丼季報亭「8万時間の休息」

旅の記録や季節の便りそれに日々の思いを軽いトーンで綴ってみました。

348. ちょいとあの世とやらへ

2009-11-02 00:08:25 | 閑話

ブログ投稿を少しの間休んでいたら 安否を気遣うご心配のメールが届いてしまいました。 取材目的で申し込んだ秋のバス旅行が2件とも催行中止になったり、そのため自分で納得のいく記事が見つからず 試行錯誤しているうちに もう11月。
 

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11月 -- 英語での月名、November(ノーベンバー)は、「9番目の月」の意味。実際の月の番号とずれているのは、紀元前46年まで使われていたローマ暦が3月起算で、(そのため年末の2月は日数が少ない)3月から数えて9番目という意味。

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 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によれば 日本では、旧暦11月を霜月(しもつき)と呼び、現在では新暦11月の別名としても用いる。

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「霜月」は文字通り霜が降る月の意味。他に、「食物月(おしものづき)」の略であるとする説や、「凋む月(しぼむつき)」「末つ月(すえつつき)」が訛ったものとする説も。また、「神楽月(かぐらづき)」、「子月(ねづき)」の別名も。

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 先週 三遊亭円楽師匠が「さあて ちょいとあの世とやらへ行ってみるか」と、まるで噺ネタでも探しにでもいくかのように 逝ってしまったのです。

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 若い頃 私は将来記者になるか噺家になるのか少し迷った時期がありまして…。 大学入学後 ひとまず落語研究会に所属し、噺家に入門することも思案していたんですが....。 

 ちょうど そのころのことなのですが、 大学入学早々初めて観た模範演技?が円楽師匠の「定九郎」。 田舎からぽっと出の男の子には実にどうも強烈なインパクトを与えたってえわけです。

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 長岡屋の2階座敷で自称「星の王子様」の演じる古典落語はぞくぞくとしましたねえ。 鳥肌が立つほど印象深く 熱演する円楽師の姿が強烈に自分の記憶に残るものになっていました。

 その円楽師匠も楽太郎師匠に自分の名を残し成仏してしまったんですが…。(来春3月円楽襲名予定)

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 ところが落研のお稽古の時間が当時必修科目と重なりほとんど参加できないジレンマ。

「お前このごろ何故お稽古に来ないの」と先輩に詰問され
「私、成績は全優を目指していますので、必修科目はサボれません。」
「けしからん、授業出席を優先するなんてお前ほんとに不真面目なやつだな。」


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やがて落研除名通知が下宿に届きました。

 一枚のはがきがもとで あっさりと噺家入門の機会を逸したってえわけです。 いやあほんとに...

 早いもので あれから もう40年以上が経過したんですねえ。


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 しかしあの時もしそのまま円楽門下に名を連ねていたら人生は変っていたに違いないですよ はい。

 調子に乗って名跡円楽を 自分が継いでいた可能性まで思いをめぐらせたりして....、

 これじゃあ二人の師匠に「お前さん、寝言を言っちゃあいけないよ」と笑われそうですな。


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ともあれ 円楽師匠のご冥福をお祈りいたします。 合掌。

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今日もお立ち寄りいただいて有難うございます。


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