☆ 新年明けましておめでとうございます、本年もよろしくお願いします ☆
1月1日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
心あらたまる正月
竹にフシがなければ、ズンベラボーで、とりとめがなくて、風雪に耐えるあの強さも生まれてこないであろう。竹にはやはりフシがいるのである。同様に、流れる歳月にもやはりフシがいる。ともすれば、とりとめもなく過ぎていきがちな日々である。せめて年に一回はフシをつくって、身辺を整理し、長い人生に耐える力を養いたい。
そういう意味では、お正月は意義深くて、おめでたくて、心もあらたまる。常日ごろ考えられないことも考えたい。無沙汰のお詫びもしてみたい。そして、新たな勇気と希望も生み出したい。すがすがしくて、さわやかで、お正月はいいものである。
【コラム】筆洗
2013年12月31日東京新聞TOKYOWeb
▼一九七九(昭和五十四)年、紅白歌合戦の紅組のトリは八代亜紀の「舟唄」だった。山口百恵は、「しなやかに歌って」だった。サザンは「いとしのエリー」、北島三郎は「与作」。美空ひばり、藤山一郎も、特別出演している
▼アイドル、ニューミュージック、演歌に戦前歌謡までがバランス良く構成され、子どもから大人までが楽しめる。まさに歌謡曲の黄金期だった
▼それに引き換えという話ではない。「舟唄」。もともと阿久悠さんが美空ひばりを想定して書いていたと平尾昌晃さんの『昭和歌謡1945~1989』に教えられた。<お酒はぬるめの燗(かん)がいい>。そう言われてみれば美空ひばりに似合う
▼紅白で「舟唄」を歌うシーンが降旗康男監督の映画「駅STATION」にある。高倉健の刑事がたまたま田舎町の居酒屋に入り、おかみの倍賞千恵子と出会う。おかみはこの歌が好きなのだという
▼大みそか。二人が店のカウンターで静かに紅白を見ている。大みそかは家族だんらんの日である。紅白は家族そろって見るものだった。それを孤独な人間同士が心の寒さを温め合うようにあの切ない歌を黙って聞く。名シーンだろう
▼今年も暮れる。家族の季節に孤独や苦しい思いを抱えている人、家族と過ごせない人もいるだろう。慰めにもならないでしょうが良いお年を。すばらしい一年になりますように。
☆ 昨年はありがとうございました。皆様にとって今年も良い1年でありますように。
今日も、お立ち寄りありがとうございました。☆
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