趣味のお部屋@nissy

インフレ紙幣や貨幣コレクションのページとしてリニューアルしました。過去の九州国道の旅編も完結し、毎日更新は終了です。

ユーゴスラビア 1990、1991年のディナール

2020-06-20 23:16:00 | ヨーロッパ
高額面の間に挟まれた1990、91年のディナールです。
1992年のディナールに切り替わる際に、10分の1だけデノミをしています。
一般的に、この時期のユーゴスラビアの紙幣はこのようなデザインで統一されている、と思われていますが、実は別バージョンが存在します。別バージョンについてはまた次回紹介します。



なお、この2つの年の大きな違いは、ユーゴスラビアの解体が進む中で、社会主義連邦共和国の頭文字である「SFR」が無くなっていること、構成する6つの共和国の名前が消えていることが挙げられます。





ユーゴスラビア 1000万ディナール(1994年のディナール)

2020-06-20 00:27:00 | ヨーロッパ
ユーゴスラビア紙幣の最高額は1993年の5000億ディナールになりますが、1994年1月1日に100億分の1のデノミが実施され、1994年のシリーズが新たに発行されます。しかし、急激なインフレのため、わずか24日で新たなディナール(ノビ・ディナール)が発行されることとなりました。




急激なインフレに印刷が追い付かず、1000万ディナールは1993年印刷のものに加刷される形で発行されました。




1993年10月から1994年1月末までのわずか4ヶ月の間に、上の100億ディナールから5000億ディナールを経て1000万ディナールまで目まぐるしく紙幣が変わっていきました。インフレのスピードが如何に凄かったかを物語る3枚です。





ユーゴスラビア 100億ディナール(1992年のディナール)

2020-06-19 23:31:14 | ヨーロッパ
ユーゴスラビア第3位の高額紙幣は1992年7月から93年にかけて発行されたシリーズになります。
1993年のシリーズが3ヶ月でしたので、こちらのシリーズは、比較的長く利用されたとも言えます。(それでも1年ちょっとですが)
このシリーズの最高額面は100億、16種類の額面があります。











クライナ・セルビア人共和国 500億ディナール 100億ディナール

2020-06-18 18:25:00 | ヨーロッパ
クライナ・セルビア人共和国は、クロアチア領内で事実上独立していた国で、1991年にユーゴスラビアからクロアチアが独立後、領内で独立を宣言、通貨をクライナ・セルビア人共和国ディナールとした。
しかし、こちらもスルプスカ共和国ディナールと同様、ユーゴスラビアのハイパーインフレの影響を受け、同様のデノミを実施している。
スルプスカ共和国ディナールと同様、上が第1次紙幣の最高額(100億ディナール)、下が第2次紙幣の最高額(500億ディナール)。デザインもスルプスカ共和国と良く似ている。




参考までに両国の1次紙幣の10ディナールを並べています。




文字以外のデザインは共通なのが分かると思います。

スルプスカ共和国 500億ディナール

2020-06-18 01:26:57 | ヨーロッパ
スルプスカ共和国はボスニア・ヘルツェゴビナを構成する国の一つで、セルビア人共和国を意味しますが、セルビア共和国と区別するため、日本は「スルプスカ共和国」と表記しています。
1992年にユーゴスラビアから独立、通貨もスルプスカ共和国ディナールとなりました。
しかし、ユーゴスラビアと同様ハイパーインフレとなり、1993年に100万分の1、1994年には10億分の1のデノミを実施している。
上は第1次紙幣の10億ディナール(最高額は100億ディナール)、下は第2次紙幣の最高額(500億ディナール)

ユーゴスラビア 500億ディナール(1993年のディナール)

2020-06-17 20:57:00 | ヨーロッパ
ユーゴスラビアディナール最高額面は5000億ですが、それに次ぐのが同じシリーズの500億ディナールです。
このシリーズは、1993年の10月の100万分の1のデノミ後から、わずか3ヶ月間で発行されています。
5の単位で始まる紙幣が多いのは、それだけインフレのスピードが早かったことの裏返しとも言えます。