次回のフーナーテストに備えて
指定された夫婦生活をとる２日間。
夫、クマ吉はそうでなくてもガラスのような繊細な心の持ち主。
フーナーのために平日セックスしましょう、と言おうものなら
絶対できなくなってしまう・・・。
だからといってまた前回と同じようにクマ子が
そういう気分だから、、、といって平日にするのは不自然。
今回は検査のために指定の日にしたい、ということを
猫なで声で伝えてみました。
もちろんフーナーとは言いません。
子宮で精子君を殺してしまってないかを確認する検査で
あくまでも検査対象は精子君でなくてクマ子の子宮内、
ということにしました。
「クマ吉、前にも言ったけど不妊検査を受けていて
クマ子の子宮の状態を調べる検査があるの。それで
〇日と〇日にセックスしてほしいんだ。クマ子の検査の
ためだから、協力してくれる？？お願い！！」
テレビゲームをしていたクマ吉はこちらに顔を向けることもなく
「はあー？？その日にできるかなんてその日にならないと
わからないだろう。そんな話今、しないでよ、疲れてんだから」
でた、「疲れてんだから」。
どんなに疲れてても帰宅後にゲームをする気力はあるのに
このことになれば必ず「疲れる」んだ。
嫌味を言いたいけど、ここでご機嫌を損ねるわけにはいかぬ。
だからこらえて再度お願いしました。
そしてようやく「あー、わかったわかった」と生返事。
この返事をもらえただけでもクマ子としては上出来なのです。
そして迎えてたタイミング当日。
予想はしてましたが、夫が帰ってきません。
この日に限って帰ってきません、という方が正解でしょうか。
いつもより遅く帰宅したクマ吉に言いました。
「お疲れさま。今日も忙しかったんだよね、
疲れているところ悪いけど、よろしくお願いいたします。」
するとヤツはこう言いました。
「こっちは疲れてんのに、そんなことまだ言ってんのかよ！！」
プチ。
プチプチプチ。
ブチっ。
クマ子の堪忍袋が切れました。
優しく話すクマ子の姿はもうそこにはなく、
キレたもう一人の自分がそこにいました。
続く。