時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

北を目指す旅-08~糸魚川の街の雁木

2016-06-02 18:31:47 | 中部/日本
 レンタカーを返却した後、少しだけ糸魚川の街を歩いてみました。

 <<北を目指す旅-07>

 古い家並みの立ち並ぶ街中の通りには、雪国のアーケードともいえそうな、雁木が健在。
 木造の古い家々が醸し出す、落ち着いた風情を感じながら、雁木の歩道を散策しました。

 <雁木造>


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 糸魚川駅北側の日本海口を出ると、糸魚川の街の中心部が広がります。
 雪避けのために、歩道を覆うように家の軒を延ばした、雁木(がんぎ)と呼ばれる構造の残る通りがありました。
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 新潟県の上越地方は、日本はもとより世界でも指折りの豪雪地帯。
 しっかりとした造りを感じさせる雁木に、その厳しい冬を思い起こさせられます。

 こうして雁木の歩道を覗き込んでいると、何やら謎めいた迷路の奥へと、誘われているような気もしてきますw

 赤い地の、「たばこ」とあるトタン板も、レトロ感を醸し出していますね。



 雁木の歩道を、通りの反対側から眺めてみました。
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 各家屋の軒を延ばして歩道を覆う、雁木造の構造が分かります。
 通りの先の方まで、思った以上に長く続いていますね!

 各戸が各々の軒を延ばしているので、雁木の高さや造作が、微妙に異なっているのですね。
 古い家並みの中で浮いているような銀行の建屋も、雁木は柱など元からあったものを利用しているように見えます。



 古風な意匠の照明を灯して、暗くなってもレトロ感を、ムードタップリに盛り上げてくれそうですね。
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 因みに、レンタカーで親不知方面から糸魚川駅へ到着する直前、この通りを走行していました。
 その時には、流石にこの雁木に気付くこともなく(気付いたとしても、脇見になりますし;)、通り過ぎていましたが…。



 古い市街地には、趣のある建物も残っています。

 格式のある老舗…といった風の、つい引き込まれてしまいそうになる素敵な雰囲気を纏った、立派な建物。
 「旅館 平安堂」とある額が掲げられていたので、今でも泊めてもらえるのでしょうか。

 この記事作成中に、ネットであれこれあたってみたところ、こちらのブログの記事に、この旅館の今が分かりやすく綴られていました。
 あの北大路魯山人はじめ、著名人が宿泊してきた旅館なのですね。



 この通りにあるお店の看板も、雁木に合わせた、凝ったものとなっています^^
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 …何屋さんなのでしょう…?
 描かれていた、狛狐?(お稲荷さん…??)の絵が可愛らしくて、しばし凝視w

 この雁木に吊るされた看板、他のお店も、意匠を凝らした看板を掲げているようでした。

 それにしても、この雁木の下にいると、ホッとするような安心感を覚えます。
 木の質感も、抑え目な色調にもかかわらず、閉鎖的に感じない理由なのかなぁ、と思いました。

 是非また時間をとって、ゆっくり巡り歩いてみたい、糸魚川の古い町並みでした。
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 今回は、糸魚川でのんびり歩き回る余裕がなく、再び糸魚川駅前へ。

 糸魚川駅へと突き当たる目抜き通り(ヒスイロード)には、勾玉のオブジェが。
 何故に、勾玉…?



 …と、糸魚川駅前の交差点の傍らに、その理由を語るようなモニュメント。

 モニュメントの主は、奴奈川姫(ぬなかわひめ/沼河比売)。
 糸魚川に伝承が残る、神様です。
 糸魚川で産するヒスイとの関わりも、万葉集で詠まれています。

 奴奈川姫の隣には、大きなヒスイの石が、デンと鎮座。
 「ヒスイの街」糸魚川を、アピールしていました。



 移動時の宿は、利便性を最優先、ということで、糸魚川駅前すぐのビジネスホテル、「ホテルジオパーク」へ投宿。
 綺麗でシンプルなインテリアのシングルルームは、一人で快適に過ごすには充分なスペースで、ゆっくり休めそうです♪

 お腹も空いてきたので、部屋に荷物を置き、食事処を求めて再び、糸魚川の街へと出掛けました。

 <北を目指す旅-09>>



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