先日関西の実家から母と母のお友達が我が家に遊びに来ました。家にはいってもらって開口一番、母がこう言いました。
「相変わらずきれいにしているのね・・・」
そう。我が夫、クマ吉は自他ともに認める潔癖症。必然的に家の中はモデルルームのよう。
キッチンのカウンター、サイドボード、ダイニングの机の上等、平面な箇所には物を置きっぱなしにすることは決して許されず、ちょっと物を出しっぱなしにしておくと厳しい指摘がはいります。
床は毎日掃除機をかけたあとに水拭きをして、家じゅうの棚や窓のサッシを拭き掃除。お風呂にいたってはわずかなカビも見落とせません。
掃除は好きでも整理整頓が苦手なクマ子にとって、彼との結婚生活で一番つらいのが、このお片付けでした。
引き出しを開けるたびにちゃんと所定の位置に所定のものが入っているかチェックされる身にもなってくだされ。。。同じ引き出しの中でもハサミがわずかに違うところにいれられてたら、すかさず「クマ子、今日ハサミ使った?戻す位置が違うよ」などと言われるのです。
結婚してから衝撃を受けたのがトイレ掃除。
ある週末、クマ吉が私のトイレ掃除が行き届いていないので、ハイターを買おうとしていました。毎日せっせと便器を磨いて拭いているクマ子にしてみれば、自分の掃除にケチをつけられたことがたまらなく腹が立ち、いったいどこがだめなのか詰め寄ったことがありました。
そうすると彼はおもむろにトイレのタンクを指さすのです。
はあ??と思ってると、クマ吉はこう言いました。
「トイレのタンクの中、掃除してないでしょ。カビが出始めてるよ。こういうところもきっちりしないとカビ水でトイレを流していることになるんだよ」
タンクの中までチェックするなんて・・・。こいつ、狂ってる・・・。クマ子の顔面からサーっと血の気が引いたのを覚えています。
そしてふと彼の同僚のSさんという女性が頭に浮かびました。彼女は目鼻立ちがはっきりとした美人さん。Sさんとは私もかつて一緒のチームで仕事をしていたのですが、彼女も相当な潔癖症でなかなか大変だったのです。
ある時、クマ吉に聞いたことがあります。Sさんと気があいそうなのにどうして彼女を選ばなかったの?と。
するとこんな答えが返ってきました。
「ああいう潔癖の人と結婚すると生活が窮屈っぽくない?」
お前が言うな!!!!
そう叫んだクマ子なのでした。
今ではそんな夫も私のいい加減なところに慣れ、私も彼の潔癖なところに慣れ、お互いの妥協ポイントでうまく生活をすることができるようになりました。
こうやってだんだん夫婦が形になっていくものなのかな。そんなことを思いながら今日も朝から掃除に励みます。