時には、旅の日常

管理人:taろう/旅先で撮ったスナップにコメントを添えて、他にも気の向いた事を綴っていきます。

フェリー往復!北海道1泊弾丸旅行-12~札幌 北海道庁旧本庁舎と札幌市時計台

2013-08-17 07:57:01 | 北海道/日本
 札幌を見物できるのも、この日の夜に再び小樽からフェリーに乗船するまでの、午後の時間帯…札幌都心部の、歩いて見て回れる範囲を、それでも急ぐ訳でもなく、割とゆったりペースで巡りました。

 北海道大学の次は、札幌駅を間に挟んで1つの通りを真っ直ぐ南へ進んだ場所にある、北海道庁へと赴きました。
 シンボリックな旧本庁舎が、雪に覆われた道庁の広い敷地の中で、赤煉瓦の優雅な姿をより一層際立たせて佇んでいました。

 道庁を訪れた後は、更にもう少し足を伸ばして、札幌市時計台へ。
 こちらも、道庁旧本庁舎と同様に写真等でもよく目にする、札幌ひいては北海道の象徴的な建造物ですよね。

 ベタといえばベタですが、思えばこれまでゆっくり見たことのなかった両施設…レトロな魅力を存分に堪能しました!

 <北海道大学構内→北海道庁旧本庁舎→札幌市時計台>

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 北海道大学の敷地の南から延びる1本の通りをそのまま真っ直ぐ南へ進んで、札幌駅の高架をくぐった先に、北海道庁があります。
 札幌駅からでも歩いて行ける、便利な場所にありますね。

 赤煉瓦の北海道庁旧本庁舎が、訪問者を迎え入れてくれます。
 最初、これが正面の姿と思っていましたが、もう少し進んで側面の姿と分かりました(^^;)



 北海道庁も、建物と道路以外の敷地は、背丈程もある積雪に分厚く覆われていました;
 旧本庁舎の赤煉瓦が、雪に良く映えていますね!

 右端の画像外すぐの場所に、現在の道庁本庁舎が建っています。



 赤煉瓦の美しい、アメリカ風ネオバロック様式の旧本庁舎、現在でも充分にお洒落な建物は、(平成25年 / 2013年 から)125年前(明治21年 / 1888年)になる建築当時は、さぞハイカラであったことでしょう。



 北海道史を語る上で欠かすことのできない開拓使のシンボルでもあった、赤い五稜星が、この旧本庁舎にもあしらわれています。

 現在の北海道章も、この開拓使の五稜星を基にデザインされたものとのことです。



 こちらが、旧本庁舎の正面となります。
 旧本庁舎は、東を向いて建てられています。

 こう、仰ぎ見た時の、堂々たる格調の高さが、素晴らしいです♪



 旧本庁舎正面の入口。
 扉の上の、半円形のバラ窓風の意匠も、お洒落ですね^^
 組まれた煉瓦が描き出している、細かな模様も美しいです。



 旧本庁舎内部、階段を上がった2階の様子です。
 広い廊下と、ゆとりのある間隔で並んだ各部屋…古き良き時代の優雅な雰囲気を留めているようです。

 もちろん当時はこの赤絨毯はなかったでしょうが、敷かれてあったとしても、全く違和感を感じさせない気品を感じますね。

 旧本庁舎は現在、主に北海道立文書館として一般公開されていますが、道庁の会議室としても、今日でも利用されているとのことです。



 旧本庁舎の2階正面中央部に位置する、かつての知事室。
 ここで、北海道知事が執務していたのですね。



 その知事室の窓から東を眺めると…ここが旧本庁舎の正面で、足許から通りが一直線に延びていく様子が、手に取るように分かります!
 気持ちが良い程のスッキリした直線の通りは、いかにも札幌らしい風景ですね^^



 背後に現在の道庁の庁舎等を従えているような、堂々たる佇まいの旧本庁舎。
 正面2階の張り出し部分が、先程の知事室のある場所です。
 その下に、正面入口があります。

 旧本庁舎の屋根や、敷地に積もった雪の多さを、ここでも実感。。。
 小さく写っている人(大人です)の姿との対比でも、3月下旬というのにこの降雪量が尋常ではないことが分かりますね;



 北海道庁を後にして、次の目的地へ向かいます。

 街中の信号機も、雪国在住でない身には目を引く存在w
 雪が積もらないようにするためなのでしょうか、縦に設置してあって、とても薄型。
 色も黒くて、ヨーロッパの街の信号機のようです。



 北海道庁から東へ10分程歩いて、札幌市時計台(旧札幌農学校演武場)へ到着しました。
 明治11年(1878年)に建築された、北海道庁旧本庁舎と並ぶ、札幌や北海道のシンボル的存在ですね。



 ちょっと短いですが(^^;)、時計台の鐘の音です。
 安らぎを与えてくれるような、耳に心地良い響きでした。

 時計台の内部をゆっくり見て回っていたら、もう17時になっていました…。



 時計塔にも灯が点った時計台とも、そろそろお別れ(´-`)/~
 屋内の照明と共に、温もりを感じさせるセピア掛かった色合いが醸し出す素晴らしい情感に、少しの間足止めされました^^

 かつては広大な農学校の敷地内にあった時計台の建物も、今日ではすっかりビル街の谷間に埋もれるように隠れてしまい、日本でも指折りな「がっかりスポット」の1つに挙げられたりしていますが、歴史のある建造物であることは事実ですし、人それぞれがフッと心に感じ入るアングルが目に飛び込んでくるのもまた、建物に刻み込まれてきた歴史の為せる技なのでしょう。

 暮れゆく時間帯の、哀愁を帯び始めた空気を纏う札幌市時計台の不思議な魅力を存分に堪能して後、札幌駅方面へと戻ることにします。



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4 コメント

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Unknown (タヌ子)
2013-08-17 08:47:53
絵葉書の写真は上手く撮っているもので、まるで時計台だけがニョッキり立っているように見えますが、実際に訪れると確かに周囲のビルに埋まってしまって、妙にこじんまりしたものに感じられますよね。
私も最初に訪れた時は、かなりがっかりしました。
道庁旧本庁舎も時計台も中が見学できるんですね。
札幌では、もっぱらススキノで飲むことばかり考えていたので、観光したことがありませんでした(汗)
薄型信号、よく気がつきましたね。
taろうさんの観察力にはいつも感心させられます。
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タヌ子さん。 (taろう)
2013-08-17 17:01:17
今やすっかりビル街に包囲されて、その谷底に埋没してしまった感がある時計台…「がっかりスポット」等とあんまりなレッテルすら張られてしまって気の毒なことこの上ありません。
確かに北海道らしい風情は損なわれましたが、今回は積もった雪のおかげで、幾らかは北海道らしい風情を感じることができたように思えました^^
あとは敷地を巡って、自分のお気に入りのアングルを切り取る他はありませんね;
道庁の本庁舎も、内部まで良く保存されて、レトロな懐かしい風情に浸れることができますよ。
次回のご訪問の折りには、是非訪れてみてください^^
私の方では、今回は時間の関係もあって、すすきのはお預けでしたw
縦にセットされた黒い信号機は、かなりの存在感でしたよ!
やはり日常的な眺めの中で見慣れているものと異なる物体には、目がいってしまうみたいです。
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Unknown (kiki)
2013-08-17 21:16:46
北海道は本州とはやはり雰囲気がだいぶ異なりますね。
赤煉瓦の建物と雪の白さのコントラスト、綺麗ですね。
大人の背丈に近い雪の壁、体験してみたい♪
時計台、もっと大きな物かと思っていましたが結構小さいのですね。がっかりスポットと言われていてもやっぱり札幌に来たら一度は訪れてしまいそう。
北海道の交差点、北3西4とありますがここも京都と同じように住んでる人は「〇〇上る、〇〇西入る」の様に場所説明は他府県者からしたら分かりづらい説明の仕方があるのかしら??
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kikiさん。 (taろう)
2013-08-17 23:38:31
この、本州とはどこか異なる、日本離れした雰囲気が、北海道の持つ数多くの魅力の1つなのだと思います^^
北海道庁の旧本庁舎を設計した人は、赤煉瓦と白雪とのコントラストを考慮していたのかと思う程に、素敵にマッチしている風景ですよね。
通りの歩道を歩いていても、車道との間に堆く積もった雪の壁が本当に、圧迫感を持って迫ってくるようでした。
こぢんまりとした時計台は、ビルの谷間でもシックで粋な出で立ちで悠然と構えている風に見え、現代建築とのギャップで見ようによっては、中々味わいのある風景だと思います♪
札幌も京都同様に通り名で場所を示し、東西の通りが「条」で南北の通りが「丁目」で、「北3西4」は北3条と西4丁目との交差点で「北3条西4丁目」となり、住所にもなっています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AD%E5%B9%8C%E5%B8%82%E5%86%85%E3%81%AE%E9%80%9A%E3%82%8A
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