
魚津での夕食は、もちろん、その地名からも大いに期待が高まる、きときとの海の幸を堪能すべく、予約してあった鮨処を目指しました。
<<長野・富山へ 美味しい年の瀬 列車旅-04>
大晦日を翌日に控えたこの日が、平成27年(2015年)での夜の営業最終日とのこと。
地元の方々でほぼ満席の店内は、肩肘張らない気さくな雰囲気に溢れていました。
目の前の富山湾で揚がった、新鮮な海の幸は、魚津の地でも期待に違わず、絶品揃いの素晴らしい美味しさに大満足!!
次々と握り上がってくる逸品に悦楽の舌鼓を打ちながら、鮨を頬張る幸せな気分を、久々に味わいました。
<富山湾鮨>

冬の富山で、鮨を外す訳にはいきません!…というか、冬こそ「天然の生簀」富山湾の味覚を楽しまねばなりません!
ということで、ここ魚津にも数ある鮨処の中から、今回はこちらの、「寿司・割烹 万両」にお邪魔しました。
景気の良い店名からか、店内は、地元の常連さんと思しき方々でほぼ満席状態。
地元客で賑わっているということは…期待も高まりました♪

まずは、お通し。
何かの魚卵におろしが添えられていました。
うっかり聞くのを忘れて、平らげてしまいました(^^;)
イクラを小さくしたような魚卵は、濃厚なコクが美味しい~。
さっぱりしたおろしの風味とも、愛称抜群です。
さて、年末ということで?、散財覚悟の、地物をお任せで握っていただくことにしました^^

握り第一弾は、ヒラメと甘エビ。
見るからに美味しそうなネタが、輝きを放ちつつ誘惑してきます(^г^)
ヒラメは、もっちりした食感で、上品な甘味が堪りません!
マイルドかつ濃厚な風味の甘エビ、正に蕩ける美味しさです。

ブリ(右)と大トロ。
冬の味覚の王者が、早速のご登場でしたw
王者のブリ、旬だけあって、素晴らしく脂が乗った身は、何とも言えないまろやかさを、口の中一杯に満たします。
こちらもまた、蕩けるような滑らかな食感で魅了します!
脂の乗りでは、ブリと引けを取らない大トロは、王道の旨味に唸らされました。
柔らかな身の美味しさを、ブリ共々、大いに堪能することができました^^

ちょっと変わったところで、ゲンゲの唐揚げ。
ゲンゲは、水深200mよりも深い所に生息する深海魚で、全身がゼラチン質に覆われていて、かつては底曳き網を引き上げる際にそのゼラチン質が網に掛かり、他の魚を傷つけることで猟師に嫌われてきた雑魚で、「下の下(げのげ)」と呼ばれ、「ゲンゲ」の名は、そこから訛ったものだとか。
地元漁師の家庭で料理される程度でしかなかったこの魚を、こちらの万両さんが最初に、広く一般に普及させたとのこと。
その代表的なメニューが、この唐揚げ。
カラッと揚がったゲンゲの身は、香ばしい芳香で、表面はサクッと、中はフンワリとした優しい食感♪
塩味が良くマッチしていて、酒の肴にピッタリでした!
ゲンゲは、水分が多くて足が早く、すぐに生臭くなってしまうため、地元でしか味わうことができない「幻の魚」ということで、今日では、富山湾の蜃気楼にかけて「幻魚」の字を付けられて、「げんげ」と読まれています。

ゲンゲの唐揚げに舌鼓を打ちつつ、続々と揚がる握りも、休むことなく頬張ります!
ズワイガニと生ダコです。
ズワイガニは、繊細で上品な旨味を、しっかりと味わいます。
生ダコのすっきりした美味しさにも、頬が緩みっ放しでしたw

生ダコを、ズームアップ。
見るからに新鮮な、身の白さの眩しいこと!
美しいだけではなく、しっかりと歯応えを楽しむことができる、身の締まり方にも感動しながら、その味覚を堪能しました。

アナゴです。
ふっくらと、ボリュームたっぷりな蒲焼きは、ソフトな口当たり。
甘辛なタレとの釣り合いが絶妙な、淡泊な風味が美味しかったです。

白エビとバイ貝。
白エビは、「富山湾の宝石」との二つ名に相応しく、その艶やかな姿に、瞬時にして悩殺されましたw
もちろんお味も、濃厚でありながらすっきりとした独特の美味しさ♪
シャリに載ったたっぷりのネタを、心ゆくまで味わい倒します。
白エビがソフトな食感なら、バイ貝はその対極をいくコリコリ感溢れる美味しさ。
滲み出てくる旨味を、ジックリと噛み締めます。

サバもいただきます。
サバ好きには堪らない香り高さに、たちまちにしてメロメロとなりましたw
しっかりとした風味の大きなネタに、食べ応えも大満足!
サバの握りも、水揚げのある港町ならではの味覚ですよね^^

ウニの軍艦巻。
たっぷり詰まっていました!
上品な甘味に、これまた蕩ける悦楽感を味わい、香しい香りに、美味が一層引き立ちます。
これで、お任せはひととおり終了です。

…美食は、満腹感も麻痺させるのでしょうか…握りとは系統の違うものを、注文してしまいました。。。
手元にコンロがセットされ、炊きあげることしばし…。

ハマグリの酒蒸しです~♪
貝をここまで貪る機会も、このところご無沙汰であっただけに、炊きあがった湯気の芳香に、たちまち食欲が刺激されましたw
酒蒸しは、本当に香りが素晴らしいですね!
少しピリ辛な味付けもまた、ハマグリの旨味と良くマッチして、面白いまでに食が進みました。

もう少しいけそうだったので、追加で握っていただきました^^
ブリとヒラメ。
脂が乗ったブリの身の、芸術的なまでの美しさには、本当に惚れ惚れしてしまいます。
すっきりとしたヒラメの透明感にも、魅せられますね。

ズワイガニ。
ズワイガニも旬を迎えて、磨きのかかった美味しさは、正に絶品!
大きなネタにも、幸せを覚えます。

〆は、白エビで。
この、瑞々しい美しさ…いつまでも見つめていたいw
口中に広がる上品な滋味を、しっかりと脳裏に刻み付けて、豪勢な美味の夕べは、これにてピリオド。
「握り15貫+ゲンゲの唐揚げ+ハマグリの酒蒸し」という、夢のように素敵な、魚津にての夕べのひとときでした。
北陸新幹線からのアクセスには少々難のある魚津ですが、そのことが却って過度に観光化されずに物価も急騰せず(魚津的には複雑でしょうけれど…)、落ちついた佇まいに寛いで、リーズナブルに富山湾の味覚を、「魚津」の名に恥じず楽しむことができる、「知る人ぞ知る」街であると思います。
富山にも程近く(電車で30分以内)、黒部や立山等の周遊の基地としても便利な立地で、何より海の幸の美食が恣ときては、魅せられずにはいられませんw
魚津再訪を誓って、ホテルへの帰途に就きました。
<長野・富山へ 美味しい年の瀬 列車旅-06>>
<<長野・富山へ 美味しい年の瀬 列車旅-04>
大晦日を翌日に控えたこの日が、平成27年(2015年)での夜の営業最終日とのこと。
地元の方々でほぼ満席の店内は、肩肘張らない気さくな雰囲気に溢れていました。
目の前の富山湾で揚がった、新鮮な海の幸は、魚津の地でも期待に違わず、絶品揃いの素晴らしい美味しさに大満足!!
次々と握り上がってくる逸品に悦楽の舌鼓を打ちながら、鮨を頬張る幸せな気分を、久々に味わいました。
<富山湾鮨>
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冬の富山で、鮨を外す訳にはいきません!…というか、冬こそ「天然の生簀」富山湾の味覚を楽しまねばなりません!
ということで、ここ魚津にも数ある鮨処の中から、今回はこちらの、「寿司・割烹 万両」にお邪魔しました。
景気の良い店名からか、店内は、地元の常連さんと思しき方々でほぼ満席状態。
地元客で賑わっているということは…期待も高まりました♪

まずは、お通し。
何かの魚卵におろしが添えられていました。
うっかり聞くのを忘れて、平らげてしまいました(^^;)
イクラを小さくしたような魚卵は、濃厚なコクが美味しい~。
さっぱりしたおろしの風味とも、愛称抜群です。
さて、年末ということで?、散財覚悟の、地物をお任せで握っていただくことにしました^^

握り第一弾は、ヒラメと甘エビ。
見るからに美味しそうなネタが、輝きを放ちつつ誘惑してきます(^г^)
ヒラメは、もっちりした食感で、上品な甘味が堪りません!
マイルドかつ濃厚な風味の甘エビ、正に蕩ける美味しさです。

ブリ(右)と大トロ。
冬の味覚の王者が、早速のご登場でしたw
王者のブリ、旬だけあって、素晴らしく脂が乗った身は、何とも言えないまろやかさを、口の中一杯に満たします。
こちらもまた、蕩けるような滑らかな食感で魅了します!
脂の乗りでは、ブリと引けを取らない大トロは、王道の旨味に唸らされました。
柔らかな身の美味しさを、ブリ共々、大いに堪能することができました^^

ちょっと変わったところで、ゲンゲの唐揚げ。
ゲンゲは、水深200mよりも深い所に生息する深海魚で、全身がゼラチン質に覆われていて、かつては底曳き網を引き上げる際にそのゼラチン質が網に掛かり、他の魚を傷つけることで猟師に嫌われてきた雑魚で、「下の下(げのげ)」と呼ばれ、「ゲンゲ」の名は、そこから訛ったものだとか。
地元漁師の家庭で料理される程度でしかなかったこの魚を、こちらの万両さんが最初に、広く一般に普及させたとのこと。
その代表的なメニューが、この唐揚げ。
カラッと揚がったゲンゲの身は、香ばしい芳香で、表面はサクッと、中はフンワリとした優しい食感♪
塩味が良くマッチしていて、酒の肴にピッタリでした!
ゲンゲは、水分が多くて足が早く、すぐに生臭くなってしまうため、地元でしか味わうことができない「幻の魚」ということで、今日では、富山湾の蜃気楼にかけて「幻魚」の字を付けられて、「げんげ」と読まれています。

ゲンゲの唐揚げに舌鼓を打ちつつ、続々と揚がる握りも、休むことなく頬張ります!
ズワイガニと生ダコです。
ズワイガニは、繊細で上品な旨味を、しっかりと味わいます。
生ダコのすっきりした美味しさにも、頬が緩みっ放しでしたw

生ダコを、ズームアップ。
見るからに新鮮な、身の白さの眩しいこと!
美しいだけではなく、しっかりと歯応えを楽しむことができる、身の締まり方にも感動しながら、その味覚を堪能しました。

アナゴです。
ふっくらと、ボリュームたっぷりな蒲焼きは、ソフトな口当たり。
甘辛なタレとの釣り合いが絶妙な、淡泊な風味が美味しかったです。

白エビとバイ貝。
白エビは、「富山湾の宝石」との二つ名に相応しく、その艶やかな姿に、瞬時にして悩殺されましたw
もちろんお味も、濃厚でありながらすっきりとした独特の美味しさ♪
シャリに載ったたっぷりのネタを、心ゆくまで味わい倒します。
白エビがソフトな食感なら、バイ貝はその対極をいくコリコリ感溢れる美味しさ。
滲み出てくる旨味を、ジックリと噛み締めます。

サバもいただきます。
サバ好きには堪らない香り高さに、たちまちにしてメロメロとなりましたw
しっかりとした風味の大きなネタに、食べ応えも大満足!
サバの握りも、水揚げのある港町ならではの味覚ですよね^^

ウニの軍艦巻。
たっぷり詰まっていました!
上品な甘味に、これまた蕩ける悦楽感を味わい、香しい香りに、美味が一層引き立ちます。
これで、お任せはひととおり終了です。

…美食は、満腹感も麻痺させるのでしょうか…握りとは系統の違うものを、注文してしまいました。。。
手元にコンロがセットされ、炊きあげることしばし…。

ハマグリの酒蒸しです~♪
貝をここまで貪る機会も、このところご無沙汰であっただけに、炊きあがった湯気の芳香に、たちまち食欲が刺激されましたw
酒蒸しは、本当に香りが素晴らしいですね!
少しピリ辛な味付けもまた、ハマグリの旨味と良くマッチして、面白いまでに食が進みました。

もう少しいけそうだったので、追加で握っていただきました^^
ブリとヒラメ。
脂が乗ったブリの身の、芸術的なまでの美しさには、本当に惚れ惚れしてしまいます。
すっきりとしたヒラメの透明感にも、魅せられますね。

ズワイガニ。
ズワイガニも旬を迎えて、磨きのかかった美味しさは、正に絶品!
大きなネタにも、幸せを覚えます。

〆は、白エビで。
この、瑞々しい美しさ…いつまでも見つめていたいw
口中に広がる上品な滋味を、しっかりと脳裏に刻み付けて、豪勢な美味の夕べは、これにてピリオド。
「握り15貫+ゲンゲの唐揚げ+ハマグリの酒蒸し」という、夢のように素敵な、魚津にての夕べのひとときでした。
北陸新幹線からのアクセスには少々難のある魚津ですが、そのことが却って過度に観光化されずに物価も急騰せず(魚津的には複雑でしょうけれど…)、落ちついた佇まいに寛いで、リーズナブルに富山湾の味覚を、「魚津」の名に恥じず楽しむことができる、「知る人ぞ知る」街であると思います。
富山にも程近く(電車で30分以内)、黒部や立山等の周遊の基地としても便利な立地で、何より海の幸の美食が恣ときては、魅せられずにはいられませんw
魚津再訪を誓って、ホテルへの帰途に就きました。
<長野・富山へ 美味しい年の瀬 列車旅-06>>
もう、素晴らしいとしか言えません。
白エビ、先日京都市内で食べたのとまったく違います・・・。やっぱり富山まで行って食べないとだめなのでしょうね。
魚津ってどの辺?と調べましたら金沢よりも上なんですね。いつか行ってお寿司が嫌いになるくらい食べてみたいです☆
魚津駅近くの市街地にも、お鮨屋さんが複数あって、正直どの店にしようか、迷っていました。
本当に、白エビの美しさと美味しさは、富山ならでは。
流通技術が進歩しても、処理の技術や雰囲気も込みで、産地でいただくのが一番美味しく感じられるのかもしれませんね。
魚津は、関西からは富山のもう少し先(東)にあり、北陸新幹線の駅もありませんが、黒部方面への基地にもできる位置ですし、何より食費がリーズナブルで、落ち着いて快適に滞在できる、素敵な街です。
富山へもそれ程遠くはないので、宿泊するには、穴場かもしれません。
先日パリで寿司ロワイヤルなんていう凄い名前のお寿司をいただきましたが、内容はかなりお粗末。
一応握っているのは日本人だったけれど、あんなものを寿司なんて呼んではいけませんね。
いつか冬の富山でお寿司を鱈腹食べてみたい。
今から富山お寿司貯金をしないと!
パリのお店のサイトをググってみましたが、どの辺が「ロワイヤル」なのかが、謎ですね。。。
かつて挫折しましたが、日本肝いりの和食格付け(「寿司ポリス」と揶揄されましたが)は、やはり必要かもしれません。
富山の冬は、魚好きには最高の季節!鮨店も多く競争も激しそうなので、すし職人さんのレベルも高いのでしょう。
今回訪れた魚津の他、新湊や高岡等富山周辺の街も、狙い目ですよ^^
富山お寿司貯金、満足の「高利回り」確実ですねw