
親不知から更に西の富山県方面へと、レンタカーを走らせます。
<<北を目指す旅-06>
富山県との県境近くの道の駅にて、ひと休み。
日本海が目の前に広がる、道の駅からの眺めを楽しみました。
道の駅と日本海との間にはレールが走っていて、目の前を列車が駆け抜けていくのを待ちますが、通過時刻となっても、列車はやって来ません。
道の駅でしばらく過ごした後、糸魚川へと踵を返し、その途中の、新潟県最西端に位置する無人駅に立ち寄ってみました。
その駅で、列車が走ってこなかった理由が、判明しました。

国道8号線にあった、親不知(おやしらず)の絶景を堪能することができる、「天険断崖黎明」の展望台(親不知記念広場)から、西の富山県の方向へ、車で10分弱…「道の駅 越後市振の関」へ到着しました。
この道の駅には、土産物店や食事処が入居する建物に隣接して、道路情報等を提供している棟もあり、その2階が、親不知の道路や災害に関する写真の展示室となっていました。
連休中の午後にもかかわらず、訪れる人も疎らなこの展示室、海側の外へ出ることができるようです。

外へと出てみると、そこは小さなベランダとなっていました。
目の前すぐの所を線路が東西に走り、その線路の向こうは、もう日本海の海原がいっぱいに広がっています!
この線路は、平成27年(2015年)3月の北陸新幹線金沢延伸を機に、JR西日本から経営分離された北陸本線の区間のうち、富山県内の区間を受け持つこととなった第三セクターの、あいの風とやま鉄道の最も東に位置している区間となっています。
時刻は、15時を少々回った頃…。
時刻表を検索したところ、あと数分位待てば、西(画像左側)の方から列車が走ってくるはず。
…と、10分待っても、列車がやってくる気配すらありません。
糸魚川でレンタカーを返却する時刻が、16時30分…あまり粘っていられる余裕が、もう残っていません。
諦めて、糸魚川へと引き返すことに。

「道の駅 越後市振の関」から東へ行くとすぐ、国道8号線沿いに、あいの風とやま鉄道と、えちごトキめき鉄道(あいの風とやま鉄道と同じ経緯で設立された、新潟県内の第三セクターです)との境界駅である、市振(いちぶり)駅があります。
市振駅の所在地は新潟県糸魚川市で、この駅はえちごトキめき鉄道の管理となっています。
市振駅は、無人駅。
私が訪れた時、駅に人の姿はありませんでした。
出入口の扉を開けて入った駅舎の中は、ガランとした佇まいでしたが、綺麗に清掃が行き届いていて、清々しい雰囲気に包まれていました。
市振駅の開業は、大正元年(1912年)。
今年(平成28年(2016年))で、開業104周年となるのですね。

ホームへと出る扉の脇に張り付けてあった、列車運休の通知。
この日の北陸地方一帯の天候は強風が予報されていて、前日からJR西日本はじめ、北陸地方の鉄道各線の運休が見込まれていたことを、思い出しました。
14時~15時以降の便が、運休となった模様。
道の駅でいくら待っていても、列車が来なかったわけです…残念!
列車は来ませんが、せっかく立ち寄った、風情のある無人駅。
少し構内を、ブラつかせてもらいます。

ホームへの扉を開けると、庇の内側から、「駅の主?」がお出迎え。
カメラを向けても、じっと動かずにいてくれました♪
クリクリとした、つぶらな瞳がカワイイ~^^

駅から東の、親不知・糸魚川方面への眺め。
行く手には、親不知を擁する巨大な山塊が立ちはだかります!
市振を出発すると、レールはすぐにトンネルへと進入、親不知海岸はトンネルで走り抜けます。
親不知海岸で坑内を抜けた煉瓦の親不知隧道を含む北陸本線の旧線(昭和40年(1965年)に廃線)は、このトンネル手前で左方向へ進み、日本海沿いを走っていました。
駅舎とホームとは、構内踏切で連絡しています。

今度は西の、富山方面への眺め。
長いホームが、印象的です。
西隣の駅は、越中宮崎。
「越中」と付く駅名のとおり、富山県となるので、市振が新潟県最西端の駅となります。

駅を管理する、えちごトキめき鉄道の駅名標。
日本海の波をイメージしていることが窺える意匠ですね。
えちごトキめき鉄道がJR西日本から移管を受けた北陸本線の区間(市振~糸魚川~直江津)は、「日本海ひすいライン」と名付けられました。

ホームの北側には、防風のための柵が立ち、その向こう側は、もう日本海です!
ホームに居ながら、海を眺める…何とも贅沢な風景を満喫することができる、素敵な駅です。
冬の強風などで日本海が荒れた時には、波飛沫がホームにまで飛んできそうですね;

ホームと駅舎とを結ぶ、構内踏切。
この日はもう、この遮断機が動くことはありません。
突然役目がなくなって、手持無沙汰な感じ…。

駅舎へ戻り、駅舎から再び駅前へ。
線路脇には、古い煉瓦造りのランプ小屋が、ポツンと建っていました。
ランプ小屋は、列車や駅施設に使用する照明具やその燃料等を保管するために、主として明治時代に数多く建てられました。
大正時代となると、灯油ランプから電灯へと、照明の主流が変わったこと等によりランプ小屋の必要性が低下、その後多くが駅の改修等により取り壊されて、現存するものは数少なくなってしまいました。
ここ市振のランプ小屋は、現存するランプ小屋の1つ。
質実なイメージを感じさせる幾何学模様を見せる煉瓦積みですが、窓周りや屋根と壁面との境目の装飾的な積み方が、渋いアクセントとなっているのが、魅力的♪
屋根瓦は、新しく葺き替えた感じですが、小粋で素敵なランプ小屋です。

列車が来ないことが分かって眺めてみると、通常とは異なる哀愁を帯びた感傷を呼び起こされます。
強風の大荒れという天気予報にもかかわらず、一向に強風の兆しなど欠片もない穏やかで明るい午後の情景の中、一向に列車の来ない光景の違和感は、印象的とすら感じられる程でした!
静かでありながら情感深い雰囲気に浸っていたら、時刻は16時に迫りつつありました。
これまで立ち寄った親不知のスポットを逆方向に通り過ぎながら、レンタカーで糸魚川までラストスパート。
返却時間であった16時30分ジャストに、レンタカー会社のオフィスにて、キーを返却しました!

距離にして約45kmの、国道8号線をほぼ往復の行程で、ガソリンはほとんど消費しなかった模様。
今日びの車の燃費、恐るべし…!!
もちろん満タン返しで、ガソリンはまだ満タンのレベルでしたが、レンタカーを借りる時に、返却時には満タン証明の提出を求められていたので、「まだ満タン」と伝えればよかったのかもしれませんが、復路で一応給油することにしました。
「ほとんど入らないと思います」と、一応伝えて…一瞬で給油完了www
給油量0.76リットルの97円…原付以下ですねwwwwww
ガソリンスタンドさん、本当にごめんなさい(^^;)
リッター単価に及ばない給油にもかかわらず、嫌な顔一つ見せずに対応してくださり、ありがとうございました!!
最後の最後まで思い出深くなった、糸魚川から親不知を訪れた、レンタカープチ旅でした。
<北を目指す旅-08>>
<<北を目指す旅-06>
富山県との県境近くの道の駅にて、ひと休み。
日本海が目の前に広がる、道の駅からの眺めを楽しみました。
道の駅と日本海との間にはレールが走っていて、目の前を列車が駆け抜けていくのを待ちますが、通過時刻となっても、列車はやって来ません。
道の駅でしばらく過ごした後、糸魚川へと踵を返し、その途中の、新潟県最西端に位置する無人駅に立ち寄ってみました。
その駅で、列車が走ってこなかった理由が、判明しました。
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国道8号線にあった、親不知(おやしらず)の絶景を堪能することができる、「天険断崖黎明」の展望台(親不知記念広場)から、西の富山県の方向へ、車で10分弱…「道の駅 越後市振の関」へ到着しました。
この道の駅には、土産物店や食事処が入居する建物に隣接して、道路情報等を提供している棟もあり、その2階が、親不知の道路や災害に関する写真の展示室となっていました。
連休中の午後にもかかわらず、訪れる人も疎らなこの展示室、海側の外へ出ることができるようです。

外へと出てみると、そこは小さなベランダとなっていました。
目の前すぐの所を線路が東西に走り、その線路の向こうは、もう日本海の海原がいっぱいに広がっています!
この線路は、平成27年(2015年)3月の北陸新幹線金沢延伸を機に、JR西日本から経営分離された北陸本線の区間のうち、富山県内の区間を受け持つこととなった第三セクターの、あいの風とやま鉄道の最も東に位置している区間となっています。
時刻は、15時を少々回った頃…。
時刻表を検索したところ、あと数分位待てば、西(画像左側)の方から列車が走ってくるはず。
…と、10分待っても、列車がやってくる気配すらありません。
糸魚川でレンタカーを返却する時刻が、16時30分…あまり粘っていられる余裕が、もう残っていません。
諦めて、糸魚川へと引き返すことに。

「道の駅 越後市振の関」から東へ行くとすぐ、国道8号線沿いに、あいの風とやま鉄道と、えちごトキめき鉄道(あいの風とやま鉄道と同じ経緯で設立された、新潟県内の第三セクターです)との境界駅である、市振(いちぶり)駅があります。
市振駅の所在地は新潟県糸魚川市で、この駅はえちごトキめき鉄道の管理となっています。
市振駅は、無人駅。
私が訪れた時、駅に人の姿はありませんでした。
出入口の扉を開けて入った駅舎の中は、ガランとした佇まいでしたが、綺麗に清掃が行き届いていて、清々しい雰囲気に包まれていました。
市振駅の開業は、大正元年(1912年)。
今年(平成28年(2016年))で、開業104周年となるのですね。

ホームへと出る扉の脇に張り付けてあった、列車運休の通知。
この日の北陸地方一帯の天候は強風が予報されていて、前日からJR西日本はじめ、北陸地方の鉄道各線の運休が見込まれていたことを、思い出しました。
14時~15時以降の便が、運休となった模様。
道の駅でいくら待っていても、列車が来なかったわけです…残念!
列車は来ませんが、せっかく立ち寄った、風情のある無人駅。
少し構内を、ブラつかせてもらいます。

ホームへの扉を開けると、庇の内側から、「駅の主?」がお出迎え。
カメラを向けても、じっと動かずにいてくれました♪
クリクリとした、つぶらな瞳がカワイイ~^^

駅から東の、親不知・糸魚川方面への眺め。
行く手には、親不知を擁する巨大な山塊が立ちはだかります!
市振を出発すると、レールはすぐにトンネルへと進入、親不知海岸はトンネルで走り抜けます。
親不知海岸で坑内を抜けた煉瓦の親不知隧道を含む北陸本線の旧線(昭和40年(1965年)に廃線)は、このトンネル手前で左方向へ進み、日本海沿いを走っていました。
駅舎とホームとは、構内踏切で連絡しています。

今度は西の、富山方面への眺め。
長いホームが、印象的です。
西隣の駅は、越中宮崎。
「越中」と付く駅名のとおり、富山県となるので、市振が新潟県最西端の駅となります。

駅を管理する、えちごトキめき鉄道の駅名標。
日本海の波をイメージしていることが窺える意匠ですね。
えちごトキめき鉄道がJR西日本から移管を受けた北陸本線の区間(市振~糸魚川~直江津)は、「日本海ひすいライン」と名付けられました。

ホームの北側には、防風のための柵が立ち、その向こう側は、もう日本海です!
ホームに居ながら、海を眺める…何とも贅沢な風景を満喫することができる、素敵な駅です。
冬の強風などで日本海が荒れた時には、波飛沫がホームにまで飛んできそうですね;

ホームと駅舎とを結ぶ、構内踏切。
この日はもう、この遮断機が動くことはありません。
突然役目がなくなって、手持無沙汰な感じ…。

駅舎へ戻り、駅舎から再び駅前へ。
線路脇には、古い煉瓦造りのランプ小屋が、ポツンと建っていました。
ランプ小屋は、列車や駅施設に使用する照明具やその燃料等を保管するために、主として明治時代に数多く建てられました。
大正時代となると、灯油ランプから電灯へと、照明の主流が変わったこと等によりランプ小屋の必要性が低下、その後多くが駅の改修等により取り壊されて、現存するものは数少なくなってしまいました。
ここ市振のランプ小屋は、現存するランプ小屋の1つ。
質実なイメージを感じさせる幾何学模様を見せる煉瓦積みですが、窓周りや屋根と壁面との境目の装飾的な積み方が、渋いアクセントとなっているのが、魅力的♪
屋根瓦は、新しく葺き替えた感じですが、小粋で素敵なランプ小屋です。

列車が来ないことが分かって眺めてみると、通常とは異なる哀愁を帯びた感傷を呼び起こされます。
強風の大荒れという天気予報にもかかわらず、一向に強風の兆しなど欠片もない穏やかで明るい午後の情景の中、一向に列車の来ない光景の違和感は、印象的とすら感じられる程でした!
静かでありながら情感深い雰囲気に浸っていたら、時刻は16時に迫りつつありました。
これまで立ち寄った親不知のスポットを逆方向に通り過ぎながら、レンタカーで糸魚川までラストスパート。
返却時間であった16時30分ジャストに、レンタカー会社のオフィスにて、キーを返却しました!
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _

距離にして約45kmの、国道8号線をほぼ往復の行程で、ガソリンはほとんど消費しなかった模様。
今日びの車の燃費、恐るべし…!!
もちろん満タン返しで、ガソリンはまだ満タンのレベルでしたが、レンタカーを借りる時に、返却時には満タン証明の提出を求められていたので、「まだ満タン」と伝えればよかったのかもしれませんが、復路で一応給油することにしました。
「ほとんど入らないと思います」と、一応伝えて…一瞬で給油完了www
給油量0.76リットルの97円…原付以下ですねwwwwww
ガソリンスタンドさん、本当にごめんなさい(^^;)
リッター単価に及ばない給油にもかかわらず、嫌な顔一つ見せずに対応してくださり、ありがとうございました!!
最後の最後まで思い出深くなった、糸魚川から親不知を訪れた、レンタカープチ旅でした。
<北を目指す旅-08>>
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