京都・衣笠にある等持院の回遊式庭園を、色付き始めたモミジに秋の風情を感じながら、散策しました。
京都市街の紅葉は、大体11月半ば位に色付きが本格化、11月下旬頃に見頃を迎える、というのが例年ですが、今年(平成27年/2015年)は、少々そのペースが早いのかなぁ、と感じます。
モミジで見所とされる、市内各所の有名寺院でも、11月上旬から既に色付き始めて、ライトアップの試験点灯も済ませているとか。
等持院でも、庭園に植えられているモミジの一部が紅く染まり、まだ色付いていない緑のモミジと、その色彩を混ぜ合わせた美しさの妙を楽しませてくれました^^
等持院の参詣を済ませた後は、衣笠山の麓にあるバス停から、帰路に就きました。
等持院のすぐ北にある母校(敢えて名(ry)の構内を、遙か昔日に過ぎ去りし学生時代への郷愁に駆られながら、通り抜けました。
<等持院>
色付き始めた木が出始めた、等持院のモミジ。
等持院方丈の北側にある、回遊式庭園の東側、「心字池(しんじいけ)」の畔には、池の水辺を縁取るように、モミジが植えられています。
毎年書いているような気がしますが(^^;)、真っ赤に燃え上がるようなモミジももちろんいいですが、このように紅緑混じり合った色彩の美しさにも、見る度魅せられますね!
葉の一枚一枚が、既に緑から紅へのグラデーションとなっているという、巧まざる芸の細かさにも、ついつい引き込まれるように見とれてしまいます。
時期的には、まだ色付きはじめかなぁ、という感じで、紅葉の進み方は木によりまちまち。
このように、ほぼ色付いた木もあれば、まだまだ紅葉の兆しすら見せない木も、たくさんありました。
手入れをされているのでしょうが、マリモのようなススキの塊が、印象的な光景でした。
個人的にはやはり、緑から紅へと変化する様をリアルで見ているような錯覚に陥る、この色彩のグラデーションの風景が好きです。
マリモススキとのツーショットを狙いたかったのですが、ススキの穂を入れるのが精一杯でした。。。
…という訳で、そのグラデーションに主たる焦点を当てて、色々撮り続けてみました。
心字池に映る紅葉の様子にも、見入ってしまいます。
池の畔を優雅に巡る回遊路…その頭上が、ちょっとしたモミジのトンネル状になっていました。
紅葉しない、松の葉の緑との取り合わせで、色付いたモミジが一層引き立ちますね!
今回の等持院参詣で、最も印象に残った色彩美!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
上から流れ落ちるような緑の葉の筋で、本当に降り掛かってくるように迫るグラデーションが、見事!と言う他ありません!!
ここから見た、心字池の、深い色を湛えた眺めにも、思わず目を見張りました。
巧みなコントラストにも、感嘆の唸りを上げます。
このアングルもまた、外せませんw
光に透かされる紅、本当に美しい…!
モミジの葉、よく自然にこのような形になったものだと、つくづくそう思います。
松の葉との、美の共演。
モミジの枝の枝垂れるようなアングルも、味わい深いものです。
モミジの葉は、先端から紅くなっていくのですね。
…まぁ、考えてみれば、養分供給元から最も遠い末端から枯れてゆくのは、当然か…;
光に透き通る、個々の小さな葉の一枚一枚もまた、趣深いものですね。
心字池の水面に映る紅葉の鮮やかさからも、目が離せません。
心字池を一望してみました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
紅葉の観賞も訪れた目的の一つであったため、せっかくなので、既に紅く染まりつつあるモミジの多く見える場所からの風景も、撮っておくことに。
木立に囲まれた、閑静な様子を眺めていると、今日の等持院が住宅地に囲まれていることを、すっかり忘れてしまいます。
水面に浮かぶ枯れ葉にも、秋の深まりを感じますね。
今度は、逆さ紅葉を、少しだけクローズアップ。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
池を庭園に配するのは、こうした逆さの光景の映り込みを鑑賞する目的もあったのでしょう。
鏡のような水面に静かに映る紅葉…グラデーションも忠実に再現してくれます。
方丈や霊光殿も、もちろん望むことができます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
等持院の庭園ですから、お堂との取り合わせも、実にしっくりと優美に融合します。
この、落ち着いた風情に、訪れる人々は癒やされ、安らぐのでしょうね。
等持院のモミジも、翌週位には見頃を迎えそうに感じられる、色付き具合です。
周囲にまだ緑の葉を残しながらも、鮮やかな紅に染まった一本が、その存在を池の畔でアピール。
ここでも、色彩の艶やかな移ろいを、心ゆくまで鑑賞。
庭園の中にひっそりと佇む、室町幕府の初代将軍である、足利尊氏の墓。
武将でも、このような素敵な庭園を墓所とするあたりが、京都の雅やかさであるように思えます。
前の記事でも記しましたが、等持院は、足利将軍家の菩提所でもあります。
京都市中にあって、こぢんまりとした境内で、周囲にも金閣寺や竜安寺、仁和寺といった有名寺院が目白押しな中、訪れる人もそれらの寺院程ではなく、落ち着いた心地で美しい庭園を巡り、足利歴代将軍の治めた室町時代へと思いをはせることができる等持院。
空前のブームで、近年益々多くの観光客でごった返す様相を呈してきている京都の街中にあって、心安らいで拝観することができる、穴場的なお寺です。
学生時代の頃からの、変わらぬ静けさを存分に堪能することができた、秋の等持院参詣でした。
等持院を辞して、東側の路地を北へ。
等持院の塀伝いに進む行く手には、母校の校舎が、屏風の様に立ちはだかるかの如く聳えています。
母校の屋上に頂上を覗かせているのが、衣笠山です。
この路地、学生時代は通ったものでした。
気分だけは当時へ、時を遡りつつ、歩を進めます♪
母校のキャンパスの外周も、落ちついた佇まいの雰囲気。
路上に散った落ち葉が、趣のある風情を醸し出します。
右に見えている塀の内側は、先程訪れていた等持院の庭園になります。
キャンパスへの門の一つ。
この門は、キャンパスへの門であると同時に、等持院の墓参道との出入口にもなっています。
この門を入って真っ直ぐ北へ行った突き当たりに、等持院の墓地があり(キャンパスの方が後から建設された)、その参道がキャンパス構内を縦断しているという、珍しい実態となっています。
では、私も、学生気分でw、足を踏み入れることにしましょう!
入ってすぐの、この校舎に通っていたのです。
懐かしいなぁ…(´-`)
土曜日ということもあってか、構内は学生の姿も疎ら。
ゆったりとした気分で、往時を思い返しながら進みます。
このキャンパスのシンボル的校舎も、健在!
キャンパスに植えられている木々もまた、色付いてきていますね。
この校舎の前に広がる、私も撮影するために立っていたこの広場、左右の施設共々、私の在学当時はグラウンドでした。
滋賀県の草津や大阪府の茨木にも新キャンパスができているし、時の経過と共に変化も遂げつつあります。
南から北へキャンパスを突っ切り、北の門から出た所です。
木立の右背後斜め上方に、衣笠山が聳えています。
衣笠山の麓には、母校のバイク置き場があり、ここがその出入口となっています。
ここも、よく利用していたものでした。
この道路伝いに西へ行くと、龍安寺、仁和寺へと至り、更に進むと、紅葉でも有名な高雄へと向かう国道162号線と交差し、広沢の池を経て嵯峨の地へ。
大覚寺や嵐山方面へと至ります。
反対方向には、金閣寺が控えており、名だたる観光スポットが目白押しの沿道となっているこの道は、衣笠山の別名「きぬかけの山」に倣って、「きぬかけの路」とも呼ばれています。
この背後すぐの所にあるバス停から市バスに乗車、衣笠を後にしました。
ホッと一息付けるような、隠れ家的静けさが魅力的な、衣笠の地。
安らぎを求めて、また折を見て訪れたいです。
「京都・衣笠探訪 2015秋」 了
京都市街の紅葉は、大体11月半ば位に色付きが本格化、11月下旬頃に見頃を迎える、というのが例年ですが、今年(平成27年/2015年)は、少々そのペースが早いのかなぁ、と感じます。
モミジで見所とされる、市内各所の有名寺院でも、11月上旬から既に色付き始めて、ライトアップの試験点灯も済ませているとか。
等持院でも、庭園に植えられているモミジの一部が紅く染まり、まだ色付いていない緑のモミジと、その色彩を混ぜ合わせた美しさの妙を楽しませてくれました^^
等持院の参詣を済ませた後は、衣笠山の麓にあるバス停から、帰路に就きました。
等持院のすぐ北にある母校(敢えて名(ry)の構内を、遙か昔日に過ぎ去りし学生時代への郷愁に駆られながら、通り抜けました。
<等持院>
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
色付き始めた木が出始めた、等持院のモミジ。
等持院方丈の北側にある、回遊式庭園の東側、「心字池(しんじいけ)」の畔には、池の水辺を縁取るように、モミジが植えられています。
毎年書いているような気がしますが(^^;)、真っ赤に燃え上がるようなモミジももちろんいいですが、このように紅緑混じり合った色彩の美しさにも、見る度魅せられますね!
葉の一枚一枚が、既に緑から紅へのグラデーションとなっているという、巧まざる芸の細かさにも、ついつい引き込まれるように見とれてしまいます。
時期的には、まだ色付きはじめかなぁ、という感じで、紅葉の進み方は木によりまちまち。
このように、ほぼ色付いた木もあれば、まだまだ紅葉の兆しすら見せない木も、たくさんありました。
手入れをされているのでしょうが、マリモのようなススキの塊が、印象的な光景でした。
個人的にはやはり、緑から紅へと変化する様をリアルで見ているような錯覚に陥る、この色彩のグラデーションの風景が好きです。
マリモススキとのツーショットを狙いたかったのですが、ススキの穂を入れるのが精一杯でした。。。
…という訳で、そのグラデーションに主たる焦点を当てて、色々撮り続けてみました。
心字池に映る紅葉の様子にも、見入ってしまいます。
池の畔を優雅に巡る回遊路…その頭上が、ちょっとしたモミジのトンネル状になっていました。
紅葉しない、松の葉の緑との取り合わせで、色付いたモミジが一層引き立ちますね!
今回の等持院参詣で、最も印象に残った色彩美!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
上から流れ落ちるような緑の葉の筋で、本当に降り掛かってくるように迫るグラデーションが、見事!と言う他ありません!!
ここから見た、心字池の、深い色を湛えた眺めにも、思わず目を見張りました。
巧みなコントラストにも、感嘆の唸りを上げます。
このアングルもまた、外せませんw
光に透かされる紅、本当に美しい…!
モミジの葉、よく自然にこのような形になったものだと、つくづくそう思います。
松の葉との、美の共演。
モミジの枝の枝垂れるようなアングルも、味わい深いものです。
モミジの葉は、先端から紅くなっていくのですね。
…まぁ、考えてみれば、養分供給元から最も遠い末端から枯れてゆくのは、当然か…;
光に透き通る、個々の小さな葉の一枚一枚もまた、趣深いものですね。
心字池の水面に映る紅葉の鮮やかさからも、目が離せません。
心字池を一望してみました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
紅葉の観賞も訪れた目的の一つであったため、せっかくなので、既に紅く染まりつつあるモミジの多く見える場所からの風景も、撮っておくことに。
木立に囲まれた、閑静な様子を眺めていると、今日の等持院が住宅地に囲まれていることを、すっかり忘れてしまいます。
水面に浮かぶ枯れ葉にも、秋の深まりを感じますね。
今度は、逆さ紅葉を、少しだけクローズアップ。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
池を庭園に配するのは、こうした逆さの光景の映り込みを鑑賞する目的もあったのでしょう。
鏡のような水面に静かに映る紅葉…グラデーションも忠実に再現してくれます。
方丈や霊光殿も、もちろん望むことができます。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
等持院の庭園ですから、お堂との取り合わせも、実にしっくりと優美に融合します。
この、落ち着いた風情に、訪れる人々は癒やされ、安らぐのでしょうね。
等持院のモミジも、翌週位には見頃を迎えそうに感じられる、色付き具合です。
周囲にまだ緑の葉を残しながらも、鮮やかな紅に染まった一本が、その存在を池の畔でアピール。
ここでも、色彩の艶やかな移ろいを、心ゆくまで鑑賞。
庭園の中にひっそりと佇む、室町幕府の初代将軍である、足利尊氏の墓。
武将でも、このような素敵な庭園を墓所とするあたりが、京都の雅やかさであるように思えます。
前の記事でも記しましたが、等持院は、足利将軍家の菩提所でもあります。
京都市中にあって、こぢんまりとした境内で、周囲にも金閣寺や竜安寺、仁和寺といった有名寺院が目白押しな中、訪れる人もそれらの寺院程ではなく、落ち着いた心地で美しい庭園を巡り、足利歴代将軍の治めた室町時代へと思いをはせることができる等持院。
空前のブームで、近年益々多くの観光客でごった返す様相を呈してきている京都の街中にあって、心安らいで拝観することができる、穴場的なお寺です。
学生時代の頃からの、変わらぬ静けさを存分に堪能することができた、秋の等持院参詣でした。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
等持院を辞して、東側の路地を北へ。
等持院の塀伝いに進む行く手には、母校の校舎が、屏風の様に立ちはだかるかの如く聳えています。
母校の屋上に頂上を覗かせているのが、衣笠山です。
この路地、学生時代は通ったものでした。
気分だけは当時へ、時を遡りつつ、歩を進めます♪
母校のキャンパスの外周も、落ちついた佇まいの雰囲気。
路上に散った落ち葉が、趣のある風情を醸し出します。
右に見えている塀の内側は、先程訪れていた等持院の庭園になります。
キャンパスへの門の一つ。
この門は、キャンパスへの門であると同時に、等持院の墓参道との出入口にもなっています。
この門を入って真っ直ぐ北へ行った突き当たりに、等持院の墓地があり(キャンパスの方が後から建設された)、その参道がキャンパス構内を縦断しているという、珍しい実態となっています。
では、私も、学生気分でw、足を踏み入れることにしましょう!
入ってすぐの、この校舎に通っていたのです。
懐かしいなぁ…(´-`)
土曜日ということもあってか、構内は学生の姿も疎ら。
ゆったりとした気分で、往時を思い返しながら進みます。
このキャンパスのシンボル的校舎も、健在!
キャンパスに植えられている木々もまた、色付いてきていますね。
この校舎の前に広がる、私も撮影するために立っていたこの広場、左右の施設共々、私の在学当時はグラウンドでした。
滋賀県の草津や大阪府の茨木にも新キャンパスができているし、時の経過と共に変化も遂げつつあります。
南から北へキャンパスを突っ切り、北の門から出た所です。
木立の右背後斜め上方に、衣笠山が聳えています。
衣笠山の麓には、母校のバイク置き場があり、ここがその出入口となっています。
ここも、よく利用していたものでした。
この道路伝いに西へ行くと、龍安寺、仁和寺へと至り、更に進むと、紅葉でも有名な高雄へと向かう国道162号線と交差し、広沢の池を経て嵯峨の地へ。
大覚寺や嵐山方面へと至ります。
反対方向には、金閣寺が控えており、名だたる観光スポットが目白押しの沿道となっているこの道は、衣笠山の別名「きぬかけの山」に倣って、「きぬかけの路」とも呼ばれています。
この背後すぐの所にあるバス停から市バスに乗車、衣笠を後にしました。
ホッと一息付けるような、隠れ家的静けさが魅力的な、衣笠の地。
安らぎを求めて、また折を見て訪れたいです。
「京都・衣笠探訪 2015秋」 了
taろうさんの母校は等持院と関係があるのでしょうか。よく建設の許可が下りたなっと思いました。
再び紅葉の季節に京都を訪れることができたら、等持院を訪れてみたいです。
山全体が色付く、スケールの大きな自然の紅葉とは、また趣を変えた魅力で、多くの人を惹き付けるのでしょうね。
私の母校は、等持院とは関係なかったと思います(確か宗教系ではないはず)。
建物を高さ制限一杯にして、地下1階分を掘り下げて、スペースを確保したと聞きます。
喧噪を離れて落ち着くことができる等持院へ、是非おいでください^^
衣笠山も見た記憶がありません。
一体何を見ていたのやら…(汗)
風情のある落ち着いた素敵な寺院ですね。
完全に赤くなる前のオレンジと緑が入り混じった紅葉が綺麗。
こんな素晴らしい環境で4年間過ごしたtaろうさんが羨ましい。
キャンパス近くの散策は良い気分転換になりますよね。
東京でも町中で紅葉を楽しめるところはあるのだろうけれど、やはり京都の紅葉は格別です。
衣笠山も、等持院まで位離れてやっと山容を見渡すことができるので、きぬかけの路からは存在も感じないのは、無理もありません。
大型バスが入り込めない場所にあることもあり、京都では珍しく、団体ツアーに席巻されず、落ち着いて拝観することができる、貴重なお寺です。
超有名寺院のようなインパクトはありませんが、風情ある庭園をそぞろ歩いたり、足利氏が将軍であった室町時代へ思いを馳せるのも、乙なものですよ^^
確かに、このキャンパスの居心地は、抜群でした!
タヌ子さんも、次回の京都ご訪問の折には、是非等持院をお訪ねになってみてください。