時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

冬の東九州巡り-04~宇佐神宮<1>

2015-08-09 10:14:34 | 九州/日本
 宇佐駅からタクシーで10分弱、全国4万余を数える八幡宮の総本宮である宇佐神宮へ到着、参拝路を進んでいきます。

 八幡さまを束ねる、この由緒ある神宮を参拝するのは初めてです。
 想像以上に奥深い印象を受けた境内、森に囲まれたお宮の風情に、心が洗われ、清々しい気持ちになることができた、束の間の参拝でした。

 <八幡総本宮 宇佐神宮>


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 表参道の入口で、宇佐駅からのタクシーを降りました。

 宇佐駅から宇佐神宮へは、タクシーで5分~10分程度なので、歩けないこともないですが、今回は時間を優先させました。

 土産物屋等が参道の片側だけに固まって建つ(反対側は駐車場でした)、こぢんまりとした表参道の商店街ですが、初詣でを迎える門松は立派なものでした。
 正面の鳥居をくぐって、宇佐神宮へお参りします。



 こちらも立派な狛犬が控える、大きな鳥居。
 いよいよ神域へと、進んでいきます。

 自然と、背筋も伸びたような気がしました(^^;)



 鳥居をくぐってすぐの所に、SLが保存されていました。

 SLの傍らにあった説明の看板によれば、この機関車は、明治24年(1891年)にドイツ・ミュンヘンで製造されたもので、明治27年(1894年)に九州鉄道(後に国有化)が購入して使用していたものを、昭和23年(1948年)に大分交通へ譲渡、当時存在していた宇佐参宮線に投入され、昭和40年(1965年)の宇佐参宮線廃止まで活躍したとのこと。

 今にも走り出しそうに思える程、ピカピカに磨き上げられて、ちょっと誇らしげにも見えた、小粋なSLでした^^
 大切に保存されていますね!



 更に進むと、朱の欄干の橋が行く手に見えてきました。
 宇佐神宮の神域を流れる寄藻川(よりもがわ)に架かる、神橋です。

 この寄藻川の界隈は、「古事記」や「日本書紀」にも記述が見られる等、宇佐神宮と共に古くから開けた地であることが分かります。



 神橋から西の、寄藻川の上流方向を眺めます。
 古風な橋が、すぐ隣に架かっていました。

 この風景からも分かるとおり、橋を渡ると木立も一気に深まり、いよいよ境内の核心へと入っていきます。



 神橋を渡り終えると、両側を木立が覆う、スケールの大きな表参道の風景が広がりました。
 八幡宮の総本宮に相応しい、荘厳な佇まいですね。

 参道は、正面に見えている大鳥居の更に奥へと、続いていきます。



 大鳥居の足許からは、玉砂利の厚みも増して、「神域」という空気を一層濃厚に実感します。

 ここも、初詣でともなれば、大勢の人波が行き交うのでしょうね。



 宇佐神宮の本宮たる上宮は、境内の小椋山(亀山)の頂上にあり、参道の最後の部分も石段となっています。

 神域には欠かせない、森と水…やはり神社は、日本の原風景を留めているものですね。
 朱の鳥居も、こうした木立の中に建つのが、一番風景に馴染んでいるように思えます。



 私が訪れたのは、12月も下旬でしたが、石段にはこのように、散り紅葉の美しい絨毯を見ることができました♪
 黄色の落ち葉は、黒く濡れた石段のおかげで、一層鮮やかさが引き立ち、しっとりとした雨上がりの風情の中に、華やかな気配を感じ取りました。



 宇佐神宮境内には、モノレールがあると聞いて、その案内を辿ってきました。
 今回、足の悪い同道者との旅であったので、石段ではなく、モノレールを利用させていただくことにしました。

 境内の南端に建つ、この南大門の奥に、上宮へと一気に上がるモノレールの乗り場があります。



 南大門からは、もちろん徒歩で上がることもできます。
 この石段(途中踊り場あり)を上がり切ると、上宮です。
 先程の石段とは、上宮を挟んで反対側となるこちら側では、その勾配も一段と急になっているようです;

 この石段の下に、モノレールの軌道が敷かれています。



 ホームドア完備の、近代的なモノレールの設備。
 古風な境内の中で、異彩を放っていますが、このモノレールのおかげで、お年寄りや身体の不自由な方、ベビーカー等でも負担が少なく参拝できるようになり、有難いことです。

 乗り場の傍らには、きちんと手水舎も設けられていました。



 ホームドア横のボタンを押すと、上からひょろりとした縦長の籠が、ゆっくりと下りてきました。
 斜面を行き来するので、ケーブルカーを連想しますが、成る程、レールが1本だけ(モノ)の、「モノレール」ですね。

 このモノレールで、上宮を目指します。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
もののはじめのiinaさん。 (taろう)
2019-08-08 22:44:55
ミニサイズのモノレールは、お年寄りや体の不自由な方にも、参拝しやすくするための、バリアフリー目的で設置されたのだと思います。
宇佐に、立派な博物館があるのですね。
九州も歴史の古い土地なので、そうした由緒を辿って巡る旅を、ゆっくり時間をかけて、してみたいです。
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宇佐神宮  (もののはじめのiina)
2019-08-08 09:39:57
宇佐神宮にモノレールが出来たのでしたか。

宇佐の大分県立歴史博物館でも、神仏混合の歴史を学んでまいりました。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/b11f33e208120d63cfb4eaf19512f4c0

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タヌ子さん。 (taろう)
2015-08-14 22:16:29
神社は、鳥居や森、山等によって、神様の領域へと分け入っていく過程を、ビジュアル化しているようにも思えます。
雨に濡れた石段に散り紅葉…とても情感豊かな雰囲気を感じさせる風景でした。
九州とはいえ、年末近くの時期に、まだ紅葉の景色を見ることができたとは、正直予想外でした。
神社からすれば、手水舎は疑問の余地のない必須な設備なのでしょうが、ホームドアまで付いた現代的な施設との抱き合わせ設置、妙にシュールな雰囲気に包まれていました(^^;)
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Unknown (タヌ子)
2015-08-14 06:43:11
参道から鳥居、そして川、更に大鳥居、どんどん神に近づいていく感じがしますね。
石段に色を添える紅葉の葉が美しいですね。
温かい九州だから、年末でもこうして紅葉の葉を楽しむことができるのでしょうね。
モノレールの入り口に設置された手水舎、日本らしいです。
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