
親不知海岸の波打ち際から、レンタカーを駐めた国道8号線沿いの駐車場まで戻るべく、高低差にして約70m程の遊歩道の急勾配を上りに掛かります。
<<北を目指す旅-05>
北アルプスへの登山・縦走のルートの起点部でもある遊歩道は、海岸を離れるとすぐにグングン高度を稼ぎ、海辺とは思えない山中の風景の中へ。
整備されたもの、放置されたものの、対照的な姿を見せている、2つのトンネル遺構にも別れの挨拶を送って、断崖上に位置する駐車場を目指しました。
駐車場からレンタカーで糸魚川方向へ少しだけ(1km弱)戻り、先程歩いた、親不知コミュニティロードの辺りを一望することができるビュースポットで、天険親不知の絶景を堪能しました。

親不知の浜辺を辞去します。
遊歩道の階段を少し上がったところで振り返り、名残を惜しみました。
狭い海岸と、広々とした日本海の海原の、対照的な眺めがとても印象的で、いつまでも眺め続けていたい風景です。
親不知隧道の坑口の前まで、戻ってきました。
遊歩道とは沢を挟んで親不知隧道の東隣に、荒れるに任せた風情で佇む、風浪隧道の坑口です。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
坑口手前のシェルターは、鉄骨も錆付いて大部分が朽ち、昭和40年(1965年)まではレールが敷かれていた北陸本線の旧線跡には土砂が流入、坑口を半ば塞いでいます。
親不知隧道と同様、坑口の縁を煉瓦で綺麗に縁取った様子が今なお窺えるだけに、その荒廃ぶりが一層際立って感じられました。
こちらは、遊歩道に面して坑口を開いている、親不知隧道。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
丁寧に積み上げられた、美しい模様を描く煉瓦の坑口にも別れを告げて、駐車場への遊歩道の小径を進みます。

駐車場までは、まだまだ道半ば以上;
親不知隧道坑口から先は、階段ではなく、地の道となりました。
水平の距離よりも、垂直の高低差がものをいう、全くの山道然となった遊歩道です。
駐車場があるのは、ちょうど眼前で屏風のように立ちはだかる斜面(崖?)の頂の高さの所です。
…折れそうになる心を叱咤しつつ、前進(^^;)
遊歩道を上っていくと、風浪隧道の坑口前のシェルターを見下ろすことのできるポイントがありました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
辛うじて残っている、上部の覆いの上にも、大きな落石が幾つか…;;
覆いがめり込んでいるように壊れている箇所も、見受けられますね><
覆いを支えている鉄骨の華奢なことが、ここから望むと、一目瞭然です。

更に高度を稼いで進み、崖を覆っている木立の茂みの間から、先程まで立っていた親不知海岸を、眼下に一望。
高さにして、50m位はあるでしょうか…?
遊歩道の縁から、浜辺まで一気に切れ落ちている、急峻な地形であるのは、この場所も同じです。
ドキドキしながら、下の眺めを覗き込んでいました。

親不知海岸と駐車場とを結んでいるこの遊歩道は、「栂海新道(つがみしんどう)」と呼ばれている、北アルプスでも最北部を縦走するルートの一部となっています。
海抜0mの親不知海岸を起点として、国道8号線を越えて北アルプスへと踏み込み、海抜2,418mの朝日岳へと至る、距離にして30km弱の本格的縦走路とのこと。
栂海神道は駐車場へと至った後、国道8号線を山側へと渡り、急斜面の茂みの中へと分け入っていきます。
もちろん、このルートを利用しての、北アルプス縦走には高いレベルの練度が必要であり、経験値ゼロで丸腰のド素人が興味本位で乗り込んでいけるものではありません。
私の栂海新道往きは、駐めておいたレンタカーの相棒が待つ、駐車場までで終了です。

かつて、親不知の波打ち際を行き来した旅人の装束でしょうか…。
親子連れのようなオブジェが、駐車場の傍らにありました。
親子といえども、互いを思い遣る余裕もない程の難所とされた親不知に相応しいオブジェですね。
駐車場で小休止の後、レンタカーで駐車場を出発しました。

駐車場から国道8号線を東へ約1km、糸魚川方向へと戻ってすぐの所にも、天険親不知を一望することができる、展望スポットが設けられてありました。
「青海八景 天険断崖黎明」との木製のポール(撮影していません;)が立つ、親不知記念広場です。
つい先程まで、自分が訪れていた天下の険・親不知を、今度は遠望してみようと思います♪

親不知コミュニティロードや親不知隧道(トンネル)、そして、親不知を訪れる前に昼食を摂った「道の駅 親不知ピアパーク」の位置関係が、一目で分かりますね!
赤い破線が親不知コミュニティロード、その左には緑の破線で海岸から駐車場(国道8号線)まで上った栂海新道の起点部が表示されています。
緑の破線が海岸へ到達した地点(=親不知海岸)に、「栂海新道起点」の表記もありました。
親不知記念広場から、天険親不知を遠望。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
親不知コミュニティロードの、展望台の東屋(東屋からこちらへ向けての展望はこちら)が見えていますね。
…その足下の地形が、とんでもなく断崖;;
展望台にいる時には見えなくて、良かった…!!
正面手前の斜面に生える木立越しに、先程過ごしていた小さな浜辺が、僅かながら見えていました(木立越しに白っぽく見えている部分、白波も立っています)。
日本海の雄大な広がりと、ほぼ直角に切り立つ親不知の断崖とを、一望の下にする絶景。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
このような厳しい自然環境の中を命懸けで踏破し、また新たな道を切り拓いてきた、先人の勇気と叡智に改めて敬意を抱きます。
日本アルプス(北アルプス)が突然尽きて海へと没しているようにも見える、ダイナミックな親不知の風景。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
「日本の屋根」とも呼ばれている日本アルプスの終焉若しくは始まりの地である、ここ親不知も、ある意味「日本の果て」ということができるのではないでしょうか。
様々な思いを掻き立ててくれる、荒々しくも秀麗な、親不知の眺めでした。
<北を目指す旅-07>>
<<北を目指す旅-05>
北アルプスへの登山・縦走のルートの起点部でもある遊歩道は、海岸を離れるとすぐにグングン高度を稼ぎ、海辺とは思えない山中の風景の中へ。
整備されたもの、放置されたものの、対照的な姿を見せている、2つのトンネル遺構にも別れの挨拶を送って、断崖上に位置する駐車場を目指しました。
駐車場からレンタカーで糸魚川方向へ少しだけ(1km弱)戻り、先程歩いた、親不知コミュニティロードの辺りを一望することができるビュースポットで、天険親不知の絶景を堪能しました。
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親不知の浜辺を辞去します。
遊歩道の階段を少し上がったところで振り返り、名残を惜しみました。
狭い海岸と、広々とした日本海の海原の、対照的な眺めがとても印象的で、いつまでも眺め続けていたい風景です。
親不知隧道の坑口の前まで、戻ってきました。
遊歩道とは沢を挟んで親不知隧道の東隣に、荒れるに任せた風情で佇む、風浪隧道の坑口です。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
坑口手前のシェルターは、鉄骨も錆付いて大部分が朽ち、昭和40年(1965年)まではレールが敷かれていた北陸本線の旧線跡には土砂が流入、坑口を半ば塞いでいます。
親不知隧道と同様、坑口の縁を煉瓦で綺麗に縁取った様子が今なお窺えるだけに、その荒廃ぶりが一層際立って感じられました。
こちらは、遊歩道に面して坑口を開いている、親不知隧道。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
丁寧に積み上げられた、美しい模様を描く煉瓦の坑口にも別れを告げて、駐車場への遊歩道の小径を進みます。

駐車場までは、まだまだ道半ば以上;
親不知隧道坑口から先は、階段ではなく、地の道となりました。
水平の距離よりも、垂直の高低差がものをいう、全くの山道然となった遊歩道です。
駐車場があるのは、ちょうど眼前で屏風のように立ちはだかる斜面(崖?)の頂の高さの所です。
…折れそうになる心を叱咤しつつ、前進(^^;)
遊歩道を上っていくと、風浪隧道の坑口前のシェルターを見下ろすことのできるポイントがありました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
辛うじて残っている、上部の覆いの上にも、大きな落石が幾つか…;;
覆いがめり込んでいるように壊れている箇所も、見受けられますね><
覆いを支えている鉄骨の華奢なことが、ここから望むと、一目瞭然です。

更に高度を稼いで進み、崖を覆っている木立の茂みの間から、先程まで立っていた親不知海岸を、眼下に一望。
高さにして、50m位はあるでしょうか…?
遊歩道の縁から、浜辺まで一気に切れ落ちている、急峻な地形であるのは、この場所も同じです。
ドキドキしながら、下の眺めを覗き込んでいました。

親不知海岸と駐車場とを結んでいるこの遊歩道は、「栂海新道(つがみしんどう)」と呼ばれている、北アルプスでも最北部を縦走するルートの一部となっています。
海抜0mの親不知海岸を起点として、国道8号線を越えて北アルプスへと踏み込み、海抜2,418mの朝日岳へと至る、距離にして30km弱の本格的縦走路とのこと。
栂海神道は駐車場へと至った後、国道8号線を山側へと渡り、急斜面の茂みの中へと分け入っていきます。
もちろん、このルートを利用しての、北アルプス縦走には高いレベルの練度が必要であり、経験値ゼロで丸腰のド素人が興味本位で乗り込んでいけるものではありません。
私の栂海新道往きは、駐めておいたレンタカーの相棒が待つ、駐車場までで終了です。

かつて、親不知の波打ち際を行き来した旅人の装束でしょうか…。
親子連れのようなオブジェが、駐車場の傍らにありました。
親子といえども、互いを思い遣る余裕もない程の難所とされた親不知に相応しいオブジェですね。
駐車場で小休止の後、レンタカーで駐車場を出発しました。
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駐車場から国道8号線を東へ約1km、糸魚川方向へと戻ってすぐの所にも、天険親不知を一望することができる、展望スポットが設けられてありました。
「青海八景 天険断崖黎明」との木製のポール(撮影していません;)が立つ、親不知記念広場です。
つい先程まで、自分が訪れていた天下の険・親不知を、今度は遠望してみようと思います♪

親不知コミュニティロードや親不知隧道(トンネル)、そして、親不知を訪れる前に昼食を摂った「道の駅 親不知ピアパーク」の位置関係が、一目で分かりますね!
赤い破線が親不知コミュニティロード、その左には緑の破線で海岸から駐車場(国道8号線)まで上った栂海新道の起点部が表示されています。
緑の破線が海岸へ到達した地点(=親不知海岸)に、「栂海新道起点」の表記もありました。
親不知記念広場から、天険親不知を遠望。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
親不知コミュニティロードの、展望台の東屋(東屋からこちらへ向けての展望はこちら)が見えていますね。
…その足下の地形が、とんでもなく断崖;;
展望台にいる時には見えなくて、良かった…!!
正面手前の斜面に生える木立越しに、先程過ごしていた小さな浜辺が、僅かながら見えていました(木立越しに白っぽく見えている部分、白波も立っています)。
日本海の雄大な広がりと、ほぼ直角に切り立つ親不知の断崖とを、一望の下にする絶景。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
このような厳しい自然環境の中を命懸けで踏破し、また新たな道を切り拓いてきた、先人の勇気と叡智に改めて敬意を抱きます。
日本アルプス(北アルプス)が突然尽きて海へと没しているようにも見える、ダイナミックな親不知の風景。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
「日本の屋根」とも呼ばれている日本アルプスの終焉若しくは始まりの地である、ここ親不知も、ある意味「日本の果て」ということができるのではないでしょうか。
様々な思いを掻き立ててくれる、荒々しくも秀麗な、親不知の眺めでした。
<北を目指す旅-07>>
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