
ブログネタが半径5メートルの
狭いエリアになりがちだ。
シンガーソングライタ活動に
反映させたいから始めたブログ
なのでたまにはライブ動画を
アップしようと思う。
何しろオリジナルは100曲超。
色々な活動もしてきた。
泣かず飛ばすながら何しろ20年超だ。
しばし考えて6年前のホール・コンサート
から「Silence」をアップする。
作ったのは活動初期。
20年くらい前になる。
井上陽水の曲をイメージした。
新聞紙面に夫の暴言について
書かれていた。
曰く「誰がくわせてやっているんだ」。
なんて横暴なんだと思いながら、
わろた。
見渡せば世間には各所に
横暴な人間が存在していた。
「財産目当てなんだろう」と
ののしる老人もわらえる。
放置された赤ちゃんも、
先行き不安な独身女性も
「私のこと愛していないのね」
と泣きわめく。
見方によってはわらえる状況と
思うのは私だけでしょうか。
きっと井上陽水なら歌のネタに
するだろうと思った。
当時、獰猛な犬を飼っていた。
訪問者には物凄い形相で吠えまくる。
「こんな犬よく飼っていますね」
「おたくにあの犬がいるから
行くのが嫌だった」と
ご近所さんに言われた。
その犬と散歩中に宅配業者に
「ああ、その犬の家の人ですね」
と荷物を渡されたこともある。
大人しい住人よりも犬の方が
俄然目立っていたらしい。
家人は何度も噛まれた。
私も何度か噛まれた。
牙がてのひらを貫通するかと
思うほどがぶりとやられたことも
ある。
「飼い犬に手を噛まれました」と
病院に駆け込んだほどだ。
子猫がぐったりしたので
病院に連れて行くと背中に
犬の牙の跡がついていたこともある。
名前を業(ごう)と言った。
名前に見あった犬だったが
業なのは犬よりも家人だったな。
出来た歌詞を読んだ甥は園児さん
だった。
「こっちへ来るなとオス犬が
牙をむく」を「業だね」と即答した。
で、歌のテーマは横暴で傲慢な人間。
人間だって業以上に吠えると思った。
「買って買って」と子供が大声叫び・・
の下りを読んだ甥が「Mちゃんだ」
と自分の名前を言った。
感の鋭い子だった。
ちなみに2歳でひらかなを読めた。
「そば」と「うどん」なら自分で
注文した。
来た麺を箸で上手に食べたので
早熟な彼を私はそっと自慢しつつ
おかしくて笑ったものだ。
伯母の私を「おねえちゃん」と呼んだ。
「おねえちゃんが歌を作る」と、
保育園で私の活動を広めてくれた
最初の人間でもあった。
この歌を歌う度に歌が生まれた
当時のことを思い出す。
作った頃はギター弾き語りの
スタイル。
バンドで歌うのが夢だった。
40過ぎて始めた活動だから
音楽仲間は不在だった。
ピアニストと出会い、
べーシストと出会いという具合に
少しづつサポートしてくれる人が
繋がってやっと私のイメージ通り
の歌に仕上がった。
できてから実に20年掛かった。
ステージの上で「やっとだな~」と
しみじみ思った。
楽しかった。
全員プロのミュージシャンゆえ、
私にとってバンド編成は贅沢。
会場はアステールプラザの多目的
ホール。
このライブは活動の節目として
敢行した。
たくさんの方にお越しいただいたが
損益分岐点はたしか250人。
及ばず。
誰からも「おめでとう」とか
「利益出たでしょ」と言われたが、
今だから言える、
かなりの赤字だった。
それでもやりきったという
満足感があれば良かったが、
私にとっては色々な意味で
悔しさの方が勝っていた。
その夜眠つけなかったほどだ。
関係者の誰もが楽しかったようだ。
それだけなら成功と言えなくも
ないが、私自身が置いてけぼり。
それでも喉元過ぎれば悔しさを
忘れるもので。
編成によって良い曲になると
思える歌はいくつかある。
懲りないとは私のこと。
このまま埋もれる前にいつか
バンド編成で表現してみたいと
思い始めている。
>先輩は広島で活躍されてるんですね。ちょくちょく行くので機会があればまた。古い音源... への返信
はい、主に広島県内でライブ活動をしています。
機会がありましたらぜひ生声を聴いて下さいね。
テーマも編成も毎回違いますので、どのライブに
遭遇されたかで印象が違うと思います。