My favorite things 2024

不定期でジャンルもバラバラです。 お気軽に寄って見て下さい、 

遥かなる釣りへの想いー4

2011-02-22 21:46:46 | 釣り
フェンウィックのFC60モデル。下のモデルはランカースティック
2000シリーズのFC60だ。上のモデルの方を多く使った。ロット
ナンバーからすると1975年辺りの製造と思われるE-グラス。
フェンウイックっぽい。下のモデルのようにフジのグリップに
なってオリジナリティが薄くなるのは個人的には好きでない。

これより前のFC60モデルもある。

思い出ばかりが先行して時代と合わなくなるといけないので
一応ログブックと照らし合わしているけど、あまりに古いと記録が
すぐ出てこない。そのうち記憶も薄らいでくるのは時間の問題と
なる。だんだんと薄らぐならまだ良いが、いきなりボケることも
ある年齢だからそうなると困ることになる。

昔、僕の叔父さんの運転するバイクの後ろに乗せてもらい、当時
新小岩にあった行きつけのヘラ鮒のハコ(釣堀)に行ったときのこ
とだ。

朝7時くらいに着いたらまだ誰もいない。しばらく待っていたら、
ガラガラと戸が開きハコの爺さんが起きてきた。さあお金を払おう
と叔父さんが財布を出そうとしたら、爺さんが、アメリカのケネディ
大統領が暗殺されたみたいですよ、今テレビのニュースでやって
ました、と教えてくれた。叔父さんは、へー、そりゃエライことだ、
なんてビックリしたような返事をしていた。

11月のもう寒くなる時期のことでこの事件は何故か印象が強く
いまだに良く覚えている。その叔父さんももうこの世にいない。
ヘラを釣るのが上手くヘラ浮きの作りかたを教えてくれた。この
叔父さんは手先が器用で、書道は先生クラス、後には篆刻の指
導もしていた。芸術品みたいな仕上がりの綺麗なヘラ浮きをよく
作っていた。真鮒の玉浮きのシモリ釣りも教えてくれたっけ。

ところで、昔散々使ったルアーロッドを引っ張りだしてながめて
いたらひょんなことに気がついた。と言っても大したことではない。

フェンウィックのイーグルマーク。
フェンウィックの竿はこのイーグルマークで有名だ。

映画「ジョーズ」で警察署長のブロディとサメ狩り漁師のクイント
がボートの上でサメを釣ろうとするシーンがある。この時クイントが
取り出す竿がフェンウイックだ。余談だが。

アメリカは会社の離散統合が激しい。買収されたり倒産したりと
それまで存在した会社が明日には違う名前になったりする。

ウエスタンブーツで有名なトニーラマやジャスティンはかつては
ライバル関係にあったが今では同じ会社の傘下に入っている。

フェンウィックも何回か資本の入れ替わりがあった。
労働力の安いところで製品を作るのは会社の鉄則で、多くの
生産会社がタイやインドネシア、ベトナムなどに生産を移行して
いる。台湾や中国も生産地だ。フェンウィックも例外ではない。
会社の売却や買収を重ねている。

MADE IN USAが少なくなってきているのは何か寂しい。

生産時期と関係があるかどうか不明だが足が閉じているイーグル
マーク。FC60のシャフト。



これは足が開いているタイプ。FS56のスピニングロッド。こっちのが
古い。シャフトにはFERALITE TWIST ON-TWIST OFFと懐かしい
フレーズが。他の古いフェンウィックも見てみようと思ったが引っ張り
出すのが面倒くさい。



鷲の足が開いている、閉じている。だからどうした。それがどうした。
てなもんだ。特にどうってことはない。ただこういう発見が何だが
嬉しかったりするのだ。

目が遠くなってきた割にはつまらないところを発見したりする。


TWIST ONーTWIST OFFは今でもあるのかな。2ピースは何十年と
買ってない。

懐古趣味になってきた。真空管を懐かしがるのと一緒。無線のアン
テナを自作していた頃を思い出す。クルマにつけて芦ノ湖や河口湖
までラグチューしながら出かけた。ボートにまで430のハンディを
持って行った。仕掛けのことをリグというが無線用語でもリグは使う。
仕事仲間でも飲んで、釣り仲間とも飲んで、無線仲間ともグラウンド
でアイボールで飲んだ。面白かった。

古いモノついでに、フィリップソンのウルトラライトのスピニングロッドも
どこかにあるはずだ。3Mのスワンプフォックスで6フィートだった。

今や昔のMADE IN USAだから押入れの奥でも潜りこんで探して見るか。
どこかにあるだろう。竹竿は随分処分したが、ルアーやフライロッドは
あまり捨てた覚えがない。だから記憶が落ちないうちに何とかしないと。
ボケちゃおしまいだよ。やっぱりだんだん思い出せなくなるし。

昔は小さな針でも自分で結んだものだ。今じゃロクに見えない。
年をとるのは仕方がないが小さなモノが見えなくなるのはちょっと不便
で億劫になる。これじゃこれから楽しみにしているタナゴ釣りなんか無
理かもしれないな。極小の世界に憧れてしまう。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遥かなる釣りへの想いー3 | トップ | 遥かなる釣りへの想いー5 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿