
股関節置換手術から一ケ月と一週間。
退院して初めての診察の日となった。
片道70分。
診察は予約制なので待合室は
空いている。
院長先生が私の地元の病院に
勤務されていた時、
待合室には早朝から人が
溢れかえっていた。
数分の診察の為に皆さん何時間も
待っていたものだ。
ここでは時間通りにレントゲン
撮影となり10分ほどで診察。
会計も早いし快適な診察システム
だった。
レントゲンを見ながら
「綺麗に入っている」とお医者様。
股関節に置き換えた器具のこと。
痛み止めを1週間前に止めた
というと「いいね~」とのこと。
痛み止め薬で治るわけではないので
極力飲まない方が良い。
入眠剤も同時に止めた。
痛みと尿意で2時間ごとに目が
覚めるが耐えられないほどではない。
あまり尿意がなかったのはむしろ
薬の副作用だったかもしれない。
副作用に含まれたかどうか忘れたが
便秘も解消した。
目下週2のリハビリ通い。
病院では週1とのことだったが
ちゃんと歩行できるようになるには
思ったより課題が多いと思ったので
2回にしてもらった。
太ももの筋肉とか筋の痛みはかり
軽くなった。
最初は触られただけで飛び上がる
ほど痛かった。
杖無しで歩けるし、こんなもんかと
思っていたけれどリハビリの先生曰く
家を建てようとしているとしたら
契約書にサインした段階ですと
言われた。
まじで?
家の基礎工事が完了するくらいかと
思っていたけれど。
ショックだわ~。
まだまだ先は長いということ。
未だに左脚が長くて右脚が短いと
感じるので左脚の収まりが悪い。
右の骨盤が下がって左が上っている
からだそう。
左右の足の長さを計測してくれたが
「やっぱり同じですね」とのことで、
以来「気のせい」と取り合って
もらえない。
ねじらないで右の腰を上げることは
できても左はできない。
左側は開脚できないし折り曲げたり
階段を上がる時に左膝をまっすぐに
持ち上げることもできない。
腿とお尻の筋肉が使えていないから
だそう。
その前に腹筋を鍛えろってことで
宿題が出た。
10回×3セットを毎日だなんて
ゼンゼン無理でせいぜい3回を
3セットかな~。
リハビリ週2にした割にやる気がない。
いえいえやる気はあるけれど肉体が
ついていけない。
痛いもの。
「痛いんです~」と言いながら
容赦ないリハビリの先生。
治療していたら知り合いとばったり。
同じ先生だった。
知り合い「だいぶいじめられるだろ」
私「ですね~」
患者さん同士のコミュニティーが
案外怖い田舎(笑)
あれから「まだ契約書段階か」と
萎えるが「痛み止めを止められた。
少しは良くなった」と
自分に言い聞かせる。
今日も思うに任せない左脚の運びだ。
ぎこちない歩きながらも脳内は
忙しい。
左の骨盤を上げる。
腰がひけない体勢で、
左脚を前に出す。
体重移動。
骨盤を下げないで右脚を出す。
体重移動。
左脚の足裏と足首を使って
蹴り上げる。
左脚を伸ばして前に出す・・・。
今回のリハビリでは腹筋を使って
身体ごと移動しろというのが
加わった。
ますます掴めない(涙)
歩くってこんなに大変だったっけと
思うばかりだ。
もっともこの癖は10年もの。
治すには年月が必要だそう。
元々歩き方にはコンプレックスが
ある。
颯爽と歩きたいという積年の憧れが
私を支えている。
そう言えば担当医に右の股関節は
痛くないかと聞かれた。
今のとこと痛みはないが
加齢でこの先に悪くなる可能性が
あるようだ。
ちらしにあった。
装着したら筋肉代わりになる
サポーター11000円。
「そんなわけないでしょ」と
リハビリ先生。
それでもいずれ開発されるはずだ。
夢と希望がある時代に老後を
迎える私はラッキーに違いない。
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