時には、旅の日常

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クロアチア旅行+α2011-33~ミール塩湖から断崖へ! テラシュチツァ<4>

2011-08-20 20:17:12 | テラシュチツァ/クロアチア
 テラシュチツァ湾(Luka Telašćica)に一旦別れを告げ、内陸に少し入った所にあるミール塩湖(Jezero Mir)の岸辺を一周します。

 まずは、ドゥギ島(Dugi otok)西側の、イタリアへと至るアドリア海(Jadransko more)に近い側の岸辺に沿って、散策を始めます。
 湖岸の散策路は平坦ですが、その周囲に少し足を伸ばせば、荒々しい自然の造形に接することもできる、変化に富んだコースとなっています。


<テラシュチツァ関連リンク>

 テラシュチツァ自然公園(Park prirode Telašćica)

 テラシュチツァの地図

 テラシュチツァの地図(詳細版)

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 テラシュチツァ自然公園のハイライトの1つであろう、ミール塩湖の岸辺。
 海ではなく湖というだけで、テラシュチツァ湾の浜辺と同様、ゴツゴツした岩が露出している湖岸です。
 正面の小山の向う側には、テラシュチツァ湾が広がっています。

 水の青色が緑掛かっているという点が、今まで散策してきたテラシュチツァ湾等アドリア海との大きな違いです。
 透明度も、それ程高くありません。



 湖岸の岩の茶色→緑→青という色の変化を見せる湖水です。
 湖岸の岩は、全て同じ方向に傾いた地層状になって露出しています。

 左の緩やかな斜面は、グルバシュチャク(Grbašćak)で見たように、その最も高くなった所から断崖となってアドリア海へと落ち込んでいます。

 正面に鞍部のように見える、最も低くなっている部分の向う側は、アドリア海に面した岩の海岸となっています。



 テラシュチツァには、数カ所このように斜面の頂上まで一定の幅にわたって樹木を伐採した箇所があり、簡単に断崖の縁まで登ることができます。

 こうして見ている分には、この斜面を登り切った向う側が絶壁になっているとは、とても思えません;



 高さにして大体40m弱位の斜面を5分程で登り切ると…見事に島がスパッと削り取られたように、大地が突然終わっています…!!
 もちろん転落防止の柵などはありません!
 正面の崖を見るとほとんど一直線に海へと落ちていて、水際にも浜辺のようなスペースは全く見当たらず、吸い込まれてしまいそうな深い青色がその水深を物語っています;;
 恐らく私が今立っている所も、同じようになっているのでしょう…足下の岩も安定しているとは言い難く、一歩間違えればとんでもないことになりそうで、足がすくんでいます。。。

 アドリア海の浸食によるものなのでしょうか…紺碧の海は美しいだけではなく、猛々しい一面も併せ持っているようです。



 このように、低木が足許をかなり覆ってもいるのでどこまで足を踏み込めるかが分かり難く、あまりギリギリまで進めません。
 これが限界でした><
 恥ずかしながら高所恐怖症でして、這いつくばって撮影しています;;

 相変らず紺碧のアドリア海は恐ろしいまでに美しく、撮影を終えた後は足場がしっかりしている安全な地点まで後退して、眼下に広がる絶景をしばらく堪能していました。



 画像の右端がアドリア海、左にミール塩湖が見え、両者の近さと地形の急変ぶりが分かります。
 ここでも岩は、湖岸で見た岩と同じ方向に傾きながら、層状に積み重なっています。

 この緩やかな斜面といきなりの断崖という背中合わせの地形を実際に目の当たりにして、そのインパクトはこれまで写真等の画像で目にしてきた以上に強烈なものでした!



 アドリア海側の断崖とは逆の、登って来た湖岸の方向を眺めています。
 こちら側の斜面は本当になだらかです。

 エメラルドグリーンの湖水をたたえたミール塩湖が、美しく広がっています。



 再びミール塩湖の湖岸へ降り、今まで辿ってきた方向を眺めます。
 正面の鞍部に、テラシュチツァ湾へと抜ける小さな峠道が樹木の中に一本の筋となって見えています。

 正面左の、斜面が最も高くなって突き出ているように見える部分が、この日サリ(Sali)を出発して最初に訪れたグルバシュチャクです。



 ミール塩湖の南端近くまで来ました。
 アドリア海の断崖への寄り道を入れても、塩湖の散策を開始してから約30分でここまで到達しました。

 ミール塩湖はこの附近では、湖面が完全に緑色に輝いていました。

 画像の右奥にアドリア海が寄せる磯のような海岸があります。



 ミール塩湖の南端から海岸へと抜ける小径に足を踏み入れると、景色が一変します。
 最初、正面に見えたものが何であるか、少しの間理解できませんでした;
 目を凝らして見ると、海岸へと開けているスペース一面に、石を積み上げたケルンがびっしりと林立していたのでした!

 あまりの数の多さに初めのうちは異様な雰囲気を感じていましたが、そのうち特に霊的なものでもなさそうだということが分かってきて、恐らくここを訪れた方々が記念に積み上げたものであろうと思われます。

 このケルンの原を越えた向う側で、アドリア海と再び見えることとなります。



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