あめつちの詩

「あめつち」に響く歌声の持ち主「にいや」こと「新屋まり」が奮闘の日々を綴る。

イノシシ同志の闘い

2021-02-11 | 半径30メートルの事件

1月は雪が良く降った。

根雪で田んぼも畑も真っ白だった。

ポカッポカ陽気になったある日、

母が久しぶりに畠に行ってみたら

イノシシにやられた!

玉ねぎも豆も

ほとんどダメになったで~!

という。

行ってみると確かに、

畠も畠に通じる道も

まるで耕運したみたいに

土が広範囲にえぐられ

深く掘られていた。

イノシシが土中のミミズを

食べるらしい。

酸素を土中に取り込むには

都合が良いそうだが、

タマネギも豆も一緒に

耕されてしまった。

半分は全滅だ。

タマネギの苗を調達するのに

毎年苦労したので

今回は早々にJAに予約をして

受け取りに行ったのに・・。

弟に耕してもらい

穴あきシートを買ってきて

張って、

指で土に穴をあけて、

苗を置いて土を掛けた。

母と二人であ~だこ~だと

言いながらやった。

簡単な作業だが

膝の不自由な母には

結構な重労働だった。

残念過ぎる。

土に埋もれていた苗を取り出し

ビニールを張りなおして

可能なところは植え直しをした。

3分の2に減ったが仕方ない。

豆は残った分に実がつけば

良しとした。

山側には防獣柵が

はりめぐらされているが

我が屋の畠そのものは無防備なまま。

それでも畠のイノシシ被害は

これまでは無かった。

お隣さんはぐるりとネットを

張り巡らせている。

イノシシは県道を越えて

やってきたのかもしれないし、

我が家の駐車場をかすめて

畠に上がって来たのかもしれない。

夜、麻呂を庭に放って散歩させるが

鉢合わせするなんてことも?

うちもネットを張ろか?

というが「もう来んだろ」

と、騒いだ割にはのんきな母。

イノシシが!イノシシが~!

と母が言う度に

「自分もイノシシよね」

と内心思う。

猪突猛進な母に

「イノシシだから。」

「イノシシだもんね~。」

私はわざと言う。

「あんたもイノシシじゃないか。」

やっと気づいた母が私に言う。

そう、実は私もイノシシ生まれ。

あちらのイノシシと

こちらのイノシシ。

闘いは続く。

 


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