時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

クロアチア旅行+α2011-54~帰路のテラシュチツァ コルナティ<9>

2011-09-15 08:01:43 | テラシュチツァ/クロアチア
 コルナティ国立公園(Nacionalni park Kornati)からテラシュチツァ自然公園へとエリアは変わりましたが、コルナティ同様の景色が日差しに美しく照らされる中を、サリへ向け航行します。
 夕刻にはまだ早いとはいえ、15時を過ぎて、日差しもかなり西に傾いてきています。

 冒頭のとおり、既にコルナティのエリア外ですが、エピローグ的な意味あいで、サリに帰着するまではタイトルにコルナティの通番を振ります。
 テラシュチツァのエリア内ですので、テラシュチツァのリンクを下記に貼りました(コルナティ国立公園については、こちらをどうぞ)。


<テラシュチツァ関連リンク>

 テラシュチツァ自然公園(Park prirode Telašćica)

 テラシュチツァの地図

 テラシュチツァの地図(詳細版)

 当記事関連の地図(Google Earth)
  リンク先のポイントに対応
    A:ヴルリェ(Vrulje)
    B:トゥレタ要塞(Utvrda Tureta)
    C:スモクヴェニャク島(Smokvenjak)
    D:大プロヴェルサ海峡(Prolaz Vela Proversa)
    E:コルナート島(Kornat)
    F:ヴェリ・ヴルフ(Veli vrh)(=大きな峰/カティナ島、Katina)
    G:上アバ島(Gornja Aba)
    H:グラモチ島(Glamoč)
    I:ジュト島(Žut)
    J:シト島(Sit)
    K:パシュマン島(Pašman)
    L:大ラヴダラ島(Lavdara Vela)
    M:ドゥギ島(Dugi otok)
    N:サリ(Sali)

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 往路でも附近を通過していたはずの、上アバ島(Gornja Aba)…うーん、記憶にない(-_-;)

 "gornja" は、英訳すると "upper" にもなるようだったので、ここでは「上」と訳しました。



 上アバ島は小さな島ですが、最高所の海抜が75mと、このあたりの島々の中では標高の高い峰と急な傾斜をも持つ島です。

 ドゥギ島と共に、テラシュチツァ自然公園のエリアの東縁部を形成しています。

 上アバ島の斜面が海中に没するあたりに、グラモチ島が小さく見えています。



 上アバ島の斜面で、1頭の馬が草を食んでいました。

 コルナート島のヴルリェを出航して以来、久々に動物と出会いました!
 この1頭しか見当たらなかったので、野生馬なのかもしれません。



 上アバ島もテラシュチツァ自然公園のエリア内なので、ドゥギ島にあったのと同じ標識が立っていました。



 グラモチ島も、緑に乏しい植生の島です。

 グラモチ島の左隣に低く盛り上がっているのがシト島、更にその背後に黒く高い尾根となって広がっているのがパシュマン島です。



 右端の斜面が上アバ島、上アバ島の斜面が続いているように見える中央の鞍部を挟んだ2つの峰の部分がジュト島、一番左に見えている島がグラモチ島です。



 サリへ向けて、最後の転針です。
 テラシュチツァの島々とコルナート島とを眺めることができるのも、ここまでです。

 右の高い峰がカティナ島のヴェリ・ヴルフ(=大きな峰)、中央後方で小刻みなアップダウンが見られる島がコルナート島、左の高い峰が上アバ島です。

 長く尾を引く航跡が、私の去り難い未練を表しているかのようです;



 遂に左手には、ドゥギ島の海岸が寄り添ってきました。
 そろそろ、テラシュチツァのエリアからも離脱します。

 警察(ポリツィヤ、POLICIJA)のボートが、猛スピードでサリの方向へと、私達を追い越していきました。
 跡にはもの凄い波紋が広がり、その次々と押し寄せるうねりに、私が乗っていたクルーザーは、まさに木の葉のように翻弄されながらの航行を余儀なくされました;



 コルナティ、テラシュチツァ双方共、既に遥か後方に遠ざかり、そこにある島々も見えなくなっています。。。
 ドゥギ島と大ラヴダラ島とを隔てる、ラヴダラ水道(Lavdarski kanal)を通過中です。

 右側の緑が広がっている部分がドゥギ島、左側が大ラヴダラ島です。

 ドゥギ島のすぐ左隣に、ジュト島が白っぽくみえています。



 実のところ、このジュト島は、コルナティ国立公園とテラシュチツァ自然公園のいずれのエリアにも属していないのですが、この2つの公園に隣接した海域に位置しているので、サリからの方角からだと、このように、ほぼ正面にその姿を望むことができます。



 サリに近付くにつれて、これまで疎らにしか生えていなかった樹木が次第に多くなって、大地を覆い始めました。
 サリはもう目前、ラストスパートです!



 遂に、正面にサリの港と、港を囲む家並みとを、はっきりと眺められるまでの距離となりました。

 クルーズ中は時が止まっていたかの如く、時間の進行を全く意識していなかったのが、サリを目にした途端に、時間がそれまで止まっていた分を挽回するかのように一気に進みだして、実際は今朝サリを発っただけなのに、もう何日もサリを離れていたかのような、懐かしさを伴った、不思議な感覚を覚えました(^^;



 海上から眺める、コルナティ&テラシュチツァを遥かに望むラストショット。

 海鳥の舞う下で、アドリア海は碧い輝きを保っていました^^

 初めてのクルージングは、多分一生忘れ難い、素晴らしい体験となりました!!
 今回は、コルナティ国立公園の北半分のエリアしか見て回れなかったので、是非また機会を作って、今度はコルナティ全域をあちこち上陸しながら、くまなく巡ってみたいです。
 それから、やはりこの素晴らしい海で泳いでみたいですね^^
 という訳で、宿題も多くなってしまいましたが、心の底から「本当に来て良かった!!」と大満足の、とても充実した、素敵な素敵なクルージングでした!!

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 この日のクルージングのおさらいをしてみました!

 クルーズの見所・経由地等
  リンク先のポイントに対応(地名に続くカッコ内/T:テラシュチツァ自然公園/K:コルナティ国立公園)
    A:サリ(Sali)
    B:ドゥギ島(Dugi otok)(南部の一部/T)
    C:小プロヴェルサ海峡(Prolaz Mala Proversa)(T)
    D:カティナ島(Katina)(T)
    E:タリュリッチ島(Hrid Taljurić)(T)
    F:石積みケルンの浜辺(T)
    G:グルバシュチャク(Grbašćak)(T)
    H:大セストゥリツァ島(Sestrica Vela)(T)
    I:コルナート島(Kornat)(K)
    J:ムルトヴァツ島(Mrtovac)(K)
    K:ボロヴニク島(Borovnik)(K)
    L:マナ島(Mana)(K)
    M:ヴルリェ(Vrulje)(K)
    N:石積みケルンの峰(K)
    O:レヴルナカ島(Levrnaka)(K)
    P:タラツ(Tarac)の聖母訪問教会(Crkva Pohođenja Marijina - Gospe od Tarca)(Qの背後)(K)
    Q:トゥレタ要塞(Utvrda Tureta)(K)
    R:コルナート島~スモクヴェニャク島附近の海域
     (上記リンク先のRポイントはスモクヴェニャク島、Smokvenjak)(K)
    S:大プロヴェルサ海峡(Prolaz Vela Proversa)(T)(K)
    T:大ブチ島(Veli Buč)(T)
    U:上アバ島(Gornja Aba)(T)

 サリから出航して、上記リンク先のポイント附近を概ねアルファベット順に巡り、サリへと戻りました。
 クルージングの大まかなルートが、ご想像できると思います。

 リンク先の地図をご覧になればお分かりのとおり、今回のクルーズでは、ヴルリェから引き返し、その先の南東方向(リンク先の上方向)は巡れませんでした(TT)…とても大きな宿題です;
 次の機会に恵まれたら、この方面にも、是非足を伸ばしてみたいと思っています!



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (タヌ子)
2011-09-17 05:39:17
私は最初に上陸した島がどこなのかも覚えていない状況です(汗)
前日にとんでもないハプニングがあったので、無事に一日終われば良いと、気持ちに余裕が全くなかったせいかもしれません(船も苦手だし…)。
いずれにせよ、クルージングはただ長いだけで、コースは今一だった気がします。
でも、taろうさんのお陰で、コルナティ諸島、小さな島々までじっくり拝見させていただきました。
次のコルナティ訪問が実現するといいですね!
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Unknown (プー太郎)
2011-09-17 07:20:21
美しい大自然の中にいると永遠にこの場所にいたいと強く思うのですが、そこを離れ再び人々の生活の中に戻っていくと何故かほっとした気持ちになります。

初めてのクルージングは最高のものとなりましたね。私も楽しまさせていただきました。ありがとうございました!
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タヌ子さん。 (taろう)
2011-09-17 10:38:09
ハプニングの件は、タヌ子さんのブログで拝見しました。
皆様の回復力と再びご旅行を楽しまれたバイタリティに脱帽でした!

コルナティは訪問手段が船のみで苦手な方は少々キツいでしょうが、今回の私のようにクルーザーを借り切って少人数ですと(1名でも可)、内容も希望に合わせて融通してくれるので気楽に過ごせると思います。
内海は湖のように波静かですし、タヌ子さんもまた機会があればご検討されてみては如何でしょうか。

私も再訪に向けて色々画策中ですw
本当に実現させたいものですね!
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プー太郎さん。 (taろう)
2011-09-17 10:51:36
本当にヴルリェの港を去る時や、視界から遠ざかるコルナート島を眺めていた時は、引き返したくない気持ちで一杯でしたが、サリの姿が目に入るとプー太郎さんの仰るとおり、心の隅に安堵感が湧き上がってきました。

本当に来て良かった!と、心から感じた最高のクルージングでした!
こちらこそ、まとまりのない記事で楽しんでいただきまして、ありがとうございます。
まだ旅行記は続くので、よろしければ引き続きお楽しみくださると嬉しいです^^
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