだろうが、
日本の悪い慣習で、今は、天下り既得権益集団になってしまい、公社設立本来の目的を変えてしまった。
ようするに、公社は天下りの巣窟となってしまっている、
国の政策で建てた団地は、単に住宅難に対する応急処置であって、
将来の日本を形成する住宅というには、部屋の大きさ不足だということに気がつかなかった。
住宅難を解消したから、それで良しと、
今、住宅供給公社は、既得権益団体となって、高級マンションの建築に勤しんでいる状態に変貌してしまったのだ。
そもそも国が住宅政策の為に設立した公社であれば、後々の国民の生活を考えなければならないはずだ。
子供は、大きくなるものです。それを2DKの狭い団地の部屋で、
2人も3人もの大きな子供と同居出来るわけがないのに、政府は「核家族」という言葉を美辞麗句して広めてしまった。
日本の昔の風習であった、子供が居て、お母さんがいて、お父さんが居て、お爺さんおばあさんが居る、
3世代位が一つの家に住み、子供の面倒をみて、子供が孫が親の面倒を看て、
あの苦しい太平洋戦争に苦しめられても日本国が成り立っていた。
戦争で焼け出されて住むところも無くなった日本国民。
住宅公社が団地を造った団地は政策としてまともであったのだが。
団地の子供たちが大きくなってきた時に、その団地を建て増しして、
2DKから4DK,5DKへ改築するべきであったはずだ。
住めば都ですから、0歳の子供が18歳20才に成長しても、そしして結婚しても、生まれたところに住みたいものです。
この点を、核家族という美辞麗句をはやらせて、国が何の手も打たなかった。
団地には土地は十二分におある。現在の2DKを4DKに増築することは、問題無く出来たはずなのに
天下り既得権益団体として、美味しい部分を知ってしまった公社は、組織を大きくすることばかりを進めている。
人口の減少は、女性の働く場所とか保育園とかそんな問題より、もう一度住宅政策を見直して、
団地を3世帯は住めるように建設していくべきではないのか。
JKKが高級マンションの販売を手掛けるのではなく、開設当初の精神をとり戻して、
安価に3世帯が住める団地造りを進めるべきではないか。
このことによって、子供を親が看る、親の介護は子供が看るといった、日本の昔が帰るはず。
政治家も、天下りの人も、日本の将来の人口減少の解決の為にも、
安価に入居できる3世帯が入給できる住宅団地政策を進めてほしい。
私の推奨する住宅団地を造って行くことによって、必ずや 栄える日本の国が出来てくる。
将来の少子化を計算するばかりでなく、年金の心配をするばかりでなく、住宅政策を考えるべきだ。
金の有る人しか購入できない、高額な高層マンションなんかJKKが造るなんておかしいだろう。